analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-7 うーん、ちょっとうるさいかな。

2019-07-17 00:04:45 | MfD‐4 (Mullard)

今日は家が無人だったので大音量に挑戦した。結構な音量。窓を閉め切ってるが、外まで聞こえる音量。

どきどき。

あ”ーやはり歪っぽい。ウルサい。

どうしたんだ?

しかも低域が薄くなった。嫌な予感がよぎる。これってタムラのA-8713が直流で低域が無くなったのと似てる。発振しすぎでOPT帯磁しちゃった?

それにもう一つ、プレーヤーの前に立つと低音が増える。なんか、部屋の定在波、変わっちゃったのかな?低音の対策って実際分かんないんだよな。

 

 

CDは大丈夫だ。アナログなんだ。

まずはヘッドシェルを外して点検。一緒にセイシンのシェルスペーサーを取り付けてみる。針先を掃除して鳴らしてみる。

やはりビビる。

インサイドフォースキャンセラーを1.5gの間で増減してみたが、ほんの少し変わるだけ。解決には関係ない。

音量上げてウルサい?え?普通の音量なら大丈夫なの?それならプレーヤー回りじゃない。プレーヤー回りなら普通の音量でもビビるはずだ。

・・・なんだよく聞くとビビってるじゃん。

なんだそれ。でもこれって針が減ってるのか?LPが減ってるのか?

違うLPを掛けたらビビってないのでLPだな。

かと言ってLPが問題、とは言い難い。というのもLPのフォノイコの出力がCDより小さくてその分VRを上げてるのでそれで過大入力で歪んでないか?(後で思いついたが、VR上げても入力信号電圧が低ければパワーアンプで過大入力にならないね。過大入力で心配なのは電圧増幅段か位相反転段だな。)

散歩しながら考えた。

Lchは28W位出てたのに、Rchは出力が22Wしか出てなかったな。出力段カソード電圧を測りながら入力電圧を上げて行くと、0.58Vac位になった時、カソード電圧が35.3Vdcまで上がった電圧が下がりだす。

まず、入力フィルター無しの状態で周波数特性を測ったが、有りの状態と変わらない。

テスターを変えたりオーディオ測定器で測っても同じだ。これが怪しい。

色々真空管を替えてみたら、Rchに付いてた真空管、ミューラードの古い方が怪しい。Lchに付いてた真空管を挿したら出力が上がった。

ついでにstereoTYPEに付いてた真空管も試したのだが、さらに出力が上がった。どうやら真空管がへたっていたんだ。そういえばカソード電圧は27V程にしかならなかった。

EH(’15 06)に替えたら34Vほど出た。カソード電圧測ったらプッシュ、プルとも40Vほどに上がった。

原因は真空管だったのかもしれない。

試しにEH(’10 08)に挿し替えて測定してみたら似たような結果になった。入力電圧0.775Vacまで上げてもカソード電圧は素直に上がっていく。

OPTが前の発振でだめになったのかと思ったが、良かった、大丈夫っぽい。

なんとなく”エミッション減”ってわかった気がする。こんなんなんだ。

やはりミューラードは寿命が短いかな?そんなイメージ。

 

測定結果 0.775Vac入力の時 概略

初段 : 出力7.5Vac ・ 歪み2.3%

位相反転段 : プッシュ出力39.9Vac ・ 歪み9%、プル出力39.5Vac ・ 歪み6%

この辺は出力管を替えてもあまり変わらない。

出力段 : 8Ωで測定28W・6Ωで計算24W ・ 歪み12%。

※ここで、オーディオ測定器UA-3Sは、パワーアンプ出力に8Ωの固定抵抗を繋ぎ、8Ωの出力として測定する。しかし私のDS-3000は公称6Ωであり、この場合、負荷抵抗を6Ωとして両端の電圧から計算して出力としてる。

OPTを6Ωでやってるのに8Ωの方が出力が高い?もしかしたら出力管の負荷の掛け方が間違ってるのかもしれない。

でも出力管のプレート電圧もカソード電圧も良いところなんだよな。

(設計Ep401Vのところ実測393V、Ek30Vのところ31V)

あとでこの動作点を変えてどうなるか、周波数特性・歪・出力を測ってみよう

 

出力が少し小さい気がする。カソードパスコンを付けてるから35W程出るかと思ったが、大分下回った。

これがミューラードの古い方の真空管だとカソード電圧27V程で出力が20W(8Ωで実測)を切る。

聴いた感じは左のスピーカーだったが、この真空管使ったのは右チャンネルなんだよな。

 

・・・測定しながら考えた。音量上げてウルサいのは過大出力なんじゃないか。0.775Vacで24Wなら、ボリュームの位置から1Vで25~6W、歪は15%位出てたんじゃないか?そこまで行かなくてもクリップ寸前?なところだったのではないか?そして運悪くヤレた真空管を使ってた。

そうなるとオンキョーなどのパワーアンプについていた「ピークパワーメータ」、あれってこういう時に役に立つんだ、飾りじゃなかったんだ、そう思える。

 

まあ、また聴いてみよう。


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