analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TAP-2 type その31

2018-04-09 00:25:27 | MfD‐2 (那須氏)

AP-2 typeを鳴らしている。電源ONはほぼ一日、半日は鳴らしている。

大まかな鳴り方は変わらないが、中音に張り出し、低音の下への伸びが加わったような気がする。気のせい?EL34のプレート電圧が少し下がったので動作点が変わったとも思う。最適へ近づいたか、某私の嫌いなHPでは、真空管の最適動作点を追い込まないでそのアンプの良し悪しを語るべきではない、と言っている。真空管はそんなにシビアな物か?と思う反面、最適動作点が有っても良いと思う。

余談だが、ハムの出るアンプ、すぐ壊れるアンプ、メンテのしにくいアンプは売れない、ようなことを言っている。まあ、商売的にはそれも重要だと思うが、メンテのしやすいように配線を長々と引き回すのはどうかと思う。その引き回す配線は、共通インピーダンスを避けるためでもあるという。悔しいことに私は共通インピーダンスがまだ理解できていない。ただ、その為に配線を引き回すのは、アンプの音の鮮度を下げるのではないか、そう考えてる。自作では壊れても自己責任で直さなければならないので、故障はしょうがないと思う。真空管も消耗品なので、寿命を延ばすために軽い動作、とはいかがとも思う。最適な動作をさせてやるべきと思う。そのうえで寿命がどのくらい、と認識して使う。よって私は希少な6CA7のペアチューブがもったいなくて使えない。エレハモで充分だ。

脱線した。

今の音だ。これがまた悩ましい。

横の広がりが無いと思っていたEL34PPstereo:TAP-2 type なのだが、CDを掛けたらひろがりが出た。低音も凄く伸びている。こうなるとアナログよりCDの方が優れている。音色も不満ない。CD特有のつるんとした感じも無い。どうしたんだ?もしかしたら低音が出たことで中音に潤いが出たのかも。

この中音のキリッとした感じはいったいなんだろう。ソフトンのOPT、RX-40-5の音ではなく、位相反転段のムラードタイプが出してると思えてならない。RX-40-5はEL34PPmonoに繋いで音出しをしたが、もっとゆるっとした感じだった。アナログでは横の広がりがあまり出ず、ちょっと中音に歪みが乗ってる感じできついが嫌味な音ではない。そして、深み、奥行き感が出る。今思ったが、この音に私はやられてるんだ。

そのあと入力トランスをA‐8713にしたら、低音が減った。それでこのTAP-2 typeの音を聴いたらこっちが良いと思ってしまう。

 

UL(ウルトラリニア)についてネットで調べた。マラツン8Bで有名な回路だが、あまり人気が無いらしい。この出力段に流れる電流値が知りたい。TAP-2 typeでは球一本当たり110mAほど流れてる。プッシュとプルで110mA流れるのか、別々に流れて合計220mAなのか?有る回路図では電源トランスのB電源電流が350mAなので、左右で220mAだろうと思う。何故気になるかというと、EL34PPmonoの電源トランスに使うPC-6001のB電源電流は200mAまでなんだよな。でも上杉さんのTAP-2の回路図は、350mA(stereo)と載っているから行っても片チャン175mA位でないか?と思うんだよな。

多分大丈夫だと思うのだけど、もしそれが無理なら三結にするかと思う。トランスで低音が期待できるなら、三結でもいいか、中音綺麗になるだろうし。クリアには成るとは思う。しかしその反面、ULも結構良い中音出してると思う。SNが悪いか、楽器が一個一個浮き上がる感じは少ない。それでも一個一個の楽器のニュアンスが良く分かるんだよな。三結がこれを超えられるかちと心配ではある。

 

焦げ臭いのはだいぶ減ったが、まだ少しする。電源のドロップ抵抗は流石に40℃以下になったが、カソードバイアス抵抗が70℃以上ある。パラにして容量倍にしたがまだ熱いんだ。

様子を見ながら聴くことにする。

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