analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

引き続きパワーの調整(Rg4.7→10k)、実測

2021-03-04 12:02:38 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

600Ω伝送のインピーダンスの計算・検討をしたのだが、計算ではパワーの初段12AU7のグリッド抵抗Rgを4.7kΩから10kΩにすると伝送IMPが600Ωとなり、プリのOPTを大体20kΩで動作させることが出来る。

デールの無誘導巻き線抵抗が6本有るのでこれにしよう。

悪くはない。まともな音?ちゃんと鳴ってる。

(その前は低音寄りで雄大な感じが出てた。)

空間感もある。

声もちゃんと出てる。

翌日大きめの音量で鳴らしたら声が歪む。なんかパワーに無理が掛かってるようで怖くて聴けない。

 

同じくRgを5.6kΩ、6.8kΩなどやってみた。

 

これでやるとアンバランスの時はまあ、なんとか良い結果になるのだが、バランスの時の値が計算と合わない。

上のF特グラフは4.7kΩ、5.6kΩはほぼ同じだが、47kΩ(緑線)はハイ上がりになった。もしかしたら高域が伸びる良いところが有るのかもしれない。

下のF特グラフは4.7kΩ、5.6kΩ、6.9kΩのバランスとアンバランスの物だが、誤差程度で特に変化は無いと思う。

上の表より、そもそもプリの出力インピーダンスとパワーの入力インピーダンスが違うというのはどういう事?

並列接続として合成したり平均取ってみたが計算値とは程遠い。

これは何か根本的に間違っていると思う。

(ここまではまだグダグダで全く見当違いの事をしています)

 

 

 

 

どうしようもないので電流値を測ってみるか。

プリとパワーの間にDMM(デジタルマルチメーター)を接続し、プリの出力の電圧も測った。接続はアンバランス。

最初電流値が出無くて焦ったが、DCで測ってた。

ACにしたら1mAほど出た。この時の電圧は0.6Vほど。

よってインピーダンスは517Ω。

今のパワーの12AU7のグリッド抵抗(Rg)は6.9kΩ。これでOPT一次側は、計算上プリの出力管5687の内部抵抗2.5kΩの3倍になるはずだったが、全く違うようだ。

U7のRgを7.5kΩに交換してもまだ低い。いくつか調整して10kΩと47kΩのパラで8.2kΩ。この時の伝送インピーダンスが605Ωに出来た。

下グラフの赤い線。1kHz以上はDMMの周波数特性が良くないためと思う。

もう片方のチャンネルはバランスで測ってみよう。

LchパワーのU7Rgを交換し、プリのトランス出力の上側の電流と電圧を測定。続いて下側も測定。

上側(プッシュ)は450Ω、下側(プル)は500Ω程になった。

こいつがパラになるとインピーダンスが半分、そういう事か。

DMMの内部インピーダンスによって測定値が変わるようだが、今回は無視しよう。

参考にバランスとアンバラのF特も取ってみたがあまり変わらなかった。

凄い、段々トランスが見えてくる。

 

ちょっと気になったが、バランス接続はプッシュとプル側でインピーダンスが違う。真空管の特性、部品など違いが有るのだと思うが信号の送り出しという事を考えると気持ちが良くない。以降はアンバラで接続をして行こうと思う。

 

20210205

コメント

プリとパワーのインピーダンスを計算で出したい(失敗)

2021-03-04 00:01:37 | トランス

(※後日これらの計算、ミスが発覚し全く参考になりませんでした)

 

こないだのプリの出力インピーダンス(=伝送インピーダンス)の測定結果(ON-OFF法)は374Ωとなった。

これって600Ωのが良いんじゃないの?という事で計算で各定数を決めることが出来るか?とやってみた。

 

条件は、この374Ω・トランスA‐8713・NP‐126の 20kΩ :  600Ω、パワーアンプの初段12AU7のグリッド抵抗4.7kΩを使う。接続はバランス。

 

 

”負荷は後段から計算する。”

 

パワーアンプは、入力トランス二次側20kΩはセンターがアースなので5kΩ+5kΩとして昇圧比を計算すると増幅は2.9倍+2.9倍になる。

(バランスなので一次側の600Ω側も150Ωとなり、二次側5kΩなので33倍?と考える)

これ等より、まず現状パワーアンプのU7グリッド抵抗4.7kΩから追っかけてパワーの入力は 71Ω となった。

ON‐OFF法で測った374Ωには程遠い・・・。

更にプリの出力管5687の負荷としてのプリのOPTは4.7kΩとなった。

これは5687の内部抵抗の約二倍弱。

5687内部抵抗の2~5倍が負荷抵抗らしいが、この辺は少し外れてる。

しかしこの数値が合っているか良く分からないので参考程度にしたい。

 

 

 

2020年6月の最終の測定を参考に、5687の内部抵抗は2.3kΩ+Rk250Ω(今まではカソードの抵抗値を加えてませんでした)を得、出力管の負荷(計算から出した)への倍率は2.8倍程になる。

修正前のプリのOPTが10kΩだったときは負荷への倍率は1.4倍だった。

参考に元設計回路のラジ技の定数だと6倍!

 

どこか計算間違えてるな。

 

基本はこの倍率が3。

これでパワーのU7のRgを4.7kΩから10kΩにしてみたい。

バランスにして計算したらプリの出力IMPが150Ω。

これだとおかしいのでアンバランスにした。

こうするとまあ何とか(苦しいか?)設計通りになるんだけどなぁ~。

 

倍率は4.3倍になっちゃうんだけど。

もうちょっと頭をひねらないと。

 

20210205

コメント