NFBの抵抗にパラに取り付けるコンデンサーの働きが何となく見えてきた。
この次はOPTの一次側高域補正のコンデンサーだ。これを変えたら高域が急峻に下がってるのがなだらかにならないかな?と思った。
この補正についてネットで検索してみたが、出てこない。
通常はOPT二次側に取り付けるものらしく、スピーカーのインピーダンスを補正するものらしい。
KNFBに取り付ける例もあったが、これも二次側になる。
まず現状NFBを5dBとし、補正は100p+27kΩで測定。これはラジ技誌の元設計と同じ定数だ。
これを基準に、無し(0p+0kΩ) → 47p+27kΩ でF特を測定した。
結果は思ったほど変わらない。はて。
そうか、元設計のNFBは10dBだから、補正するまで至ってないのか?(補正掛け過ぎの特性になってもいいのではないか?とは思うが・・・)
NFB10dBにして測定してみたら、少し変化が現れた。
下の図の、
高域が一番伸びてないものはNFB0dBで補正100p+27kΩ。NFB抵抗にパラにしてあるコンデンサーは200p。
高域の一番盛り上がってる青い線はNFB10db、補正なし(0p+0kΩ)、NFB抵抗にパラったコンデンサーは470pに変更。
高域が二番目に盛り上がってる赤い線はNFB10db、補正100p+27kΩ、NFB抵抗にパラったコンデンサーは470p。
高域が三番目に盛り上がってる緑の線はNFB10db、補正122p+27kΩ、NFB抵抗にパラったコンデンサーは470p。
高域が四番目に盛り上がってる濃い赤線はNFB10db、補正200p+27kΩ、NFB抵抗にパラったコンデンサーは470p。
以上より、NFBをある程度かけたときに高域を下げる働きがある。これはNFB抵抗にパラうコンデンサーが10kHzほどに掛かるものに対して30kHzほどに掛かるようだ。
300pか、400pでもいいかもしれない。
折角なんで少し鳴らしてみた。
結構まともな音だ。
ちょっと今まで聴こえなかった楽器も聴こえるじゃないか。
うつらうつらしてレコード半面聴いたらキツさが減ってきた。
横の広がりも悪くない。
CDのような一歩引いた感じでまとまりがある。
あれ?悪くない。
このまま少し鳴らすか。
でも今回はこんなにNFBを掛けない予定なので、使わないと思う。