analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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ラインアンプ 5687のrpを下げる検討する~パワーのターミネート抵抗変えてみる。

2020-06-04 00:04:33 | LfD-1

前提として、出力インピーダンスは600Ωとしたい。ここには拘りたい。

 

プリの出力インピーダンスを600Ωとするには、真空管を2.5kΩで動作させる必要が有る。

現状は、

Lch  Out-imp 768Ω (NFB 0dB)、 真空管内部インピーダンス3.2kΩ、rp 3.6kΩ(電圧より計算)

Rch  Out-imp 666Ω (NFB 0dB)、 真空管内部インピーダンス2.8kΩ、rp 3.6kΩ(電圧より計算)

と内部インピーダンスは少し高めになっているので。出力インピーダンスは600Ωより高めである。

 

これを下げる方法として。

現状 5687 rp=3k Ep:250V(動作例より)

これをEp 180Vで動作させたら?

rp=2kΩとなる。 0.7倍とは小さすぎかな?

250Vで、カソード抵抗を少し下げてやれば内部抵抗が下がるのではないか?

少し下げてやればいいのでカソード抵抗を1kΩ→800Ωにする。

過去データより、これで1~2割ほど内部抵抗が下がると思われる。768Ω(Lch)を600Ωまで下げるのは、rpを2割ほど下げる必要が有る。

Epも少し下がって(成り行き)rpも3.3kΩ位になれば。

NFBは掛けない。

 

 

カソード抵抗を1kΩから800Ωにしてみた。合わせて初段電圧も下がったので調整。

カソード電圧は14V弱から13Vほどに下がり、プレート電圧は250V程になった。

各電圧から内部抵抗は3.3kΩになった。

測定してみた。

低域が下方にある茶色線。これは左右chの物が重なっている。

前回NFB 2dB掛けてた時の物は上グラフ低域が真ん中にある赤線。

真空管内部抵抗下げてもあまり変わらない。此れならNFB掛けてた方がいい。

 

あまり期待できないが、600Ω固定抵抗ではなくパワーを繋いで測定してみた。

低域はほとんど変わらない。

参考に感度を測ったが、少し良くなった。600Ωで受け渡ししたからかと思ったが、単純に測定ミスかもしれない。音聴いて良かったらしっかり測り直そう。

 

トランスにかかる負荷は、真空管のrpを下げるのとNFBは同じかと思ったが、何か違うんだ。NFBはOPT含む、rpは含まない・・・この辺かな。

 

 

今、鳴らしているのだが、やはりだめだと思う。低域がほぼ無い。

ただ、中音は良くなったと思う。前は位相がズレたというか、ひっくり返った?裏返った?ような薄い感じだ。今はしっかり感が出た。尤も気のせいかもしれないほど小さな違い。600Ωで出してるという安心感がそう思わせてるだけかも。

 

多分プリに関しては、思いつくことはすべてやったと思う。

 

 

一つ思うことは、パワーアンプの入力トランスの二次側にかました抵抗だ。どうもパワーアンプ、特に入力トランスで制限されてるように思えてきた。

これで周波数特性をいじれないかと思っている。

いま、20kΩが付いている。15kΩにしてみたが、F特がほとんど変わらなかったのでやめてしまった。

 

 

現状の最終データとしてF特を残しておく。

プリ(青線)、パワー(赤茶線)、プリ+パワー(緑の太線) のf特

もっと何かやることが有りそうだが、今は思いつかない。

取り敢えずこれで鳴らしていこう。

 

 

 

 

 

 

20200518


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2 コメント

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5687の内部抵抗 (ED)
2020-06-04 23:05:56
プリ用出力管の内部抵抗についてですが、OPT一次側のインピーダンスに合わせる必要はないと思います。

それよりも、低域のf特を改善したいのでしたら積極的に内部インピーダンスは下げるべきです。

プリとパワー間の信号伝送では、できるだけフラットなf特で歪を少なくすることが重要で、電力のロスを考える必要は、ほとんどないはずです。

それから、5687の動作点を変えることによる内部抵抗の変化ですが、B電圧を上げてP電流を下げるほど内部抵抗は高くなります。

EP-IP特性で電流が5mA以下の部分が、曲線が寝ていますが、これは内部抵抗が高くなることを意味しています。

ということで、B電圧を150V程度にして電流を12mA程度にすることをお勧めしています。
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5687のrp (soruboseinn)
2020-06-05 06:41:39

このプリを作る前、(今より)低音がでないでずっと疑問でした。

それがトランスの伝送という原因が分かってもパワーの入力インピーダンスが判らず、また悶々としました。なのでインピーダンスにはちょっと敏感になってたと思います。

そのため一回は600Ωで合わせた音を聴いて確認したく調整してました。

結果は「変化が良く分からん」でした。これで気が済みました。(なので今はLPを聴きまくってます。音も良い。)

それが6/5にアップした分です。

トランスのインピーダンスマッチングは融通が利く、という事はこういう事か、と思った次第です。



実はロードラインをなぜこの点(250V、7mA)にするか分かりませんでした。

なので一番きつい動作をさせていこう(根拠無し)という事で決めてました。
色々いじりましたが結局雑誌記事の動作点に戻りました。

今はそういう事か、とおぼろげに見えてきました。

なのでこれからB電圧150V、電流12mAを試してみようと準備中です。



お気付きかもしれませんが、私のブログは投稿を予約してましてリアルタイムではありません。投稿が遅くなってちょっと苦しい部分もあります。
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