東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

イメージ・コントロール

2009-11-30 | 経営の気づき
私が講演するときは、事前に、全体のストーリーを半ページか1ページにまとめておく。その際に、重要な数字とか言葉は添え書きしておく。そして、前日、講演する場所をイメージしながら、聴衆者の反応をイメージしながら、事前に描いたストーリーを追っていくのである。これで、準備は万端。

話しなれたテーマだと、準備は、5分もあれば十分だ。しかし、初めてのテーマだと、ストーリー構成に、1日程度かかることもある。このときに、絶対に手抜きできないのが、聴衆者の反応も含めたイメージ描きだ。講演のどこが最も受けるか、その山場における聴衆者の反応、私が最も楽しめる箇所を具体的にイメージ化しておくと、成功は間違いない。

講演だけでなく、交渉や説得など重要な仕事は全て、イメージ・コントロールしなければならない。要は、イメージを描いて、自分が納得できること。ここがポイントである。

和尚の教え

2009-11-28 | 私の師匠
「亡くなられたことをいつまでも嘆き悲しむことは、故人に対して失礼です。むしろ、寿命を全うされたことを喜んであげるべきでしょう」

この言葉は、私の尊敬する和尚の教えである。したがって、亡くなった父のことで、嘆き悲しむのは今日までとしよう。親父ありがとう。


いま売れてるもの

2009-11-27 | 経営の気づき
最近は家計の財布が引き締まって、あらゆるものが売れなくなった。しかし、私の関わっている会社の経営者から、面白い情報を聞いた。それは、高額の絨毯が昨年以上に売れてるという話である。ペルシャから直輸入したものだが、使えば使うほど値打ちが上がるという代物。特に、日本は、土足文化ではないため、畳やフローリングに敷いた絨毯は、使われるほどに磨かれ輝いてくる。

先日も、ある老婦人が、現金で1,500万円支払って、2枚の絨毯を買って頂いたそうだ。当面は自分が使うが、いずれ、遺産として二人の子供さんに差し上げる予定になっている。

社長いわく、「資産家や年金生活者である程度裕福な方たちが、お金の使い道に困っている。彼らは、ブランド物に走る年代でもなく、ちょうど絨毯が手ごろなんだろう」と。

簡単な人事考課

2009-11-26 | 経営の気づき
簡単で有効な、賃金決定法と人事考課法をご紹介しよう。

この会社では、3ヵ月単位で時給を見直しているとともに、年4回の昇級のチャンスがある。評価方法は、社員同士のお互いの査定。5段階評価で行っているが、方法は簡単だ。自分を「3」として他人を評価するのである。この仕組みが社員の“やる気”に油を注ぎ、好影響をもたらしている。

直感力

2009-11-25 | 人生の気づき
直感を信じよう。なにしろ、直感は、脳の全ての力を総動員した結果の産物だから。これまでの知識と体験、それらを瞬時に検索して積み上げた答えが直感なので、スーパーコンピューターを何台も集めて出した答えをも上回っているとか。

ただし、驚くような回答が出る場合もあるものの、とんでもない間違いを出すのも直感だ。直感と大切に向き合えば、幸福を招くかも・・・


1勝9敗

2009-11-24 | 人生の気づき
最近の若者は、どうも安定志向が強い。しかし、ときに「正常な危機感」を持ち、絶えざる自己変革を志向する若者に出会うこともある。そのときは、我々の話がはずむ。そして、私が送るエールが、「1勝9敗の人生を送れ」である。

「とにかく、失敗を恐れるな。10回か20回失敗すれば、時には成功にも巡り合う。そのうち出会う成功を信じていれば、失敗も怖くない。むしろ、失敗を恐れて縮こまっている人と比べれば、人間として、どんなにかスケールが大きいはず」と。


手間いらずの経営

2009-11-23 | 経営の気づき
人間は、とかく手間をかけることを惜しむものである。いったんスタートすれば、自動的に事が進んでいく「手間いらずシステム」は、多くの人が重宝している。しかし、そのようなシステムは、落とし穴も多い。

「誰かがすぐに真似をする」「差別化出来難い」「成果が小さい」等々である。したがって、経営の世界においては、「手間いらずシステム」はあまり活用すべきではない。特に、商業・サービス業においては、手間暇をかけることによって、差別化を徹底すべきである。

この次は・・・

2009-11-22 | 人生の気づき
幸せになりたいならば、「あの時ああしていれば」と言う代わりに、「この次はこうしよう」と言うことだ。この言葉は、精神科医で有名な、スマイリー・ブラントンの言葉である。

いつも前向きに取り組みたいとは思うけど、なかなか難しい。でも、チャレンジすべきだよね。


心の砂漠

2009-11-21 | 人生の気づき
いま、「水不足」に悩む地域が増えている。米国立大気研究センターの報告によれば、地球全体で深刻な渇水に悩まされている地域の割合は、1970年代から2005年の間に2倍になったという。乾燥地化する土地は、ヨーロッパ、アジア、カナダ、アフリカの西部と南部、およびオーストラリアの東部に広がり、ナイジェリアでは毎年2000平方キロメートルもの土地が砂漠化している。2000平方キロメートルといわれてもピンとこないが、日本で一番大きな湖の琵琶湖が、毎年3個ずつ消える勘定だ。これが日本で起きたら、あっという間に国土はすべて砂漠になってしまう。

一方、地球上において水が不足しているように、人間の心においても水分が不足しがちだ。心が乾燥した証拠が、自殺者の増加であろう。私も、仕事に疲れて、人様に対して攻撃的になっている自分を自覚することもある。そのために、自覚した時は、心にお湿りを散布している。軽いジョークであったり、音楽を楽しむ時間設定であったり、夜の街に繰り出したりなどだ。

本来、アルコールの体内注入は水分を奪うことになるが、私にとっては、心の潤いにつながっている。(笑)


食事を変えると人生が変わる

2009-11-20 | 人生の気づき
私の性格は、一言で言うとへそ曲がり。仕事にしても生活にしても、当たり前のことはしたくない。例えば、夫婦でレストランに入っても、妻は自分の好きなものを注文する。私は、知らないものを注文する。それを見た家内は、次はそれを食べようかなと、羨ましがる。

とにかく、生活の場面においても、仕事の場面においても、いつもと違うことを挑戦してみよう。その手始めが、外食した時の注文の仕方の変更だ。好きなものよりも知らないもの、このキーワードは、どこででも使えるよ。(笑)

板前さんから仕入れたネタ

2009-11-19 | 雑談
繁盛店の板前さんから、ネタを仕入れた。とは言っても、食材ではなく、話のネタだ。

彼いわく、「店に座るときは、カウンターがいいよ」だって。「部屋があいていますよと案内されても、カウンターにこだわる人だと、こちらも緊張する」。板前としては、同業者かなとか、遊びなれた人かなと、つい気遣って、料理作りにも力が入るんだって。なーるほど、確かにそうだよね。

スランプはチャンス

2009-11-18 | 人生の気づき
殆どの人から忌み嫌われている「スランプ」。しかし、スランプは伸びるきっかけのチャンスらしい。スランプにぶち当たると言うことは、かなりのレベルに達した証拠でもあり、次のレベルに飛躍するチャンスだ。スランプが訪れたときに、逃げないで真正面から解決に取り組み、工夫と智慧を施したとき、更に次のレベルに飛躍できる。

意識付け

2009-11-17 | 経営の気づき
音楽の英才教育で有名な鈴木先生の音楽の教えを一つご紹介しよう。「とにかく習っている曲のレコード・CDの聞く回数を増やすことだ」。この言葉は簡単な教えだけど、含蓄がある。例えば、子供が音楽を聴いていなくても、音が鳴ってるだけで、その音のそばにいるだけで効果があるというこの教え。

私は、「頭の片隅にその意識があれば、上達につながる」とそのように理解している。如何であろうか。仕事も同様である。業績を上げなければいけないという責務を感じるだけで、アクションにつながる。クェスチョンマークの付かない、肯定的な意識があれば、行動は起こるはずだ。

ある経営者の迷い

2009-11-16 | 経営の気づき
友人の経営者がリタイアを決断した。生まれ故郷に帰って、好きな農業に専念したいとのこと。そこで、現在経営している会社をどのようにするか、思い悩んでいる。

並みの経営者なら、会社を整理して、残った資金を老後資金の蓄えとして残すのであろう。彼は、社員が事業の存続を望んでいるので、彼らに譲ってやりたいとも考えている。しかも、売却代金をもらうのでなく、そっくりそのまま与えても良いという選択肢を用意している。

しかし、受け継ぐ社員が迷っているのだ。事業は存続して欲しいが、自ら経営責任は取りたくない。しかも、時代の流れとして、この業種は厳しくなっている。その環境変化を見たとき、経営者になる自信がないのであろう。私は、今後の会社の行く末を見守るナビゲーターだ。

今日、その話がどのように展開するか、友人が一番心配している。本当に、経営者は悩み多き人種であることに間違いない。