東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

再チャレンジ

2010-11-30 | 雑談
先日、嬉しい出来事があった。以前に支援させてもらった会社の経営者だが、知人を通じて、お詫びをしたいとの申し出があった。実は、経営再建計画を作成途中で、私への連絡なしに自己破産してしまったことのお詫びをしたいとのこと。

誠実な方であったので、突然の別れに、私の胸の中でしこりになっていた。しかし、今はすっきり。また新しい事業に再チャレンジする様子に、私も嬉しくなった。

人の道に外れては、再チャレンジも不発に終わるはず。どうか、正しい道を歩んで新しい道を切り開いていただきたい。

男のストレス発散法

2010-11-29 | 雑談
色々な世界で、男女の違いは数多くある。中でも、ストレスを抱えたときは、男と女はまったく違うやり方で対処していることが興味深い。男性はストレスの原因となっている問題を解決して、スッキリするが、女性は問題に関して話すことで気持ちを切り替えようとする。

男性はストレスに直面すると、それを解決するのに必死になって、他のことに気が回らなくなる。しかし、気分転換に他のことを始めると、やっとリラックスしてきて、また新たな気持ちで問題解決に取り組める。

一方、女性は、親しい人や信頼のおける人に、ストレスの原因を話すことによって、結構、発散している。もちろん、買い物や食事など好きなことに没頭することによっても発散しているが、男との違いを意識した場合、「ストレスの原因について話をする」というのが大きく異なる。

男は本当に不器用だね。

ちなみに、私のストレスは、仕事に追われ、時間に追われることかな。




ついに 最終日

2010-11-28 | 私流
役者の演技上達手法を活用したコミュニケーション講座の最終日。受講者からは、「これまで体験したことの無いことを体験出来、しかも、実になることを色々と教えてもらった」と好評のうちに終了した。そして、私自身、講師と生徒の両方を体験させてもらって、数多くの収穫を得た。

最終日は、我々講師陣のパネルディスカッションにて、演劇の世界とビジネスの世界の、似てる点異なる点を語り合った。印象に残っている言葉は、「ミュージカルスターは、歌と踊りの他、基礎的なことを多数習うが、一つだけ秀でていて他が出来なくても、十分に通用する。むしろ、平均的な成績の人よりも、個性的な俳優として、重宝せられるかも」と言う言葉だ。

これは、ビジネスの世界でも似ている。独特の個性がある社員は、上司も使いにくいが、使いこなせる上司がいると、この人は力を発揮できる。演劇の世界でも、演出監督者次第で、個性的な俳優も日の目を見ることが出来るとか。ただし、他の出演者とコミュニケーションできないと、幾ら演技が上手でも、全体のストーリーから浮いてしまって、その役はくすんでしまうそうだ。これも、ビジネスの世界と一緒だ。

最後は、参加者の決意表明をして後、役者の二人の先生が、手話を交えての歌で終了した。まさに、クロージングも、演劇手法を組み入れた社員教育の真骨頂であった。


貧すれば鈍する

2010-11-27 | 経営の気づき
友達との先日の忘年会は、創業60年の寿司屋。最近行ってなかったので、期待して出向いた。しかし、味はボロボロ。接客サービスは良いが、商品知識はゼロの状態であった。

低価格が通常化している夜の世界を生き抜くためには、確かに、低価格路線がある程度必要である。しかし、幾ら安くても、古びた素材を使って味が良くなければ、私の評価はゼロだ。

冷酒を注文しようと思って、メニュー表を見ても、銘柄と価格は記載しているが、吟醸とか純米とかのグレードは書かれていない。仲居さんに、この酒は純米ですか吟醸ですかと尋ねても、「これは冷酒です」の回答だ。そこで現物を持ってきてもらった。すると特別本醸造であった。えっ、特別本醸造でこの価格? その日は、好きな冷酒を一切注文せず、好きでもない普通酒の熱燗を飲み続けた。私の店に対する無言の抵抗であった。

確かに、世の中の動きに、経営は合わせなければならないが、商品知識を磨くための社員教育は、手を抜いて欲しくない。

(写真は当日の忘年会ではなく、我が家の食卓に並ぶ美味しい日本酒。品揃えも豪華だ)

権力の独占は許さない

2010-11-26 | 雑談
一度権力を持つと居心地がよいため、なかなかその座から離れようとしないのが人情。今の政権も、国民から非難が巻き上がるものの、政権の座にしがみついている。大臣の方々も同様だ。

そこで参考にしたいのが、古い時代のベネチア共和国である。この国では、数千人の貴族の中から、抽選と投票で総督が選ばれる。この仕組みが面白い。先ず、抽選で候補者を選び、次に投票。そして、抽選と投票を何度も繰り返しながら、総督を選ぶから、買収とかの不正が働く余地は無い。

総督に就任して後も、総督として守らなければならない100に上るルールがあるため、不正を犯しにくい。それでも、何らかの不正を犯した場合は、トップの総督であっても死刑処罰される。過去に、一人の処刑者がいるようだ。

やはり、権力者に就くためのルールと、権力者になった後のルールは、厳格なものが必要だ。優れた総理大臣が出なくなった今、日本も、権力の独占を許さない仕組みづくりを検討すべきだ。


名称募集中

2010-11-25 | 人生の気づき
どこかの酒造会社に、「名称募集中」というお酒がある。どこかと言えば、内子町の亀岡酒造であるが、今回はお酒の話ではない。

坊っちゃん劇場とのコラボにて開催している社員教育の話だ。今の講座名は、「お客様満足度を高めるコミュニケーション訓練講座」だが、どうもぴったりしない。そこで、25日の最終回を迎えるに当たって、受講生が感じた4日間のイメージで、講座名称を考えて欲しいと、宿題を出した。果たして、どのような名称が集まるか、今から楽しみだ。

既に一つ提案が寄せられているが、それは「笑顔で体感!劇団員と学び楽しむ経営講座」であった。これもなかなかいい。

早くも 三日目

2010-11-24 | 私流
お客様満足度を高めるコミュニケーション訓練講座の三日目。私の講座は、どのようにしてサービス品質を高めるかの方法論であり、私が導く方法によって、各班で演習してもらった。

そして、ミュージカルスターの役者の方に講師をバトンタッチをすると、私は生徒に変身する。内容は、いま坊っちゃん劇場にて上演している「正岡子規」の台本読みである。6人ずつが登壇し、与えられた役割の台本を読む。最初は、状況設定など説明が無いものの、全員が事前にミュージカルを見ているため、結構、気分を込めて語っていた。なかなかうまい。

次は、役者の方から登場人物の年齢や性格の説明がある。そして、「その言葉は、本当は誰に向けて言っている言葉なのか」を考えさせるなど、色々示唆を与えながら、せりふの意味を考えさせる。すると、どんどんレベルアップしてくる。要するに、せりふはただ単に読めばいいのではなく、相手役の気持ちなどを読み取って、自分のせりふに感情を入れ込まなければならない。まさに、我々がビジネスしているときの、コミュニケーション術と繋がってくる。

私も、登壇して、正岡子規を演じ、面白い発見をした。最初は、配役ごとの立ち位置は指定されなかったが、指導されて立ち位置を変えると、せりふは一緒なのに、受ける感覚は全く異なるのである。平面的な会話から、立体的な会話に感触が変わった。これは体感しないと分からない。役者の方に尋ねると、「舞台空間は立ち位置が非常に重要で、観客に与える影響は大きい」とのこと。

要するに、ビジネスのときも、相手を前に据えて話すのか、横に座ってもらって話すのか、受ける感情と与える影響は大きく変わると言うことだ。

失言の法則

2010-11-23 | 失敗の気づき
政治家は、自らの失言によって、大臣の椅子を失う人がいる。しかし、多くの場合は、「失言と言うよりも、覆い隠していた本質的なものが、つい油断して、周知の事実になってしまった」と説明する方が正しい。

失言のタイプとしては、次の二つがある。第一のタイプは、いつもは自分の間違っている考え方を覆い隠して、正しい人間の振りをしているが、その化けの皮をはがすような発言をしてしまう場合。したがって、このタイプは、ついうっかりと本心をさらけだしてしまったケースであり、言い訳として、「失言」のせいにしている。

第二のタイプは、自分の考えを示そうとしたが、言い間違って、相手方に本意でない意味が伝わるタイプ。本来は、このタイプが失言の意味なのだが、政治家の失言は、前者のタイプが殆どである。

私の目がウルウル

2010-11-22 | 人生の気づき
仕事先で、メンバーと昼食しながらの出来事だ。私が「あなたたちは、心を震わせるほどに感動したことがありますか」と質問した。すると、二人の女性ともに、「あります」との答え。私の場合、嬉しい体験はたくさんあるが、心が震えるほどに感動したことはない。羨ましい限りなので、その体験談を聞かせて頂いた。まさに、ドラマである。

彼女が、前職のホテルで仕事をしていたとき、予約のお客様からの要望で、コンパニオンを事前に手配しておかなければならなかった。しかし、連絡ミス等で、その手配が整わなかった。自分のミスであることを自覚した彼女は、職場の全員に伝えて、相談したところ、普段仲の良くない性から提案が出された。「では、私たち女性スタッフがコンパニオンの役を引き受けましょう」と。そのように言ってくれたライバルの女性に対して、これまでよい想いは抱いていなかったが、そのときばかりは、輝いて見えたそうだ。それ以降、心の友になったそうだ。

要するに、トラブルが起こったときが、チャンスなのである。トラブルをそのままくすぶらせて、お客様の怒りをかうのか、ピンチをチャンスに変えるのか、幸せと不幸の分岐点でもある。

おかけで、お客様のもとに正直に事情を話し、しかも代替案として誠意のある提案をしたものだから、それ以降、お客様と真の交流が出来出したとのこと。そして、偶然にも、家庭の事情でホテルを辞めて再就職をした会社のモットーが「ピンチはチャンス」であったとか。

重い椅子

2010-11-21 | 雑談
先日の研修会。会場設営の際、重い椅子に苦労した。普通だと、テーブルの中に椅子を入れたまま押しても、何とか移動出来る。しかし、この公共施設においては、椅子を、一個ずつ抱え上げないと移動出来ない。したがって、会場設営に思わぬ時間がかかってしまった。

多分、椅子の価格は高いのだろう。まさに、箱物の投資にお金をかけた時代の遺物だ。確かに、椅子の座り心地は悪くは無い。しかし、作業効率を考慮したマイナス要因が大きいだけに、私の評価は低い。

いま、盛んに事業仕分けをしているが、この仕分けにしても、上辺からの事業の全体的チェックであって、詳細に見ていけば、無駄は限りなく多いはず。もっと、現場目線で仕分けをしていけば、無駄はさらに削減できる。

(写真の椅子は、事務所のバーカウンターに置いているかるーい椅子)

そして 二日目

2010-11-20 | 私流
坊っちゃん劇場とコラボの社員教育の二日目。いつも、前半は私が講師を務めるが、後半は、私も生徒として参加し、坊っちゃん劇場の役者の方から、色々と教わる。参加者全員が、講座の3時間があっという間に終わってしまうとの感想だ。

先日の様子を、一部ご紹介しよう。

役者の方たちは、舞台空間に気を配っておられるため、次の訓練もやっており、我々はその通りにやってみた。先ず、室内空間に空いた空間を作らないように、皆が意識的に歩き回る。そして、講師の拍手の合図とともに、拍手の回数の人数グループを即座に作る。3回拍手が鳴れば、3人のグループ構成をつくるのだ。

そして、6人のグループ構成になったときに、6人ずつが輪になり、講師から与えられたテーマでディスカッションを行う。先ず、一人が主役になり、過去において最も心の震えた体験談を1分間にまとめて話す。次は、3分程度、他の人たちが質問をして、その主役の人をよく知るように努める。次は、誰かが主役になり替わり、その人になりきって、1分間、先程の感動体験談を話す。そして、その成代わった人に対して、皆が質問する。

これらの体験を皆が体験できるようにローテーションしていくと、時間の経過とともに、グループメンバーの性格や様子がよく分かってくる。そして、徐々に仲間意識が芽生えていく。まさに、コミュニケーション訓練である。

(写真は、私が講師を務めている時の、座学の様子)

楽しめれば 人生よし

2010-11-19 | 人生の気づき
坊っちゃん劇場のスタッフから、ジェームス三木先生の言葉を教えてもらった。

それは、「人生において、目標を設定して成果を出さなくても、楽しめればそれでよし」「楽しむこと自体が行動の原動力につながるので、それで十分。大上段に構えて、目標を設定しなくても、気楽に楽しむことの方が意義がある」という逆説的な教えだ。

ということは、人間として、自分なりの趣味を持つことが必要だ。仕事をがんばるだけでは味気ない。自分の命を和ませる、何か楽しみをもちたい。私の場合は、音楽と酒だ。この二つで、命を弾ませている。

うどん文化の侵略

2010-11-18 | 雑談
四国中央市の会社の支援に、月に2回訪問している。その時の昼食は、いつも、うどんだ。麺類に目が無い私にとっては、いつも四国中央市に向かう車の中で、今日は何を食べようかと考え、楽しんでいる。

しかし、先日は、いつもの店と違っていた。いつもの店も美味しいのだが、新しい店も美味い。小麦粉を籾殻ごと全て砕いているから、麺は若干茶色を帯びている。しかも、釜揚げ大盛りが、なんと410円である。唸るほど安く、よだれが落ちるほど美味い。

香川県境に位置する四国中央市は、まさに香川圏域であり、うどん文化に染まっている。

先ず 一日目

2010-11-17 | 雑談
坊っちゃん劇場とのコラボによる社員教育が始まった。マスコミ陣も、新聞・テレビ・経済誌の3社の方から取材いただいた。

見所は、後半の坊ちゃん劇場の役者の方お二人が担当する講座である。例えば、ジェスチャーの課題を与えられた6名が、観客側に答えを当ててもらうために演じる。当然に、それぞれの人生体験や個性が異なるため、演じるジェスチャーが全て異なる。要するに、人間は、一つの命題を与えられても、感じ方捉え方は全て異なるということだ。

このようなゲーム感覚の講座だから、初対面の面々もすぐに親しくなる。そして、一日目の最後は、円形になって地べたに座り込み、感想を言い合った。実は、当日は地べたに座りこむことが何回もあったが、不思議と心が落ち着く。普通の教育は、机の上で行うが、地べたに座ると言う人間本来の行為に巡り合った私は、貴重な体験をさせてもらった。

歩けなくなりそう

2010-11-17 | 雑談
先日、早くも、孫たちにクリスマスプレゼントを購入した。すると、次女から孫の写真を写して、お礼のメールが入ってきた。

私のその返信は、「今後とも、痛めない程度に、脛をかじってくださいね」。
次女の返信は、「お姉ちゃんと、左右の脛の分担をしているから、大丈夫だよ」。
私の返信は、「左右をかじられたら、歩けなくなる・・・」(笑)。

(写真は、左右の膝をかじられて入院したことをイメージ化したものだ)