analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

プリの確認

2021-05-03 20:04:35 | LfD-1

ふと思うとこが有り、測定する。(またかよ)

NFBを掛けたプリアンプは出力インピーダンスが204Ω(ON‐OFF法で測定)だった。

こいつはなぜ600Ωではないのか?

パワーの入力インピーダンスとなぜ同じくならないのか?

たった今纏めていて記事をこんな風に書いてるが、測定をし終わって疑問に気付いたのだけれども。

 

 

測定の条件は

1 現状に近いもの 伝送ラインが370ΩとなるパワーのRg(4.7kΩ)にて。

2 プリの出力インピーダンス204Ω(ON‐OFF法)に合わせて伝送ラインが204ΩになるようパワーのRgを調整。(プリとパワーのインピーダンスを同じにする)

3 プリのNFBを外すと出力インピーダンスが408Ω(NFB有りの倍?)になるので、伝送ラインが408ΩになるようパワーのRgを調整。(プリとパワーのインピーダンスを同じにする)

4 伝送ラインが600ΩになるようパワーのRgを調整する。ここで信号そのままプリの負荷を可変抵抗に変えてプリの出力電圧を1Vになるよう抵抗を変えその時の抵抗値を読んだ。これはその時のパワーの入力インピーダンスと考える。参考。

 

 

 

1 パワーのIPT二次側の電圧が4.57Vより、これらから一次側のインピーダンスを計算すると490Ωとなりプリの出力インピーダンス204Ωの倍以上になる。

これを合わせようとパワーのIPT二次側の直列の巻線二つの両側に4.7kΩを付けて近い数字にした。

下図赤い抵抗だが、可変抵抗器に変更して測定した。

これで プリの出力インピーダンス と パワーの入力インピーダンス が204Ωになり、マッチングが取れたハズ。

音は小さくなり、なんか力がない。

結構な音量で少し鳴らしたが、怖いのですぐに電源を切った。

そうだ、パワーのIPT一次側を200Ωになるようにしてマッチングを取ろうとしたが、プリの負荷が重くなっているはずだ。

 

 

 

以降、

4 パワーの初段12AU7のグリッド抵抗Rg=二次側パラ抵抗を可変抵抗に変えて、

600Ωの伝送ラインのインピーダンスを見る。(1Vに固定してもRgによって電流が変わる)

そしてプリの出力インピーダンスとパワーの入力インピーダンスの関係を見る。

プリの出力インピーダンスは、真空管~OPT間の電流より計算した。

パワーの入力インピーダンスはIPTの昇圧比よりインピーダンス比を出しRgより計算した。

 

 

 

 

 

計算で出した、プリのOPT二次インピーダンス と パワーのIPT一次側インピーダンス を平均(Rave)すると、電圧と電流より計算した600Ωのラインの伝送インピーダンスに近くなった。

やっとだ。

少し差が有るのはRaveが大きめに出てるので鉄損・銅損かなと思う。

 

 

パワーのRgの値によってプリのOPT一次側のインピーダンスが変わる。

伝送インピーダンスが600Ωのとき、プリのOPT一次インピーダンスが6.4kΩとは大きいな。

元は408Ωだったものをパワーの負荷を大きくして無理やり上げたからかと思う。

 

プリの負荷をパワーアンプとして、電圧と電流で600ΩとなるようパワーのRgを調整し、固定抵抗600Ωに負荷を入替えても結果が若干異なる。

が、誤差のような物かもしれない。

しかも伝送ラインを600ΩになるようにRgを調整してもRgから逆算した伝送ラインのインピーダンスは692Ωとなってしまった。

電圧だけでは計算できない、電流も計算に入れるとそれぞれの損失が計算に入ると誤差が大きくなるのか?

 

 

最初はパワーの初段12AU7のRgを固定しておいて、プリの出力段5687のカソード抵抗を1kΩにしてrpを上げて、パワーのIPT二次側の電圧が変わるか見て見るつもりだったが、途中で疑問になり予定を変更した。

ただ、これは今回の測定で何となく結果が予想できる。

何かの機会のやってみるかもしれない。

 

20210428


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