東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

職場の整え方

2021-11-24 | 経営の気づき
人間の基本的な願いは、欲を除くと、「愛されたい」「褒められたい」「認められたい」「役に立ちたい」の四つではないでしょうか。したがって、職場の上司としては、社員を褒めることに注力すべきです。

仕事をして当たり前と考えている多くの上司は、きちんと仕事が出来てもそのことを褒めません。しかし、その仕事の仕方を丁寧に観察することによって、普通ならば気づかないことにも気づき、喉をほって褒めてあげれば、その社員は喜びますよ。

すると、今度は社員側に「役に立ちたい」という願いが大きくなり、その上司の望んでいた方向に動くわけです。これでwin winの関係も整います。

使いたくなる力

2021-02-10 | 経営の気づき
腕力がない時は、力比べをしようとは思わないものです。しかし、力がついてくると試したくなります。権力も同様でして、権力が出来ると、つい誇示したくなるのが人情。
しかし、力づくで物事を進めると、たいがいは失敗します。ビジネスにしても人間社会にしても、同じです。力づくで成し遂げようとすると、つい反発されます。
ということは、力を持つほどに鞘にしまい込んで、その力を封じる必要があります。係長から課長、課長から部長、部長から取締役、昇進する方たちは、力に頼ることなく技を磨きましょう。

オンラインの限界

2020-06-11 | 経営の気づき
現在進めている厚労省の事業ですが、コロナの影響で3タイプに分けて進めています。一つは実面談によるコンサル支援、二つ目はzoomを使った支援、三つめは電話による支援です。想定したとおり、実面談が最も大きな成果を上げそうです。何しろ、雑談に広がることによって、周辺情報が大量に入手出来るからです。

顔と顔を見合わせて、表情を読み取ることで、次の質問の展開を確実に行えるとともに、お互いの安心感から、雑談展開も可能になるわけです。雑談に広がることによって、お互いの信頼関係も増してきます。この部分の力がかなり大きいですね。

改善テーマ

2020-03-08 | 経営の気づき
ビジネスにおいて問題が生じた場合、多くの場合は、その問題にかかわった人の問題というよりも、仕事の進め方としてのシステムが問題なのです。例えば、営業部の売上が上がらない時、仲間同士の不必要な競争意識が働き、情報交換などの協力意識が欠如しているといったシステム上の欠陥が浮かび上がります。

経営者や管理者は、先ず、社員のあら捜しよりも、システム上の問題を探りましょう。

期待できない

2019-07-18 | 経営の気づき
先日、非常に意識の低い経営者に出会いました。その方は、わが社の社員の意識は低いから、高度な仕掛けを施しても無駄だと言われます。社員の方たちに対して、何も期待していないその説明に愕然としました。ナンバー2の方がやりたいことを抑えるためにも、現状の意識の低さを問題視しているわけです。

出来れば、ナンバー2の方にトップになって欲しいですね。そうすれば、私が提案させてもらったことも実行に移せるのですが、社員に期待できないトップの方は、寂しすぎます。この会社の最大の課題は、トップの方の意識です。トップが、社員に期待しない会社の社員の成長は、絶対あり得ませんから。

感情労働

2019-02-18 | 経営の気づき
新しい事業形態が登場する中で、昔に比べると働き方もずいぶん変わってきました。例えば、肉体労働や頭脳労働ではなく、感情労働という新しいタイプが増えてきたのです。肉体や頭脳を用いる働き方ではなく、感情という精神面が疲れる仕事ですが、特に医療や看護関係のスタッフに要求されるタイプです。悩ましいことや嫌なことがあっても、顔色に出すことが出来ず、内に秘めていなければならないことから、ストレスがたまりやすいのです。

しかし一方で、喜びもあり、その度合いも並大抵のものではないといった特色があります。先日、ある訪問看護のスタッフから聞いた話です。「私のお世話している人の中に、何をさせてもらってもお礼を言ってもらえず、いつもぶすっとした顔をしている人がいます。でも、3年間色々とお世話させてもらってきましたが、初めて嬉しそうな感触をつかみました。感謝の意を表明するでもなく、笑うでもなく、顔色一つ変えないのですが、なぜか、私には彼が喜んでいることを感じたのです」と。

「これまでずっと、何とか彼の何かを変えたいと奮闘努力していましたが、やっと成果が見えました。やったーと感じました。この時ほど、今の仕事にやりがいを感じたことはありませんでした」と、輝く顔で語っている姿は、何とも誇らしげでした。

中を制すべし

2018-10-19 | 経営の気づき
経営の大原則は「「出るを制すべし」です。したがって、会社経営においては、売上高に適合させて経費を圧縮する必要があります。売り上げの改善は、到達するのに時間を要しますから、先ずは経費削減を最重点課題とすべきです。

では、柔らかい話に転換して、飲酒についてみてみましょう。酒の場合は、「入りを制すべし」に代わります。排尿をいくら頑張っても限界がありますので、飲む量を加減しなければなりません。飲みすぎに注意しましょうということですね。

再度場面を変えて組織の活性化を見た場合、入りでもなく出でもなく「中を制すべし」に代わります。新人の質をチェックしたり、退職者や退会者をおさえることよりも、現在のメンバーの活性化に向けての働きかけが重要です。その意味で、「中を制すべし」という表現に代わるわけです。




4倍の格差

2018-08-05 | 経営の気づき
昨年から介護業界の仕事が増えている関係で、同業界に関する気づきをたくさん得ています。例えば、先日のある施設でのヒアリングで、こんな指摘を聞きました。「仕事のできる人とできない人の格差は、4倍の差があります。しかも、仕事のできる人ほど退職する傾向があります」と。

要するに、介護の仕事を求めてこられる人は、困っている人のために働きたいという熱い使命感をもった人がいる一方で、どこにも採用されないから介護施設にでも勤めようかというレベルの人もいるということです。

その結果が、4倍の生産性の差になって現れるのでしょう。

ノミニケーション

2017-12-11 | 経営の気づき
最近の若い方は、職場の仲間と飲みに行くことを嫌うようです。飲む人も少なくなったのですが、仮に誰かと飲むにしても職場の人たちとは行きたくないのでしょうか。しかし、仕事以外の親密な交流をしていないと、いざという時の意思疎通もうまくいきません。

最近、仕事のお手伝いをさせて頂いているこの会社、下請け業者の方も含めて忘年会のご招待をしています。そして、それぞれの芸を披露するのが恒例になっていることから、200人の大忘年会は、広い舞台のあることが会場の必須条件になっています。

酔って本音で語り合えば、仲間意識もさらに高まるのでしょう。

雑談チームの生産性

2017-12-05 | 経営の気づき
一般的に仕事中に雑談をすることはタブーとされていますが、実は、雑談をしているチームの方が生産性が高いという調査結果もあります。例えば、職場において、趣味や最近の出来事など仕事以外の会話があるところでは、コミュニケーション力が高く、仕事も的確に行われている傾向があるとか。

雑談の力、軽視しない方がよいようです。

店舗経営の勉強不足

2017-10-15 | 経営の気づき
ラーメン店であれば、麺やスープの作り方を研究し、お客様のし好に合えば、繁盛店としてヒットします。要するに、繁盛するためには、その業界ごとに研究するテーマがそれぞれあります。しかし、最近は少し様相が変わってきました。

関連業界についても、それ相応に学ばなければなりません。例えば、クリーニング業であれば、ファッションの勉強が必要です。棉パンをビジネスにおいてはくことはなかった昔であれば問題ありませんが、最近では棉パンも着用します。となると、折り目を真ん中の縦につけていた従来の方法ではだめです。

縫い目に沿ったアイロン当てが必要ですが、そのことを知らないクリーニング業者は、従来通り真ん中の縦にいれてしまいます。もっと勉強しなければ。

的外れの経営相談

2017-10-06 | 経営の気づき
創業者や経営者の方たちから、いろいろな問題を相談されるのが経営コンサルタントですが、結構、的外れの経営相談が多いのです。要するに経営者の力量によっては、問題を把握し損ねている場合があり、その場合、相談を真に受けて回答すると真の解決につながらないわけです。

したがって、こちら側としては、説明していただく折に詳しく質問しなおして、状況把握に努めます。相談者が理解している問題と課題は、経営者の力量があってこそ正しく認識できるのです。

香りの残る仕事

2017-08-07 | 経営の気づき
私の心がけている仕事スタイルは、香りの残る仕事です。出来栄えの評価を得たいのはもちろんですが、数年後して、たまたまその成果物を見て頂いた時、その時の我々の誠意を思い起こして頂けるような出来栄え、これを目指しています。コンサルティングさせて頂いた時のみならず、その後もその成果の余韻が漂うような仕事、欲張りな私はそのような大それたことを目指しています。

困難な道を選ぶ

2017-08-04 | 経営の気づき
私は、病気になってもほとんど薬を飲みません。病気は、生活上の間違いを指摘してくれる黄色信号だと思ってますので、病気になれば、まずいであろう生活習慣を改めます。それでも数値が改善しない場合は、薬に頼ることも必要かと思いますが、いつも食生活や何らかの生活改善によって、健康な数値を取り戻します。薬というイージーな道よりも、より難しい生活改善を選ぶことによって、その成果の果実収穫も楽しくなります。

仕事も一緒です。簡単な方法と困難な方法の複数の選択肢があれば、課題解決に向かって選ぶのは、より困難な方法を選びます。その方が、他社の追随を許さなくするからです。

人間成長の糧と場所

2017-07-26 | 経営の気づき
人として成長を促される場は、職場でしょうか。さほどの努力を求められない家庭と違って、職場では相当の力の発揮を求められます。そして、力を伸ばすための糧が、上司などの指導であり、書物から得られる知識です。上司からの指導は同僚たちも等しく得ていますから、差がつくのは書物からの吸収力であり自己啓発力です。

あとはやる気でしょうね。モラールによって、上司の言葉を素直に受け取るか、どの分野の書物を何冊読むか、この気力が最も大切かもしれません。残念ながら、若い時の私は、この気力、向上心がなかったために低迷していたと反省する次第です。