analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

CfD‐7.3 NFBその10 カップリングコンデンサー交換2

2020-04-07 00:09:21 | CfD-4 (オートバランス)

前回カップリングコンデンサーと5687グリッド抵抗Rgを交換した。

0.1μF、300kΩにそれぞれ交換した。

これによって時定数は30msほどになるのだが、ED様によるとまだ高いらしい。

出力段の時定数より下げる必要があるのだという。

出力段の時定数?コンデンサー無いのだけどどうやって計算するの?

ネットで検索したが、出てこない。ネット万能と思っていたが、最近ぽろぽろこういうのが出てくる。

仕方ないので百瀬了氏のアンプ設計本を探したら出ていた。

T=OPTのインダクタンス÷出力端抵抗だったかな?

出力段の内部抵抗は出力管の内部抵抗×2とOPTのインピーダンスの合成抵抗値。

(本来ならば真空管の内部インピーダンスじゃないの?などと思いながら)

出力管の内部抵抗は計算により3.6kΩ、OPTのインピーダンスは20kΩ(のちに判明、ここは10kΩだったと分かったので訂正)、これの合成抵抗で3kΩ。

OPTのインダクタンスは仕様表より110Hとした。

これらより18.1msとなった。

これより下げないと低域の減少となるとのことなので、これより下げる。

ここで5687のRgを300kΩから220kΩに下げると、20msほどにしかならない。

カップリングコンデンサーを春日無線変圧器のオイルコン0.047に替えると14msほどになるのでカップリングコンデンサーを交換した。

これでF特を測ったら、20Hzまでほぼフラットになった。カット周波数は計算すると11Hzほどと、0.1μFの2倍ほどになった。カップリングコンデンサーを小さくすると低域が弱くなると思ってたが、F特は影響が出ていないようだ。

下グラフ一番上の赤茶色の線。

ただし高域が少し盛り上がっている。この辺はOPTの高域補正のコンデンサーに、手で100pを当ててみたら少し下がったからこれでなんとか行けると思う。

 

これならパワーを繋いでパワーでF特測ったら良くならないか?と思ったが、前と変わらなかった。

上のグラフのナロウな赤い線。


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