東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

安岡正篤先生の教え

2010-04-30 | 人生の気づき
我々の存在、人生というものは、一つの命(めい)である。その命は、宇宙の本質たる限りなき創造変化、即ち、動いて已まざるものであるが故に、運命と言う。運は動くという意味であり、ダイナミックを意味する。ところが、普通は、運命を我々の決まりきった人生の予定コースと解している。

しかし、我々が解釈している運命は、運命と言うよりも宿命と言った方が正しい。宿は、動かないことを意味するものであり、どうしようもない、変えることの出来ない道、これが宿命である。

人間の命は、全てが宿命によって構成されているのではない。もう一つの命として、立命がある。

これは、因果律を探り、因果の関係を操作して、新しい運命を創造変化させるものである。宿命は変えようがないが、立命は、自分の力で変化させることが出来る。したがって、運命は固定的なものではなく、自らの力で創り上げることが出来る。

人生楽しいかな。

前向き 外向き

2010-04-29 | 経営の気づき
経営者の仕事には、前向きの機能・横向きの機能・外向きの機能・内向きの機能の四つがある。

前向きの機能は、将来を見据える仕事であり、経営戦略や経営計画の作成などがある。
横向きの機能は、取引先や金融機関、あるいは行政などの対境関係を保つ仕事である。
外向きの機能は、外部環境の変化動向を推察し、的確に判断対応する仕事である。
内向きの機能は、経営者自身の自己改造も含むが、会社の内部組織を確立するための仕事である。

以上の経営者の仕事のうち、どれを多くこなしているか、そのシェアを把握していただくと、その経営者のタイプがおぼろげながら見えてくる。例えば、前向きと外向きの仕事を全くしていない経営者は、早晩、その会社はつぶれる可能性が高い。それほど、経営者の役割の認識不足は重要なのである。

こんなリーダーを目指せ

2010-04-28 | 経営の気づき
優れた管理者は、自分のチームの行動を管理できる人である。

ただし、管理者自身が、その仕事をコントロールしてはいけない。あくまでも、部下本人にやらせなければならない。しかも、本人に考えさせ、気付かせて、行動させなければならない。

組織の構成要素は、「人」と「仕事」がその重要要素である。したがって、片方だけ見つめた管理は、不適である。仕事自体と、その仕事に携わっている部下、その部下の気持ちも思い図る、その両面を見つめた管理が正しい。

プロジェクター + ホワイトボード

2010-04-27 | 経営の気づき
先日、コンサル支援の会社において、良いアイディアを頂いた。それは、今まで気付かなかった、効果的な道具の使い方である。

通常は、プロジェクターの映像を映し出す先は、スクリーンである。しかし、持ち運びの厄介なスクリーンを用いないで、壁などに映すことが多い。今回は、壁ではなく、ホワイトボードに写してみた。

そうすると、プロジェクト・メンバーが協議する際、映し出された映像上のホワイトボードに、色々と書き込みが出来る。パソコンを操作している者以外も、映像が映し出されたホワイトボード上に、ビジュアル表現できるのだ。

このアイディア、周知のものかもしれないが、教えて頂いた社長に感謝である。ありがとうございました。私の支援ツールが1個増えました。

人に好かれる5原則

2010-04-26 | 人生の気づき
人に好かれるためには、次に記載されたことを守っていただくとよい。成果は100%保証できる。

①相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せること。関心を寄せると、相手も自分に対して感心を持つようになる。

②笑顔を忘れない。動作は感情にしたがっているように見えるが、実際は、両者は、並行するものである。したがって、笑っていると、心も落ち着いてくる。

③相手の名前を早い段階で覚え、会話の中に名前を用いる。「○○さんは、いつも元気で楽しいね。私も、○○さんみたいに・・・」と言った具合である。

④聞き手に回る。どんな褒め言葉に惑わされない人も、自分の話しに心を奪われた聞き手には、心を惑わされる。

⑤心から褒める。要するに、他人に認められたいと言う願望を叶えて差し上げるわけだ。

以上の五つを守ることは、慣れないうちは、自分にストレスがたまるかも知れない。しかし、相手様からは絶対に喜ばれる。

成功者の特性

2010-04-25 | 人生の気づき
私の26年間のコンサル生活を振り返ってみると、経営者として成功する人の特質は、次の通りだ。

プラス発想型人間
素直肯定人間
勉強好き
挑戦好き
やる気人間
謙虚な笑顔人間
長所伸張型人間
辛抱型人間
感情安定人間
強気・負けん気・思いやり人間
秩序維持型自由人
固定観念脱却人間

仕事中心から生活中心へ

2010-04-24 | 経営の気づき
調査によると、仕事に生きがいを感じる人は、低開発国の国ほど多いとか。また、先進国の中では、福祉国家に近づくほど、少なくなる傾向があるようだ。その傾向を見ることによって、今後、日本は、仕事中心から生活中心に変わることが予想される。確かに、20年前・10年前・現在を比較すると、その傾向が表れている。

このことは、マイナス面とプラス面がある。プラス面としては、仕事偏重の世界からの脱出であり、マイナス面は、義務感で仕事に取り組む人が増えてくると言う弊害だ。特に、若い人たちが、仕事に対する集中力や気遣いが疎かになっているのは気になる。

意見一致の努力

2010-04-23 | 経営の気づき
インディアンは、全員の意見が一致するまで、何日でも協議するというのは、有名な話だ。確かにそこまで徹底するのはいいことだが、忙しい現代においてはなかなか難しい。そこで、一つの方法をご紹介しよう。この方法だと、インディアン流よりも短時間で一致するかもしれない。

その方法とは、次の方法だ。あることをなすのに、二つの選択肢が考えられるとしよう。そのときに、それぞれの案の支持者が一つのグループになって、AチームとBチームに分かれて議論する。次は、チーム構成員を全部入れ替えて、自分の反対チームになって、議論を再度行う。先ほどの反対者の意見プラス、自分なりに考えた意見が登場するであろう。

このことを行うことによって、相手側の考えも分かってくる。一度試されては如何。

論理よりも情緒

2010-04-22 | 経営の気づき
買い物などの行動において、人間は、論理よりも情緒やイメージに左右されることは、皆様方お気づきのことだと思う。

論理は情緒によって動かれやすく、情緒脳が論理脳を支配している。したがって、論理的な情報よりも、情緒的な情報の方が優先されるわけだ。

例えば、ある会社の求人募集に応募するか否か迷っている人がいるとしよう。そのときも、労働条件(論理情報)よりも、その会社に勤める学校時代の先輩からのメッセージ(情緒情報)の方が影響度が大きい。その理由は、前述の通りである。

私の場合は、特に、情緒に左右されることが多い。したがって、論理的根拠もあまり追求することがない。私の弱点かも・・・笑
写真の光景にでも遭遇すれば、それまで頭の中に描いた論理はいっぺんに消滅することは間違いない・・・笑

会社 対 社員

2010-04-21 | 経営の気づき
二宮尊徳の教えに、「たらいの水」の話がある。たらいに入った水を、自分の方に寄せると、たらいの壁に当たり水は逃げていく。一方、向こうに水を差し上げるように押すと、水はたらいの壁に当たって、自分の方に戻ってくる。即ち、私利私欲によって行動しても、結果として利益は何も残らない。むしろ、他人様のためにと思ってして差し上げた行為が、巡り巡って自分のもとに帰ってくるという例え話である。

この話を会社の場合に置き換えてみよう。即ち、「資本の論理」で、会社に都合の良いことをしようとしても、結果的に会社のためにはならないことが多い。むしろ、「人の論理」で、社員のためになしたことは、巡り巡って会社の利益になると言うことだ。

感情に左右される労働効率

2010-04-20 | 経営の気づき
1日の勤務時間の中で、どれだけの価値ある仕事をしているか。要するに、勤務時間を分母において、付加価値を分子にして算出した数値が、労働効率である。

例えば、1日の勤務時間を「動き」、付加価値を作る時間を「働き」と呼ぶならば、「動き」の中で「働き」を100%に高めることが、労働効率を高めることになる。

しかし、労働効率追求の一辺倒で経営していると、社員は反感を持つ。やはり、感情を持つ人間ならばこそ、職場においては、「人の論理」を機能させなければならない。経営者が「人の論理」を重視すると、働く側も納得する。

天国と地獄

2010-04-19 | 人生の気づき
経営コンサルタントとして仕事をしていると、様々な業界・様々な企業との出会いがある。その中で感じるのは、天国で暮らしている企業と地獄で暮らしている企業の両者の相違である。

例えて言うと、次のようになる。多くの人たちが長い箸を持って食事している場面を思い浮かべて頂きたい。箸が長く、周りに人がひしめいているから、真ん中に置いてある食事が食べにくいシーンである。そのとき、天国では、箸が長いので、自分の箸で自分が食べるのは難しいため、向かいに座っている人に自分の箸で食べさせてあげている。したがって、自分の食事は、他人様の箸で、食べさせてもらうことになる。

一方、地獄では、様相が変わる。皆、自分のことだけに必死になり、自分の箸で食べようとする。しかし、箸が長いために、自分の口に届く前に、箸につまんだ食事が全て落ちてしまう。したがって、自分勝手にうごめくものの、永遠に食べることが出来ない。

まさに、天国に暮らす企業と地獄に住む企業の違いである。上の表現は比喩的な表現だが、実は、これに近い状態が存在しているのは、私の実感である。

人生の工夫 経営の工夫

2010-04-18 | 人生の気づき
私は、仕事柄、いつも工夫を施している。経営者に向けての助言は、その際たるものだが、人生を楽しく暮らすためにも、いつも工夫をしている。

例えば、酒を飲む日を週2日と限定することによって、健康に良いだけでなく、1週間の彩も出来る。その日が飲める日だと、朝目覚めただけで嬉しい。どんより曇った日であっても、目覚めただけで楽しい。酒を飲まない人からすれば、想像でき難いかも知れないが、目覚めた瞬間に、弾けるほど楽しいのだ。

あるいは、毎日仕事をしている私は、金土日の仕事日は、許す限りネクタイを外すことにしている。ネクタイをしていないことが、自分なりの休日設定になる。

とにかく工夫すること。そうすると、経営は勿論人生も弾んでくる。

0次会

2010-04-17 | 雑談
私が会長を務めている酒の会「千代の亀101」では、0次会がスタートだ。普通は一次会からスタートだと思うが、会場に到着した人から試し飲みが出来る0次会は、酒の会ならばこそ。

この発案者Kさんの発想力は、さすがである。

先日の花見の時にも、ウェルカムドリンクが用意されていて、受付を済ませた人から、先ず、一杯。いいねえー。

心正しければ

2010-04-16 | 私流
我が家の昨日のカレンダーの標語は、「心ただしければ 事ただし」であった。

私は、「行いの善悪よりも、その行いをどのような気持ちで行ったかの方が重要である」と解した。善悪の判断は、正しいと思っても、時によって間違うことがある。しかし、間違いは問題でない。どういう気持ちで行ったかが、重要なのである。

毎日の小さな気付き、一歩ずつ成長である。