東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

割り箸はエコ

2010-05-31 | 雑談
環境保護の意識が高い人は、「マイ箸」を実行している。食べに入った飲食店で、割り箸を使わなくてもよいように、自分専用の箸を持ち歩いておられる。

しかし、もともと、割り箸は、エコ商品として誕生したことを知る人は少ない。江戸時代、居酒屋や食堂のようなものが出来、そこで日本酒も提供されるようになった。そうすると、廃品として残るのが酒樽だ。その酒樽を有効活用しようとして誕生したのが、割り箸。したがって、割り箸は、もともとエコ商品なのである。

そして、もう一つ、割り箸にまつわるエピソード。それは、自宅でお客様をおもてなしする時、「塗り箸」を用いるべきか「割り箸」を用いるべきか、どちらが正しいおもてなし方かという問題だ。正解は、割り箸である。一回ぽっきりの使用を前提にした割り箸は、お客様のもてなし方として、塗り箸よりも上回る。

このような情報が入ると、割り箸の使用のためらいも若干減るのかな。重要なのは、どちらのアクションを選ぶかではなく、そのときの気持ちなのである。

遊びは環境適応力を養う

2010-05-30 | 人生の気づき
働きアリは、随分働いているように見えるが、実は、生活時間の20%しか働いていないらしい。働いていないとき、即ち、遊びのときは、巣の回りを何となくうろうろしたり、女王アリのお尻を突っついたりする。

しかし、遊びが出来ない環境の中にいるアリと、自然のままに遊ばせたアリを、巣から遠いところに離してやると、遊んでいないアリは、巣に帰れなくなってしまうようだ。この実験から、遊びは、環境適応力を養う時間であると結論付けられている。

ただし、環境適応力を養う遊びは、無目的な遊び・緊張状態のない遊びでなければならない。博打のように緊張感を伴うものは駄目らしい。ということは、酒を飲むことは○なのかなあ。

知恵のネットワーク

2010-05-29 | 人生の気づき
一つの話が、何人もの複数の人を経過することによって、その話はどのように変化するであろうか。私は、次のように理解している。

それは、ダイレクトに、話しの発信者から聞くよりも、複数の人を介した方が、話自体が色々な人の栄養分を含んでいると。経由した人たちの知識や体験が、必ず、その話に織り込まれるはずなので、ダイレクトに聞いた話よりも、栄養分が一杯詰まる。

巡り巡ってたどり着いた話は、栄養成分の宝庫だ。作物においても、窒素・リン酸・カリの三大栄養素が必要だが、話においても、多くの人の脳を介することによって、人間として生きていく色々な知恵が盛り込まれる。

一人よりも多くの知恵だ。したがって、大勢の人が集まる宴会は、色々な話を聞くことが出来るから楽しい。

酒の飲み方の高度化

2010-05-28 | 経営の気づき
経済の発達段階において、産業構造は、ハードからソフトの方向に動いている。

例えば、産業を次の四つの産業に分類してみると、よりソフト色の濃い方に流れていることが分かるだろう。財物よりも位置、位置よりも時間、時間よりも知識と言った具合である。
財物産業・・・農業/製造業/建設業等の形のあるものを作る産業
位置産業・・・運輸/倉庫/流通業/金融業等の財のポジションを変化させるもの
時間産業・・・映画/放送/出版等の時間をより楽しく加工する産業
知識産業・・・情報産業/教育産業等の知識/情報が得られる産業

したがって、業績が落ちている小売業であれば、よりソフトを組み込まなければならない。即ち、夜間時間の営業を増やすなどの時間産業的要素を加えたり、通信販売などの知識産業的要素を追加するなどである。

私の場合、酒というモノにこだわるよりも、どこで飲むかと言う「位置」、何時まで飲むかと言う「時間」、誰と語りあって飲み、どのような知識を得ているかと言う「知識」を重要視している。

賃金倍増計画の推進

2010-05-27 | 経営の気づき
授産施設に通っている方たちの賃金を倍増させる支援において、一つの成果が得られそうだ。

それは、畳製造業者の方の経営相談が発端である。材料の端財を利用して、置き畳(15センチ×30センチ)を製造したいという方に、販売先をどこに定めるべきかと相談された。その流れの中で、製造数量の確保先として、某授産施設を紹介させて頂いた。もしかして、このマッチングがまとまると、一気に賃金が倍になるかも知れない。

製造者・請負者・販売者の三方が全て満足するマッチングになることを願っている。

開拓の苦悩

2010-05-26 | 私の師匠
エジソンは、生涯において、かなりの数、不可能を可能に変えた。おかげで、その度に、世間から反感をかった。自伝において、「私は一生の間、法廷と裁判で大半の時間を費やした。今度生まれてくるときには、二度と発明家にならない」と語っている。

無い道を切り開くと言うのは、想像を絶するパワーが必要なんだ。

日本丸に遭遇

2010-05-25 | 雑談
高松港にあるレストランにて、香川県診断協会との交流懇親会を開催した。そのとき、偶然にも日本丸に遭遇。

夜、マストに灯りがついた日本丸を眺めながらの食事は、最高。ワインも料理も美味しい。そして、帆船の勇姿のシルエットを肴にしながら、ワインはあっという間に空になった。勿論、追加注文にて、次々新しいボトルが登場する。私の人生にとって、幸せのひと時である。


巨大ゴミ入れ

2010-05-24 | 雑談
中小企業診断協会愛媛県支部の研修旅行にて、香川県直島に行った。直島は10年前にも一度行ったが、かなり様変わりしている。何しろ、ヨーロッパからの観光客がかなり増えており、島の中はいたるところ、青い目の人たちがいる。日本人も多いが、日本人の場合は、若い女性グループが目立つ。

何故、直島が世界から注目されているかと言えば、現代アートが、島のいたるところに散在しているためだ。タクシーに乗って島巡りをしても、目はきょろきょろ、いつも周囲を見回している。写真も、町に点在する現代アートの一作品である。タクシーの運転手さんから説明が無ければ、うっかり見過ごしてしまう。

今回の宿泊は、香川県診断協会との懇親会があったため、高松市に戻ったが、島のホテルに泊まるならば、お奨めはベネッセ。前に泊まったが、ホテル全体が美術館である。廊下など、どの空間にいても、横にあるいは前に、現代アートが陳列されている。その空間に配置することを前提にして創られたものだ。どこかで創られたものを運んで来たのではない。したがって、全てが計算しつくされている。

例えば、船をモチーフにした作品を見たあと、振り返って外を眺めると、同じような船が、外の海岸線に配置されている。要するに、ホテルの外も、作品の一部なのである。

やまと言葉

2010-05-23 | 雑談
「話し言葉」と「書き言葉」がある中で、我々は、どちらかと言うと、書き言葉を重視している節がある。話し言葉は、意識をしなくてもつらつらと出てくるが、何かにしたためる場合の書き言葉については、つい考え込んでしまう。

しかし、先日のラジオ深夜便にて、「やまとことば」の第一人者の話を聞いて、その方の説明にびっくりした。

漢字が日本に伝わる前、我が国ではひらがなが用いられていた。そのひらがなが、実は、大きな意味を持っているという事実である。例えば、「ち」は偉大な力を持つものの意味がある。したがって、父のち、乳のち、血のち、土地のち、全てそれらは、偉大な力を持つという共通の意味がある。

あるいは、人間の体の部位を表す言葉は、植物と比較しながら、決められたとか。例えば、目は「植物のめ(芽)が生えてくる」と関連付けて、鼻は「真ん中にはな(花)が咲く」と関連付けて、耳は「み(実)」)と関連付けて、名づけられたようだ。

このように、我々が単純な構造でしかないと軽んじていた「ひらがな」は、実は、大きなそして深い意味合いがあったのである。

しかし、現代において、インテリが好んで英語を用いるように、当時も、中国から入ってきた漢字を、知識人は好んで用いた。そして、本来のひらがな文化が消えていった。そのことを嘆いて登場したのが、「万葉集」である。その万葉集において、漢字は最小限でしか用いられていない。

「話し言葉」としての「やまと言葉」、即ち「ひらがな」、もう一度、我々日本人は見直さなければならない。

満席の店と空っぽの店

2010-05-22 | 経営の気づき
先日行ったイタリアンの店は、空振りであった。人づてに聞いたうわさを参考に行ってみたが、外れ。先ず、ワインが失敗。予算金額を言った上で、「タンニンの効いた渋みがしっかりある重い味」と言ったが、出てきたワインは、渋みは全くなくしかも軽い。かなり浅い感じだった。

しかも、料理は、注文した料理が一斉に出てきて、温かい美味しさが味わえなかった。さらに加えて、店主の知り合いが来店すると、知り合いのテーブル席に座り込んで話し込む。接客態度も0点だ。おかげで、1時間でフルボトルのワインを飲み干し、いつもの半分の時間で完食してしまった。

あまりのショックに、もう1軒、居酒屋をのぞいてみた。我らが「千代の亀101の会」の会員の店、「夢の家」である。こちらの接客は満点である。全スタッフの顔が活き活きと輝いている。いつも、店内全体に気配りしているため、「いらっしゃいませ」という声も同時一斉である。誰かが声を発するために息を飲み込んだ瞬間、その瞬間を感じて声を発するため、全員の声が重なっている。見事としか言いようがない。

知り合いのスタッフに、「月曜日だのに忙しいね」と声をかけると、彼は「忙しいから嬉しいです。楽しいです」と満面に笑みを浮かべていた。満席になる店は、満席になる理由があり、空席の店はそれなりの理由があるんだね。納得です。

(写真の店は、外れの店とは無関係の店です。念のため)

命の営み

2010-05-21 | 経営の気づき
赤ん坊が生まれてから2週間、母親の母乳は出にくい。それは、赤ん坊が胎内にいる間、排泄していないので、1週間かけて排泄することも一つの理由であるらしい。

母親の母乳が出にくいと、赤ん坊は乳首を強く吸う。強く吸うことによって、口やあごの筋肉が発達し、脳に良い影響を与える。そして、赤ん坊がおっぱいを吸うと、その刺激によって、オキトシンホルモンが出る。これが母体の回復に役立つ。

母子の間には、こうした情報のやり取りがあり、お互いの生体にプラス作用する。命の営みは、なんと素晴らしいことか。

この母子の関係は、本来、会社における社長と社員の関係にならなければならない。お互いが、相手方のために、何らかの良い作用を施す。そうすると、運命共同体としての営みは安定化する。

嬉しいなぁ

2010-05-20 | 経営の気づき
27年間、経営コンサルタントの仕事をしていると、色々な相談に出会う。しかし、事後報告やお礼に来られる方は稀である。多分、2~3%くらいかな。しかし、その稀な出来事が昨日あった。

松山商工会議所にて、経営相談の対応をさせて頂いていると、「2年前にお世話になったお礼を言いたい」と言う方が来られた。私の助言内容通りにことを進めたら、うまくいったようである。

前の週は、私の当番日だったが、休んでいたため、2回目の来訪のようだ。

一瞬、お名前までは思い出せなかったが、色々と話しているうちに、相談内容も思い出してきた。あの時はかなり厳しい状態だったが、それが、問題解決したのである。笑顔を交えての報告に、私も嬉しくなった。

道を切り開く

2010-05-19 | 経営の気づき
官庁でよく聞かれるのが、「前例がない。だから出来ない」と言う言葉である。お願いしても提案しても、これで突っぱねられる。しかし、私の考えでは、「前例は、破るためにある」と思うのだが、如何。

固定観念で物事を考えていると前進出来ない。だから、道を切り開くためには、前例にない新しい斬新さを盛り込むべきだ。

閉店アナウンス

2010-05-18 | 経営の気づき
次の二つの閉店アナウンス、どちらが売上に貢献するだろうか。

「7時で閉店いたします。お急ぎください」
「閉店のお時間ですが、ごゆっくりあわてないでお買い求め下さい」

同じことを表現するにしても、言葉一つでお客様の行動は変わってくる。したがって、ビジネスマンは、お客様の心理を読み取りながら、慎重にメッセージを発信しなければならない。

武道館にて仕事

2010-05-17 | 雑談
一昨日の仕事の場所は、愛媛県武道館であった。とは言っても、柔道の指導ではない。会社の幹部たちが集まって、同社の経営戦略を策定する、その支援が私の仕事だ。4月から始まったが、9月までの半年間、皆の知恵を集めて、会社の進む道を探る。

その会場が、武道館の会議室である。武道館の中に会議室があることはあまり知られていないが、非常に使い勝手が良い。何しろ、駐車スペースは、ふんだんにある。隣接する野球場等の来客者を迎えるために、駐車場スペースはとにかく広い。

私が武道館に始めて入場したのは、愛媛県教育委員会が施設を民間委託する際の審査委員に就任した際。審査委員として訪れたのが最初。施設の舞台裏を紹介してもらったときには、装備のすごさに思わず唸ってしまった。そして、今回は、会議室の利用者としての訪問である。