東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

物真似の下敷き

2008-07-31 | 私の師匠
このコーナー(私の師匠)では、私がお手本にさせて頂いている方をご紹介しています。
私の尊敬するお師匠様は、話し方・説得・交渉・根回し・文章作成・タイムコントロール・酒の飲み方・遊び方等々、分野毎に様々な方がおられます。

この方々は、私がその事態に至ったとき、その方を思い出しながら、その方を下敷きにして行動するその基になる方です。


その道のプロになる為には、先ず模倣から入るのが良いと言われていますが、私も各分野においてお師匠様がいます。
しかし、下敷きの姿どおりに描けられるようになれば、今度は、自分流の技・自分流の域を開発します。

でも、それは最終段階であり、最初は模倣で十分だと思うのですが、如何でしょうか ?
要は、お手本とする師匠を何人用意できるかです。

C社長の川柳日記

2008-07-30 | 私の師匠
私は、話し言葉が早く聞き取りにくい難点がありました。
その話し方のお師匠様が、C社長です。

噛んで飲み込むようにゆっくりとお話されるその口調は、多大な説得力があります。
全国組織の長も務められた全国版の方ですが、理論家でかつ人格者でもあり、学ぶところは多々ありましたが、日記の記載方法も独特の方法です。

C社長は、同一ページに3年前、2年前の今日の日が記載されている様式を使用されており、しかも、川柳で書き込まれるのです。
その日の出来事の中で最も気になることを、短い言葉でまとめると、「何年後に読んでもその状態をありありと思い出します」と言っておられたのが印象的です。

人の心を大切にする方は、話し言葉も、文章の言葉も大切に扱われるのですね。
感服です。

営業の免許皆伝

2008-07-29 | 経営の気づき
教員の採用試験で、「問題作成の問題」が出されることがあるそうです。
もちろん答えは一つだけでなく、問題の作り方で教師としての資質が問われるだけに、回答者は苦しみます。


例えば、数学という学問の世界でも、難問の解答を見つけるだけでなく、難問を作ることが数学者の重要な仕事になっているようです。
ここで、学者としての創造性が試されます。

実は、このようなニーズは、商品開発の仕事や営業の仕事においてもあります。
様々な現場で散見される面白い問題を考えることが、企画のスタートになるのですから。

営業マンが取り扱っている商品は、必ず「課題」と「解決」の組み合わせによって誕生していますので、販売方法においてもその組み合わせを理解しておかなければなりません。

即ち、優秀な営業マンとは、取扱商品の「課題」と「解決法」をいつも探索し、発見出来る人なのです。


経営活動の「汗」

2008-07-28 | 経営の気づき
夏は、腎臓を休ませる絶好の時期です。
血圧の高い私は、夏に汗を出来る限りかき、塩分を排出しておかなければなりません。

そうすると、秋以降に腎臓の負担が軽くなり、血圧も上がらないわけです。
ですから、可能な限り、クーラーや扇風機から離れた生活をしたいのですが、現実は難しいですね。

皆と孤立しなければならないので、思ったほどの半分以下しか実現できません。
でも、やらないよりかは、やった方がいいかな・・・


人間の場合、新陳代謝活動として汗が排出されますが、経営活動の場合は、汗に匹敵するものは何でしょうか。
言ってみれば、経営体に新しい仕掛けを施したときに、関係者の口から出る非難や愚痴がこれに当るでしょうか。

人間誰しも、従来と異なることを仕掛けられると、つい不満になります。
しかし、従来のやり方と馴染まないことが理由である不満ならば、それは出し切るべきでしょう。

膿を出すことによって、体制も進化します。
膿を蓄えたままでは、次世代の経営体は構築できません。

やはり、人間も経営体も、汗は必要です。

闇市の商品

2008-07-27 | 私流
私のアイディアをご紹介します。
これをつくって販売すれば、絶対に売れるというもの・・・

ただし、市場に流すと逮捕される可能性があるので、闇ルートに流した方が良いでしょう。


①信号機を制御できるリモコン(道路の混雑時には便利です)
②迷惑メールに時限爆弾をつけて返信できるメーラー(最近は迷惑メールが多すぎます)
③香りをかぐと自分が好きになると言う惚れ薬(創業塾の卒業生の一人から頂きました。でも、使う相手を探している間に、蒸発してなくなっちゃいました←これは実話)

千代の亀101

2008-07-26 | 雑談
先日、「千代の亀101」という会を立ち上げました。
目的は、蔵元を助ける為の活動を興すことが第一、酒を楽しく飲む場作りが第二です。

年内には会員を101名まで増やす予定ですが、現時点においては、55名の方が入会いただきました。
サラリーマンの方や経営者、マスコミの方、大学の方、政治家など職業は様々ですので、まさに異業種交流会です。


今後、我々の知恵と汗を蔵元の為に提供し、元気な経営体に変身していただくことを願っています。
成功した暁には、愛媛県の別の蔵元を新たな対象先とさせていただきます。

日本文化を守る為に頑張ります。


窮境の対応

2008-07-25 | 経営の気づき
窮境に陥ったときこそ、自分が試されるときです。


過去、倒産する企業と幾度となくすれ違ってきましたが、経営者のなりふりを見て、様々な勉強をさせられました。
無理非道をしてでも窮地を脱したい人、自分のことはとにかく関係者に絶対に迷惑をかけたくない人、色々です。

でも、その方たちのその後を伺うと、なるほどなあと感じられます。

誠実をもって一貫した人は、その後救われているのに対して、無理非道をした人は、幸運が目の前を通っても掴めていないのです。
25年間のコンサル体験から、不思議なほど、それらの相関関係を感じています。


心の空間シェア

2008-07-24 | 経営の気づき
立場のある人間が、偉そうにすると、立場の弱い人間は、身を小さくします。
一方、立場のある方が、謙虚に振舞っていただくと、面している人は、居心地よく、自分の空間シェアが大きくなります。


要するに、「心の空間シェア」は全体面積が決まっていて、その一定面積が、両者の言動によって時々刻々と変化しているのです。

したがって、営業マンの秘訣として、お客様の位置づけを大きくするように、居心地よくするように配慮しなければなりません。
例えば、お客様に「買いませんか」と迫るよりも、「私どもの商品は、御社の業界では、どのようにお役立てできるでしょうか」と教えを請う方が良いでしょう。

お客様の空間シェアを大きくする方法を考えて行動する、これが「出来る営業マン」の秘訣です。


全ては必然

2008-07-23 | 経営の気づき
世の中に、偶然の出来事は絶対にありません。
したがって、僥倖(ぎょうこう・思いがけぬ幸せ)も絶対に生じることはありません。

「善因を積んでいない人が引き当てた1億円が、如何にその人に不幸を招くかの事例」を見ればよく分かります。
善因善果、悪因悪果の法則は、人間生活の基本と見るべきでしょう。

ビジネスの世界も同様です。
降ってわいた業界の景気に乗っかっても、企業自身に善因がなければ、その景気は一時的なものとなるでしょう。
あるいは、以前以上のマイナス状態を招くかもしれません。


善因善果、悪因悪果の法則は、経済界にも生きています。

人の石垣

2008-07-22 | 経営の気づき
何年か前に、NHKテレビで、生命体の細胞の説明がされていました。
細胞は一つとして同じものがなく、それぞれが異なる役割を担っているというような話だったと思います。

そのとき瞬間的にイメージされたのが、日本の城、あの石垣です。
石垣に使われている石は一つとして同じものはなく、全て形大きさが違います。

しかも、セメントも使わず、隙間だらけなのに崩れません。
西洋の煉瓦造りと比べても、遜色のない丈夫さを保っています。

異なる個性が一つにまとまり、強固な石垣を作るこの考え方は、経営の人材登用に通じるものがあります。
優等生が100人揃っても、パワフルな組織は出来ません。


優柔不断だが優しい人、怖いけど強い人、八方美人と非難さされるが機転のきく人、早とちりだが積極的な人、仕事をあまりしないがムードメーカー的な人、これら様々な人が集まって、パワーのある組織が出来上がります。

人間は、一人として役立たない人はいません。
今のそのままで、全員が価値ある存在です。


感謝の一日

2008-07-21 | 人生の気づき
一昨日は、毎年恒例のバーベキュー。
弟夫婦が、地元の花火大会にあわせて、招待してくれました。

プライベート・ビーチで眺める花火は最高ですが、更に上回るのが、舌鼓を打つ料理と酒、そして、笑いが絶えない家族9人の会話。

酒は、ビールで始まり冷酒・ワインと次々に代わりますが、一番美味しかったのは、亀岡酒造の「しずく酒」。
凍結した日本酒を解凍して飲むのですが、この「濃く」には全員がうなりました。

「美味いッ」
接待を受けた弟に感謝、お酒を提供いただいた亀岡酒造様に感謝、この日も、感謝の一日でした。


この時の夕陽、涙がこぼれそうなほど、美しかったですよ。
そのときの想いをまとめたのが、昨日のブログです。

畏敬の念

2008-07-20 | 人生の気づき
「畏敬」とは、崇高なものや偉大な人を、心底からおそれうやまうことを意味します。
その対象となるのは人間の力を超えたものであり、自然界であったり、生命そのものであったり、人によってその対象は変化します。

しかし、いま、自殺や殺人事件が多い現象を見たとき、総じて、畏敬の念が減っていると言えるのではないでしょうか。
生命そのものが畏敬の対象物であれば、自分あるいは人を、この世から抹消することに対して、何らかのためらいがあるはずです。


そのためらいの力が大きく発揮されることによって、自殺や殺人は押しとどめられるはずです。

科学が未発達な昔は、とにかく理屈が分からず、畏敬の対象物が多かったと推測されます。
しかし、科学の発展によって色々な事象が明らかになるに従って、畏敬の念が減っていると感じるのは私だけでしょうか。

理屈が分かってしまうと、自分と同列の存在となり、畏敬の存在位置から転落するかもしれません。


結果的に、畏敬するものがなくなってしまうのですが・・・
「自然に優しく」と軽々と言葉を発せられるのも、畏敬の念がなく、自然を自分と同列視している証とも受け取れます。

等しく全ての人が、自然を畏敬の念の対象とするならば、今の自然保護活動のパワーは更に数段上の大きな力になるのでしょうが・・・
残念です。


縁おこし

2008-07-18 | 経営の気づき
因縁という言葉をご存知でしょうか。
因縁の「因」とは、どんなことであれ外からは見えなくても原因が必ずあり、事を起こす種が必ずあるということ。
一方、「縁」は、その原因を発現させる働きの力です。


数学のノーベル賞とも言われるピューリッツァー賞を受賞された広中氏は、この「縁」の重要性を説いておられます。
先生は、毎年、全国の数学の優秀な高校生を集め合宿を行っていますが、合宿の目的の一つは、「縁おこし」にあるとか。

どんなに優秀な学者であっても、自分一人の考えだけでは、新しい理論を構築できません。
仲間の助言や、ちょっとした会話から、新しい発想が湧くようです。
寝食を共にした仲間作り、このネットワークが新しい学問に貢献すると考えての行動です。

学問の世界においても、「縁おこし」が必要です。
ましてや、ビジネスの世界では、絶対的に欠かすことが出来ません。


5月に、私が、ブログの立ち上げを思い立ったのも、一つの原因はここにあります。
一度何らかのご縁で、私のHPを覗かれた方が、ブログにアクセスされ、そのご縁で、時々このブログを見ていただければ、一度つながったパイプがより太くなります。


皆様方との長いお付き合い、宜しくお願い致します。