analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

現在の音34

2018-04-29 07:11:32 | システム

ブログを書きながらバルトークを聴いている。最初なんでこんな曲を聞こうと思ったのか、たまにはこんなのも聴いてみよう、ってな感じだったと思う。現代曲?のはしりのような、メロディーが無くツマラナイ音楽と思っていた。今は違う。どこか別世界に連れていかれるような、なんというか不安のような気持になる。それがまた良いと思えるようになってきた。

そしてシステムの音。どこかほの暗いイメージだ。今はこれが良い。抜けも良くなく濃い感じだが、中音が充実したためと思われる。まっとうな音のはずなので不満はない。低音は弾力がある。はじけるというか、前の「シン」とした感じではなく、ワクワク感が少し出てきた。なのだけれども、やはり古典というかレトロというか、寂しい、昔を思い出して懐かしい感じが出ている。古いレコードを最新の機器で鳴らすと懐かしい感じはないが、今のシステムは少し悲しくなり、過去の自分の行為を後悔したくなる。これが本来の音ではないか、と思う。

アンプはそういう意味で非常に重要なものと思われてくる。アンプで機器の能力を発揮させてやる。そうすると、スピーカーが本来の力を出す。いま、森川美穂の古いレコードを聴いてるが、高校時代にタイムスリップしてしまう。あぁ、いい。・・・そして能力を出すと、安価いカートリッジで充分な音を出す。DL-8A、国産のMMのエース機だ。本来機器の能力が発揮し、バランスが取れれば、安いカートリッジで充分、という話がある。いま、その状態。いや待て、じゃあ、スピーカーも安価いのでいいのか?いやいや、システムの音のレベルを決めるのはスピーカーだ。これで音の質のレベルを上げてやる。アンプが決まればソースは安物でいいかもしれない。

アンプが本領を出してきた。今まで何度も聴いてきたこのレコード、今まで聴こえなかったコーラスが聴こえた。しかもこのアンプ、私の嫌いな酸化金属皮膜抵抗を多用してんだよな。もしかして酸金って良質なのか?でももっとクリアな音が欲しいので、デールと東京高音のRNタイプを使うんだもんね。抜けを良くしたいんだけど、肉感も持ってかれたりして。そろそろ抵抗の使い分けなんてのもできたらなぁ。カーボン、酸金、金皮、箔とかいろいろあるんだよな。

 

コメント