東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

動かす力

2014-05-31 | 経営の気づき
人は、「他の人を動かす力を持っている人」と「動かす力がないため、常に動かされている人」の二つのグループに分かれます。人を動かす力を持っている人は、人を動かすだけでなく、組織をも動かせますから、結果として数字を動かせます。即ち、顧客動員力を高めて売上高を増やせる術を持っているのです。

人を動かせるって、本当に大きなことです。

習慣の致命的欠陥

2014-05-30 | 経営の気づき
昨日のブログにてアップさせて頂いた、ドラッカーの指摘する「経営者に必要な習慣要件」は、フリーランスにはあてはまりにくいものもあります。しかし、トップに挙げていました「やるべきことを考える」は事業所の規模に関わらず、必須です。

目標を定めているか、目標に到達するための手順としてアクションプランを考えているか、そのプランの中には事業差別化を意識した組み立てになっているかなど、考えなければいけないことは多々あります。しかし、考えるのが苦手な人はそのことをなおざりにしているようです。

これが伸びない事業所の致命的な欠陥だと思われます。

八つの習慣要件

2014-05-29 | 経営の気づき
ドラッカーは、経営者として必要な習慣要件を8項目挙げています。

① やるべきことを考えること
② 組織のことを考えること(株主、従業員、取引先、経営者はいずれも大事であるが、彼らのことを考える前に、社会の公器としての組織のことを考えなければならない)
③ 緻密なアクションプランをつくること(経営者とは行動すべき者である。そのためには、計画しなければならない。しかし、状況が変化すれば、ただちに変更していく。こうして、常日頃、事業の展開について、シミュレーションを行なっておく必要がある)
④ 意思決定を行なうこと(もちろん、意思決定は定期的に見直していく必要がある)
⑤ コミュニケーションを行なうこと(特に、アクションプランについて、コミュニケーションを行なわなければならない)
⑥ 機会に焦点を合わせること(問題の処理が成果をもたらすわけではない。成果は機会がもたらす)
⑦ 会議の生産性を上げること
⑧ 「私は」ではなく「我々は」を考えること

そう言えば、多くの経営者は考えることを苦手にしており、上に列挙されているものの多くが手抜かりの状態なのです。もっと考えましょう。

二度目の打ち上げ

2014-05-28 | 初体験の気づき
先日は、演劇を終えての二度目の打ち上げでした。二度も打ち上げを行うは初めての体験です。演劇を終えて、舞台も自分たちで撤去して、疲れ切った中の打ち上げが一回目。二回目は、体力も回復してゆとりが出来ての開催。レストランのBGMには、演劇で用いたBGMが流れています。音楽が変わるたびに、そのシーンを思い出しますから、懐かしい限りです。

今回の演劇は、たくさんの観客に入って頂いたため、大黒字です。多くの市民演劇は赤字ですから、赤字を覚悟していましたが、予想外の黒字でした。おかげで、この演劇のために開発したキャラクターを商標登録することになり、ストラップもつくります。それらの費用を差し引いても黒字なのです。バンザーイ。

気づきの力

2014-05-27 | 私流
仕事のできる人とできない人の違いは何でしょう。一つは、気づき力の差ではないかと考えます。同じ指示を受けて行動しても、結果に差が出るのは、もちろん能力差がその最たる原因なのですが、同程度の能力の人に差が表れるのは、気づき度の差ではないでしょうか。指示されて動くよりも、自分で気づいて動くことの方が、大きな力になるわけですから、その差が成果として表れます。

それともう一つは、自分と違う考え方や価値観を受け容れることができるかどうかです。従来の自分の考え方と異なるものを拒否するのが普通の人です。しかし、新しい考え方の方が優れていると気づいた時、それを素直に受け入れられれば、その方は大きく伸びます。気づいて伸び、新しい考え方を受け入れて伸び、成長し続ける人間、これが私の理想像です。

「人脈拡大の智慧」セミナー

2014-05-26 | 初体験の気づき
6月10日と17日の2日間、「人脈拡大の智慧」セミナーを開催します。フェイスブックにて募集しましたら、アップして10分経たないうちに5名の方が手を挙げて頂きました。しかし、驚いたことにいずれの方もかなりの人脈をお持ちの方ばかりです。物事はこういうことかも知れません。

意識している人と意識していない人の差というか、条件を備えている人に、さらなる好条件が追加されるということでしょうか。例えば、資産家の方とお付き合いして分かったのですが、お金を持っている人はお金をあまり使わないですね。私はすぐにタクシーを利用しますが、私の存じ上げている資産家の方はタクシーさえ敬遠されます。

持っている人にさらに集まるという傾向、何事にも確かに存在します。

実行力

2014-05-25 | 私流
私は決めたことは必ず実行します。リスクが小さい場合は、迷ったこともすべて実行します。少しでも気になることは、やった方がいいはず。失敗しても悔いなし。むしろ、実行せずに逃したチャンスが惜しいのです。本当に欲張りな私ですね。ですから、いくら勧めても動かない人を目の当たりにすると、イライラします。人それぞれですから、それではいけないのですが。

仕事におきましても、経営コンサルタントとして提案したことを実行してくれる経営者と、そうでない経営者の両方に出逢います。コンサルと経営者のコンビ、その総合力が結果として表れますので、誰と組むかが重要な要因。今後もよい出逢いがあれば、成果は大きく広がるのですが。

新しいおもちゃ

2014-05-24 | 私流
演劇が終わってこれで縁が切れるかなと思っていましたが、どうやら演劇の縁は続きそうです。現在企画中なのですが、市民演劇を発展させて、NPO法人に法人成りさせることになりました。まちづくり・人づくり・経済の活性化に演劇という手法を持ち込もうという話が起こっています。

例えば、商店街を劇場に見立てて、ストリートやショップの中で、仕組まれた演劇が展開されます。演劇を志す人はマインドの高い人が多いので、ショップの店員さんになると、接客レベルも上がり感動的なシーンを作ることも可能だと思うのです。もしかすると、これが私の今後のライフワークになるかもしれません。ワクワクしますね。

いま企んでいること

2014-05-22 | 私流
人生初めての演劇出演という大きなイベントが終わりましたが、小さなイベントは目白押しで控えています。ジャズバーでの仮面パーティー、オールディーズを踊りまくる会、中国割烹の店でのお座敷遊びなど酒関係の遊びが中心ですが、、創業支援ネットワークの構築といった仕事関係もあります。

毎日を楽しく過ごすための仕掛けは、自分で仕掛けます。

私の必需品

2014-05-21 | 人生の気づき
好きな音楽を聴くと、自然と腰が動いたり、足でリズムをとり始めます。顕在意識を飛び越して、潜在意識が私の筋肉を動かすようです。まさに、私にとって音楽は命でしょうか。仕事に失敗して落ち込んだ時も、好きな音楽を聴けば勇気が奮い起こされます。

このような有難い音楽、どうかいつまでもご縁が続きますように。私のささやかな小さな願いです。

消えた応接間

2014-05-20 | 雑談
昔は、普通の家でも応接間というものがありました。もちろん、今でも一部屋を来客専門の応接間にしておられる家もありますが、非常に減ってきたというのが私の実感です。ことマンションにいたっては、極端に言えばベッドルームとキッチンとリビングルームだけでして、応接間などというものは殆どありません。

これはどうしたことなのでしょうか。来客がないのか、減ったのか、お客を招くことが少なくなったのか、少し気になります。自宅に人を招くというのは、よほどプライベートな、親密な関係の人だけになったのでしょう。それと、「ハレ」(非日常的な行事ごと)が極端に減少し、「ケ」(日常的なこと)の部分のみが、住宅そのものにも現れてきたと考えられます。

このような暮らし方の変化が、同時に住宅の機能の一部である応接間という部分を必要としなくなったのでしょう。人を迎えるためにお茶席では庭を掃き清め、水を打ち、花を活け、軸を選び、香を焚き、茶席を設え(しつらえ)ます。これは、「ハレ」の行事です。こうした、日本に昔からある伝統文化も現代の家で行われることが減ってきました。

リビングルームで寝転がってやるテレビゲームや、散乱するスナック菓子は、やはりその部屋の使い方を考えさせられます。もはや家の中は、「ハレ」の場はなくなり「ケ」の場所ばかりになったのかもしれません。ちょっと寂しいですね。

ちなみに、我が家では、1階の事務所のバー空間と2階の客間が、応接間的役割を果たしています。私にとって「ハレ」は貴重な存在ですから。

持ち主次第

2014-05-19 | 人生の気づき
流行最先端の高価な服を着ていても、着用している本人に教養と人間性が欠けていれば、品格漂う人とは見られません。一方、数十年前に買い求めた古い服を着ていても、本人が教養豊かで皆から慕われる人間性を持っていれば、気品漂う人になります。要は、持ち主次第ということです。

持ち物によって一瞬をごまかせても、最後まで騙しとおすことは不可能です。その反対に、見栄えによってしばらくは気づかれなくても、いつかは誰の目にも人間性の素晴らしさが明らかになります。したがって、身なりを超える自分を表す力を、大切にしたいものです。

人を育てる演劇

2014-05-18 | 経営の気づき
演劇を体験して、ビジネスパーソンの視点から次の気づきを得させてもらいました。

第一の気づきは、どんな人も一度舞台に立つと、演じることの魅力を体感でき、自己表現が豊かになるということです。誰もが名役者になれる素養が備わっている気すらします。人間は本質的に人前で認められ、光を当てられることが好きなのです。

どんな小さな役でも、ステージに上がり、ライトを浴び、多少なりとも台詞を言う場を与えられると、段々と自分に自信がつきます。そして、回を重ねるごとに演技が進化します。演じている時の我々は自分自身ではない状態です。役の人物なのです。だから普段では到底できないような所作や言動が可能になります。役の人物が発する言葉だから、弾けることができるのかもしれません。

そして、それができた時、我々は何かとてつもない大きな山を一つ乗り越えたような心境になります。そんな仲間を見ていると「演劇」とは人の心を解放し、自分ではない別の人格を借りて、素の自分だったら絶対に言えないであろうことを言える快感を味わえる絶好の場だと思えます。

演劇は、かたくなに自分の殻に閉じこもったり、人との付き合い方が下手な人にとって、相手との間の取り方や距離の置き方を学ぶことができる絶好の場なのかもしれません。したがって、演劇は、人を成長させる多くの可能性を秘めていると感じました。集団行動をとることで社会性が高まり、人とのふれあいや自分とは違う価値観との出会いによってものの見方が拡がったり、心が豊かになったりするという点での教育的効果に注目しました。

さて、これらの気づきを社員教育に活用するのが、私のこれからの大きな仕事になります。成果を楽しみにしてください。

星を頼りにたどり着く

2014-05-17 | 経営の気づき
チームメンバー同士が仲の良いことはチームにとって良いことですが、いくらメンバー同士が仲良くなろうとも、それはチームとして良い成果を上げることの必須条件ではありません。良い成果を上げるチームにとって必須の条件の一つは、明確な目標です。どこにたどり着かないといけないか、その着地点を照らす星がなければ、暗闇をさまようだけで終わります。

そしてもう一つの条件は、そこへ向かう思いの共有です。誰一人として中途半端な気持ちでかかわってはいけません。全員がチームのゴールへ向かう思いを確実に共有する必要があります。この思いの共有が言葉で言うほどに簡単ではなく、不平不満であふれている組織が多くあります。

良いチームは時にケンカのような激しい意見のぶつけあいを起こします。あえて意図的にそれを起こす場合もあります。それは、多様な意見のぶつかり合いからゴール達成のための最高の選択肢が生まれるからです。そしてゴールへ向かう思いが共有されている場合には、不必要な自己正当化は必要ありません。

これらがきちんとなされていると、お互いに対する敬意、尊重の気持ちが生まれ、衝突を前進の力に転化することができます。それがないとゴール達成のためではなく、自分の主張を通し、存在を正当化するための衝突になってしまいます。同じ衝突であっても、意味のある衝突もあれば、全く役立たない衝突もあるということです。