東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

叱られちゃった

2012-01-31 | 初体験の気づき
先日、事務所の新年会を催した。場所はイタリア料理の美味しいヴィオラ。事務所のスタッフたちは、初めての店なので楽しみにしていたが、私の説明どおりに美味しかったため上機嫌である。そして、二次会は、私のリクエストにて、ル・シールでオールディーズを堪能した。

そして、酔いも回ってきたとき、スタッフの一人から私が叱られた。「酒を飲むのはいいですけど、深酒はよくないですよ。最近、フェイスブックの友達と飲む機会が多く、時に深酒をしているようなので心配しています。今の健康状態をチェックするために、是非、健康診断を受けてください」と、かなり強い口調で叱られた。

実は、叱られる前の1~2週間前に、夜中、「先生」という二人の女性の声がして私が目覚めた。はっきりと声を聞いて目が覚めたものだから、気になり、あの声は事務所のスタッフの声だったなと確認しながら心配になったのだ。何か、異変があったのかと。

そのことを思い起こしたとき、あの声は、二人が私の体を心配していたのが伝わったのだと気づいた。したがって、今回の諌めは、素直に受け取ることにした。「これからは、少し飲酒回数を減らそう。そして、深酒はやめよう」と。私の体を気遣ってくれる二人の想いを無にしてはいけない。


東矢バーの人生を語る会

2012-01-30 | 雑談
一昨日、8名の酒豪が集まった。集まった場所は、私の事務所のバー。酒豪ばかりだから、酒の準備も大変である。案の定、用意した酒はほぼ飲み干した。若干の料理と若干の酒は残ったから、ちょうど良い準備具合だったわけだ。とは言え、参加者の差し入れがなければ、食べ物飲み物とも、もしかすると足りなかったかもしれない。

6時半に始まった飲み会は、全員が解散したのは10時10分。4時間弱の楽しい宴だった。しかも、フェイスブックにて実況中継したものだから、次の会は是非参加したいという申し出もチラホラ。もしかすると、恒例の会になるかもしれない。

筋を通す

2012-01-29 | 人生の気づき
先日、臨時の職に就いている方の仕事の出来栄えに感心したため、就職先の紹介をさせて頂いた。しかし、その後の報告がない。私がその状況を知っているからと思って、報告しないのだろうが、人の道として考えると、腑に落ちない。もし、私が反対の立場であれば、最後の結果と経過について、紹介者に報告するはずだ。

実は、紹介した後で、本人にとってもっと好条件の会社が見つかった。しかし、私は、人の道を歩まない方を、その経営者に紹介するわけにいかず、紹介を思いとどまった。本人はその事実を知らないが、人生とはこういうものである。

次の幸せの道に歩むか、あるいは、いばらの道を歩み続けるかは、その人の持つ人間性によるところが大きい。私は、「才能」よりも「人間性」が進路を左右すると考えている。才能を重んじるか、人間性を重んじるかの価値観は、人によって変わるが、天という自然界は「損得の価値観」よりも「正悪の価値観」の方を重んじている。したがって、長期的には、「正悪の価値観」に軍配が上がると信じている。

幸せのピーク

2012-01-28 | 雑談
いま、あなたは幸せですか?人生に満足していますか?

もちろん幸せというのは主観であり、感じ方ひとつで変わるから、今日の回答と明日の回答が逆転するかもしれない。しかし、殆どの人が、若いときこそが人生の最高の時と思うのは共通しているだろうが、意外な集計結果が発表された。なんと、中年以降の方が満足度や幸せ度が増加する傾向にあり、幸せのピークは85歳であるとの研究結果が出されている。

34万1000人を対象にアンケートを実施しての結果だが、人生の楽しみは20代から40代あたりにかけては減少するらしい。しかし、40代後半からは再び上昇し、ピークに達するのは85歳であると米国科学アカデミーが発表している。

高齢者にとって「健康状態」「安定した収入」「家族や友人との関係」の3つが重要な要素らしい。歳を重ねるほど数学などに弱くなる反面、言語や決断力などは向上していく傾向にあるとか。また、高齢になると自分の時間をどう使うかの幅が増え、自分を不幸にする選択肢を省き、いかに楽しく時間を過ごすかに集中するため、高齢者の方が幸せ度が高いらしい。

ということから、私の人生も益々上向きになるということだ。

死に方の極意

2012-01-27 | 人生の気づき
スイスでは、1941年から、医師以外の利害関係のない人の手による自殺幇助を認めており、チューリッヒでは毎年200人近くの人が、自らの意志で命を絶っている。したがって、この安楽死制度を利用して、死を求める外国人の末期患者などがスイスを訪れる「自殺ツアー」も多く行われているとか。

しかし、人間の最期である「死」をどのように迎えるかは、まさに人生をどのように生ききったかを表す、生き様の通信簿と捉え、簡単に命を見放してはいけない。辛いことから逃れるのは、人間として当たり前かもしれないが、終末医療に立ち向かったある方が、最後の最後まで「痛み止め」を使わず、あえてその痛みを受け入れたことを聞いたときには、こういう死の迎え方もあるのだなと、感じ入った次第だ。

長い人生をどのように生きるかも大事だが、最後どのようにして死に向かい合うか、そして死を受け入れるかは、まさに「生き様の証」でもある。

好きにさえなれば

2012-01-26 | 経営の気づき
酒が体質的に馴染めない人がいる。しかし、仕事によっては、酒が飲めないと務まらない仕事もあり、そういう人は、酒を飲む訓練をしている。訓練だから、楽しくないし、限りなく辛い思いをする。一方、酒が好きな私であれば、訓練は必要ないし、機会があればどこにでも飛んで行く。要するに、好きであれば、努力は要らないということだ。

仕事も同様である。一般的に、仕事は辛いもの・苦しいものと語る人が多いが、これも工夫次第で変わる。要するに、そのことが好きになればよい。例えば、人と語ることが好きであれば、営業は二の次と考え、出会う方の何か良いところを吸収しようと、語り合う楽しさを求めればよい。すると、自分と真剣に向き合ってくれる営業マンに惚れこみ、結果的に商談も進んでくる。

とにかく、自分の好きな世界と仕事をクロスさせることだ。あるいは、そのことを好きになる努力をしてもよい。好きにさえなれば、あとは努力は必要ない。嫌いなものや苦手なものに対しては、努力が必要だが、不思議と、好きなものは努力なくして熱中してしまう。

プロは裏を繕う

2012-01-25 | 経営の気づき
本当のおしゃれは、靴下や下着など人目に付かないところに気を配る。足元の靴にしても、普通の人は視線を向けない。しかし、ホテルマンは、お客様の靴を見て見分けているから、我々としては油断できない。

おしゃれの話からビジネスの話に切り替えても、この論法はそのまま使える。例えば、その店の経営姿勢を見るには、入口付近の整理整頓状態やトイレの状況を見れば、ある程度推察できる。大きい規模の会社にしても同様で、5Sを徹底していれば、職場環境は整っており、裏の見えない部分さえも整えられている。したがって、経営姿勢をチェックするには、むしろ表よりも裏の方が見分けやすいかも知れない。

今度は場面を切り替えて、人間そのものについてみてみよう。例えば、その人の友人を見れば、その人が見えてくるし、子供を見ればその親が見えてくるし、むしろ当事者そのものよりも、関連するところを見て、本人を推測できる。

運転手の事故の頻度を予測しようとすれば、車両管理状態を見ればよい。いつもきれいに洗ってる車は、ボディーを傷つけてもすぐに発見できるが、汚れたままに放置している車は、傷を見つけにくい。したがって、安全運転を心掛けている人の車両はいつもきれいだ。

爺になるな

2012-01-24 | 経営の気づき
「爺になるな」という言葉は、竹細工伝統工芸の人間国宝の方が、後輩の職人たちに贈った言葉だ。要するに、「職人は五感をいつも研ぎ澄まして、芸術品や素晴らしい出来事に、いつも心を震わせて相対しなさい」という教えである。「きれいなものを見て心が揺り動かされない爺のような人間は、きれい感動的なものを創造できない」と、彼は言い切る。

私の勝手な解釈が一部入っていて、ご本人の言いたいこととずれているかも知れないが、私はそのように解釈した。

しかし、このことは、伝統工芸の世界だけでなく、経営の世界でも通じる。歳をとると自分以外のことに関心が薄くなり、興味本位な行動が減ってくる。それでは、ものづくりの世界でも、マーケティングの世界でも、そして経営のあらゆる世界に乗り遅れる。その意味では、ビジネスマンは、ある種のミーハー性が要るのかも知れない。

ある生き方

2012-01-23 | 人生の気づき
日本人は、時間の遅延を許す感覚がなく、何事も予定通りにいかないと安心しない。だから、大学進学は絶対条件となり、病気になったらどうしようかと悩み、いまの仕事は果たしていつまで続けられるかと迷い、不安になる。要するに、いつも何かに強迫されている。

電車がオーバーランしたくらいで新聞記事になる国は、どの国にも無い。だいたい電車なんて時間通り来ないことが当たり前だ。このように時間にいつも追われている日本人にあって、見事に、なすがままの人に出会った。このような人もいることに驚いたが、しかし本来は、驚くべき事でないかも知れない。

彼は、結婚しようと決めたとき、最初に出会った女性にプロポーズしようと決めた。そして、決意したとおりに実行し、今幸せな家庭生活を送っている。迷って迷って決意したから成功するわけではない。要するに、何も決めない人生も、一つの達観した人生なのかも知れない。

実は、我々を驚かすことを楽しむかのように、彼は様々な発明をしている。ものの考え方が根本的に違うのであろう。一度、人生論をゆっくりと交わしたいものだ。

ネット依存

2012-01-22 | 失敗の気づき
ネット依存症の危険症状は、食卓にスマートフォンなどを持ち込むことだろうか。食事のときにスマートフォンをどこに置いているかが、一つのチェックポイント。依存症になると、行動のコントロールができなくなる。現実の生活より、ネットに重きを置くようになったら、注意が必要だ。

私も突入状態かもしれない。したがって、自分なりの予防手段として、出来る限りモバイルを持ち歩かないようにしている。

新友をつくれ

2012-01-21 | 人生の気づき
歳を重ねるとともに、交際範囲は狭まってくる。旧友としか付き合わないようになることは、老齢化の一つの現象だろう。したがって、私は、旧友も大切にするが、新しい友「新友」づくりに日ごろより励んでいる。励んでいるということは、流れに任せるのではなく、意識して新しい友を探しているということだ。

例えば、異業種交流会「ドリーム&パワー」を組織化したり、日本酒ファンを集めての「千代の亀101の会」を組織化したり、「気づき塾」を設立したり、例挙にいとまがない。最近は、フェイスブックからも友の広がりがある。

お蔭様で、新しい話題、知らないことの遭遇等、その効用から、若さを保つことにも繋がっている。もちろん、新しい友達作り以外に、心の友としての「心友づくり」にも励んでいる。私にとって「新友」と「心友」は、今年のキーワードである。

写真は「気づき塾」の様子だが、彼ら塾生にも「新友」として、一緒に酒を楽しむお相手をして頂いている。そして、年月が経れば、「心友」としてさらに深い関わりを交わらせて頂くことになるだろう。

不要な忍耐

2012-01-20 | 人生の気づき
一般的には、賞賛される「忍耐」だが、不要な忍耐もある。勝機に備えて、そのタイミングを見図るまで待つ忍耐は、絶対に必要だが、不運続きで何事も成功せず、ただ身を潜めている忍耐は、不要だ。

勝機を待ち、その準備を整えている時は、いわば膝が折り曲がった状態で、次の飛躍に備えて心も充実している。一方、負けに慣れ、消極的な人生をおくるときは、負け続けることを耐えてはいけない。むしろ、次の行動に備えた智慧の展開によって、行動すべき形をイメージしなければならない。

要するに、前向きの行動を抑制する忍耐は不要であり、行動をブラッシュアップする忍耐は有用ということだ。

気づきの宝庫

2012-01-19 | 経営の気づき
ロールプレイングは、気づきの宝庫だ。話して気づき、聞いて気づき、動いて気づき、見て気づき、議論してまた気づく。理論を教えるという外からの刺激だけでは、なかなか体と心に残らない。したがって、本人自身が気づくまで、心に向かっての刺激が必要だ。それが、ロールプレイング。

写真は、アウトレット家具のビッグウッドでのロープレの様子。さすがの話法に、私もイタリア製のソファ(199,770円)が欲しくなった。最初は3万円、そして6万円、次に19万円といった具合に、お客様の納得する商品選択のお手伝いして、スライドさせていくその話法はまさにプロ。

カウンター文化

2012-01-18 | 私流
日本独特の文化の中で、特に好きなのが「暖簾」と「カウンター」。壁のように囲まれた世界ではなく、店の中に入らなくても、なんとなく中の様子が窺えるのが「暖簾」の良いところだ。障子も暖簾のように、ある程度向こうの様子が分かるが、ファジーな遮断物は日本人好みかもしれない。

そして、居酒屋になくなてはならないものが「カウンター」。たまたま横に座った見知らぬ人とも、すぐに親しくなる。ノンベェーにとっては、座敷に上がるよりも「カウンター」の方が良い。フェイスブックで友達が増えると同様に、まさに異業種交流の世界「カウンター」は、私の生活必需品だ。
(写真は、私の事務所のバーカウンターに並んだワイン。まさに文化であると言うと、言い過ぎだろうか)

船長の責任

2012-01-17 | 雑談
船の遭難時の船長の対応は如何にあるべきか。乗船客とともに避難していいのだろうか。法律的には、海難が発生した場合、船長は、人命の救助並びに船舶及び積荷の安全確保のために必要な手段を尽くすことが厳しく義務付けられている。したがって、船内にいる者すべての退避が確認した後でなければ、船を離れる事ができない。

当たり前と言えば当たり前だが、全員の避難を確認しなければならないということは、船とともに沈む確率も高くなる。過酷な運命を背負った船長だが、会社で言えば、社長が船長に当る。しかし、時に、社員が知らないままに、社長が夜逃げすることがあるが、苦をともにした社員を裏切るとは、もってのほかだ。

私の事務所のクライアントに、最後の最後まで踏みとどまり、社員とお客様の安否を見届けた後に倒産処理したオーナーがおられるが、そういう方だから、再起するときは多くの支援者が現れた。前の社員も、そのときの就職先を辞して戻ってきたりと、復元力は大きかった。お天道様は見ているんだね。