analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TAC-1というプリアンプ

2015-09-28 12:00:00 | CfD‐2 (TAC-1イミテーション)

このTAC-1型アンプを使いだして5年にはなるか。最初のマツキンイミテーションから換えて、音色の癖の無さが気に入りしばらく使っている。但し、このアンプは元回路通りには組んでいなかった。どうもVR~初段12AX7の間のフィルター回路が気に入らず外していた。折角アルプスのRK50型ヴォリュームを使っているのに余計な物を付ける事は無いだろうと。以降しばらく間違った回路で使っていた訳だ。しかしVR後の抵抗は残してあった。NFBが無いと歪っぽく聴こえ、VRの後の抵抗が無いとNFBが正確にかからない様であった。しかもこの抵抗、カーボンだ。理研のRMGタイプなので音質劣化は無いと思って使っていたが、これをVISHAYに換えたら激変。今までこんなの(カーボンの音)を聴いていたのか、と思った。

仕方なく、というか、もしかしてこのフィルターが無いと回路的にバランスが取れないのではないか?と思い復旧させた。再初は何やら押さえつけられた様な音だったが、今は自然に聴こえる。もっとも今回はSWを追加してしまったので鳴り方は変わってると思う。スピーカーの周りに音場が出来て、そこから発生するように、時にはその音場からはじき出されるように勢いを持って音が鳴る。これは本来のTAC-1の能力の様な気がする。フィルターを付けたことによっての不自然さは無い。これは驚き。凄いよ上杉さん。五味と言う人が上杉さんを評価した文がある本から読み取れる。挨拶程度だろと思っていたが、本気で評価してたのかもしれない。

今までは余計な物は(心理的に)受け付けない。それでアンプを組んできた。そうすると何か無機的なものになっていく。何とか解像度はそのままに肉付を持たせようとしてきたが、やればやるほど嵌まっていった。それでトランスを使ってみることにした。本来こんな物、マニア的には受け入れられる訳が無い。しかしパワーにはOPTが付くではないか。という訳で、パワーに関しては冒険しようと思いIPTを付けた物を作った。これが当たりで、トランスによるマイナス面・抜けの悪さ等は全く感じられなかった。これが始まりだ。それから多少SNが悪く成っても、肉付きを考えアンプを製作してきた。

現在はSN、解像感はあまり良くないが音が勢い有るためか気にならない。以前とは考えが変わったものだ。だがしかし、改良点が見つかれば、今のアンプでもう少し解像感を上げていきたいと思っている。

このアンプの不満はゲインが少し小さい事か。今日電圧測定したが、プレート電圧が一割ほど高いのにカソード電圧1割ほど低い。この辺ももう少し追求したい。


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