東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

脳科学の活用

2016-02-28 | 雑談
歳を重ねると記憶力が劣化します。しかし、それなりの工夫で、そこそこカバーできます。

例えば、覚えたい対象に興味を持つことです。他の人から強要されて行う記憶ははかどりませんが、興味深いものでしたら倍以上に確実化します。したがって、先ずは興味を持つように、周辺部を調査することも有効です。実は、θ波を発生させることが、記憶の助けになるそうです。そして、θ波は興味を持つことにより発生するらしいのです。

記憶力を高めたければ、覚えたいものに興味を持ってθ波を発生させ、海馬をより強く活動させるよう心がければよいということ。科学知識はまさに、人生をよりよくより楽しくしてくれることに貢献してくれます。

ある科学者の教え

2016-02-26 | 人生の気づき
昭和初期の物理学者・寺田寅彦は、非常に含蓄のある次の言葉を遺しています。

「科学者は、たしかに頭が良くなくてはならない。しかし、その一方、科学者は頭が悪くなくてはならないというのも真実である。頭の良い人とは、いわば、足の速い旅人のようなものだ。頭の力を過信するあまり、物事を簡単に見抜こうとしてしまう。例えば、富士山が何であるかは、山頂に到達するプロセスを一歩一歩踏みしめてみないとわからない。だが、頭の良い人は、すそ野から山頂を眺めただけで、富士山の全体をとらえたのだと過信する」

さらに寺田寅彦は、自分の頭を過信する科学者は、自分の学説と自然界の現実が食い違った時、「これは、自然の方が間違っている」という傲慢な考え方をしかねないと指摘しています。我々コンサルも陥りやすいこのご指摘、傲慢にならないように気をつけます。

年収の伸びしろ

2016-02-24 | 雑談
年収を伸ばすのは大変ですが、自分の伸びしろをチェックする簡単な方法は、休日の過ごし方です。休日に勉強するなり働くなりゆとりのある人は、伸びしろが大きいと言えるでしょう。働くという手は簡単で分かりやすい方法ですが、もう一つの方法、自分を磨くという勉強に着目してください。能力を上げることが出来れば、転職なり開業なり、今の会社での立身出世によって、年収はアップするでしょう。

伸びしろのある人とは

2016-02-22 | 人生の気づき
これまで様々な人を見て感じるのは、伸びしろのある人とない人の違いです。私の経験から言うと、次のような人は、今は駄目でも伸びてくる可能性を持っています。60数年の人生体験の結果ですから、かなり説得力があると思います。

その可能性のある人とは、「夢を持ち夢に向かって努力している人」「素直に感情表現できる人」「恩義を感じられる人」の三つです。一見関係性のない三項目ですが、この三点共に所持している人は、何年後かは何かが変わり何かが伸びてきます。

これから伸びる仕事

2016-02-20 | 経営の気づき
今後、少子化で国内市場は縮小しますが、世界の人口は現在の約72億人から2025年には80億人に増えます。したがって、世界的には需要は拡大の一途です。伸びる仕事を見分ける場合のポイントの一つは、世界をターゲットにしているかどうかです。その証拠に、国内の会社も世界の連結決算を見ると、好調なのです。

第二のキーワードは、成長要素とのドッキングです。例えば、「IT」「グローバル」「高齢者」のいずれかの要素をビジネスに結びつけると、その成長性が見えてきます。観光業であれば、これまでのようにお客を待っているだけでは着実に衰退しますので、外国人観光客や高齢者好みのサービスを充実させたり、ネットで広くPRしたり“かけ算”を仕掛けていくことが必要です。


 

これから伸びる会社

2016-02-18 | 経営の気づき
これから伸びる中小企業はと言えば、「自発的に考え、自発的能動的に動く社員」が多数いる会社だと考えます。と言うことは、知識・技能・意欲の中では、意欲が最も重要ということです。意欲付けは、入社後の教育では間に合いにくいですから、入社試験において確認しておく必要があります。

NASAの面接試験のテクニックの一つに、この意欲の有無をチェックする方法があります。それは、試験官がわざと黙ってしまって気まずい雰囲気を作ったとき、応募者がどのように反応するかをチェックする方法です。応募者がそのまま押し黙ってしまうようでは駄目です。反対に明るい雰囲気を醸し出そうとする努力が見られれば、この意欲に関してはかなり有望とみてよいでしょう。

倒産への道

2016-02-16 | 経営の気づき
倒産する会社や店にはいくつかのパターンがありますが、こういうパターンもあります。

①創業後に頑張って何とか安定
②安定したことに安どして挑戦しなくなる
③挑戦しないから進歩がない
④進歩がないということは、言い換えるとマンネリ化
⑤客足が遠のく

もしかして、どこかの段階にいること気づいたときは、この道から抜け出る努力を行いましょう。

モノからサービスへ

2016-02-14 | 経営の気づき
総務省「家計調査」によると、1世帯当たりの消費支出構造が長期的に変化しています。例えば、1970年に3割弱だったサービスへの支出は、2012年には4割を超えるなど、モノへの支出からサービスへの支出へシフトしています。具体的な支出の内訳は、1970年と2012年を比較すると、サービスの支出では、通信サービス、教養娯楽サービス、自動車関係サービスの割合が大きく増加しています。一方、モノの販売は、食料、被服及び履物の割合が大きく減少しています。

このような変化状況を見るとき、ものの販売においても、「モノ」から「サービス」に変化させられないか、いわゆる「サービス化」の転換を工夫する必要性を感じます。例えば、洋服の販売からレンタル業への転換といった具合です。

使いたくなる力

2016-02-12 | 人生の気づき
腕力がない時は、力比べをしようとは思わないものです。しかし、力がついてくると試したくなります。権力も同様のようでして、権力が出来ると、つい誇示したくなるのが人情。しかし、力づくで物事を進めると、たいがいは失敗します。ビジネスにしても人間社会にしても、同じようです。力づくで成し遂げようとすると、つい反発されます。

ということは、力を持つほどに鞘にしまい込んで、その力を封じる必要があるのでしょうね。

生ワイン

2016-02-10 | 初体験の気づき
酒の好きな私ですが、先日、初めて、生ワインを飲みました。産地から取り寄せたという生ワインに大感激です。この歳になっても、まだまだ初体験に出逢えるのですね。

生ワインとは、基本的、濾過をしない、加熱殺菌もしないワインのことです。酵母をそのままボトル内に残し、酸化防止剤も添加していないことから、ワイン本来のフレッシュな美味しさが感じられます。まさか、松山市でこのような本格ワインを楽しめるとは、まさにサプライズです。

ゆっくりゆっくり

2016-02-08 | 人生の気づき
急いで仕事をしなければならないこともありますが、急ぎ過ぎると失敗を犯すものです。したがって、どちらかと言えば、急ぐよりもゆっくり落ち着いて処理するのが正しいのでしょう。特に、実力も備わっていない人が、早く成果を出さねばと無理に急ぐのはまずいやり方。仕事だけでなく、人生においてもゆっくりと歩むべきかもしれません。

とかく、若いうちは生き急ぐものですが、成果はあせらなくても、実力が備わったとき、そのタイミングで訪れるというもの。やっと歳を重ねて分かってきました。

復元力

2016-02-06 | 人生の気づき
何事が起っても立ち向かえて耐える強い力、逆境力は素晴らしい力だと言えますが、それよりも素晴らしい力は、復元力です。復元力は、困難をしっかりと受け止めて、その反動で押し返し元の状態に戻します。したがって、耐えるにとどまらず元に戻るわけですから、より大きい力だと言えます。

困難に陥ったとき、過去を振り返りその時の状態を思い返して、どのようにして元気を取り戻すかを考え実行する、この復元力は是非とも手に入れたいものです。経営コンサルタントとしては、絶対に必要な力だと言えます。

競争よりも創造

2016-02-04 | 経営の気づき
ビジネスパーソンの勘違いの一つとして、「他社との競争に勝たねばいけない」という思い違いがあります。競争を意識すると、色々な間違いを起こしかねません。時には法律を犯して、コンプライアンスに触れるかもしれません。それは競争を意識するから。したがって、競争ではなく、創造を意識すべきです。

新しいものを創る、競合先がないものを創る、お客様の求めているものを創る、といった考え方をすべきなのでしょう。

大物と小物

2016-02-02 | 人生の気づき
ポジションが上がれば上がるほど、謙虚さは光ります。ポジションの上の人が、下の人に媚びへつらわせている間は、まだまだ小物です。一方、下の者があまりへりくだるのも考え物で、難しい面を持っています。ポジションが低いうえに腰が低いのは、媚びを売ることにつながりかねません。何とも難しい話です。

したがって、ポジションが低いうちは、上司相手でもバンバン言った方がいいのでしょうね。