正式に組むため増幅部のみ全バラ。
LCRを組み直す。その前に#7typeをもう一度聴く。あれほど良く聴こえたものがなんかツマラナイ。SHUREⅤの出方に似てる。空間にわっ、と広がる。ピアノの音色はシンセの様。なんか作りっぽい。機器の試聴評価は聴いて、一晩考える。一晩過ぎても良い物は良いが、評価が変わることがある。LCRはMCの様に中心から音が出てくるが、あまり広がらない。エネルギーとしては#7が音場に、LCRは音像にそれぞれ使った感じがある。エネルギーロスはどちらも感じない。音色はLCR。
このフォノイコは、故上杉氏が#7の回路をアレンジしたもの。管球王国にTAE-3で発表済。LCRを組む前はこれをしばらく使っていた。包みこまれるような広がり感が良かった。ゲインも私のシステムに合っていた。多少音色が薄くまぶしい感じである。なるほど世の「マランツセブン」の高評価が納得できる。
気になる所、それは2段目12AU7のプレート電圧が高い事。今はトランスの直流抵抗が高いのでは?としか言えない。MJ誌発表では200V程だが、240V程出てる。2割はちとでかい。使用したA-8713のDCRが小さいのか?
そして問題のトランス。ハシモトは一次1.3k。タムラは1.1k。この差で2段目12AU7の電圧が変わったのか?12AU7のプレート電圧を計っておかば良かったが狭くてプローブが入らなかったしもうばらしてしまった。
LCR、マニア心をくすぐる。#7ではないLCR。最初フォノイコはLCRで組んだとか。それがコンパクトに、シンプルにとマッキン・マランツタイプが出たのではないか?マランツではない「LCR」。これはマランツに勝った様な気がする。実に良い。
popsを聴くと、コーラスが良い。NFはなんとなく歌ってるけど心地良い~だが、LCRはここでなんとなく雰囲気が解かり心地良い。詳細が解かるが実在感までは出ない。これはNFBを入れてないからだ!と思ったがトランス2次より初段に戻してる。しかしNF特有の位相ずれ感は無い。変な加工せずそのままの音。昨日NFを聴き直したが、もはや戻れない。だが問題もある。SHUREには合わない。全然ごちゃごちゃしてる。いいものはすべてに良い、と思ってるが、それが当てはまらない。まあ、ちゃんと組み直せばどうだか。SHUREの反動も有ってか、SPUを繋いでみる。まあ、充分に鳴る。音作りが濃い。以前の生き生きとしたところは減った。音楽を聴く人は良いかもしれないが、アンプづくりをしている人にとっては????次にDL103FL.最初「高域落ち」と思ったが、まあ出てる。よく聴くとさわやかで切れが良い。以前のイメージとは違う。時にはこういう音も聴きたくなる。まあ、10万超えの中にあって健闘してる。無印やRなら103使ってる、と胸を張れるのだが。以前使ってたLCⅡも良い音だった。しかし針も減っていたため整理してしまった。FLもセラミックボディの為かさわやかで良いのだが、異端な感じがする。あの柔らかい樹脂のボディが良いのだけれど。
オーディオ用スピーカーケーブルなんて必要ないという人がいる。いくつかあるスピーカー用と、じゃあ試しにという事で買ってみた。
VCT-FK。聴いてる最中はいい。何の飾りつけもなく音をそのまま出す。が、後で思い出すイメージはなんか物足りない。試に6NSX-230Mに戻したら「芳醇」な音も出た。やっぱり私はマニア。何となくほっとする。十分行ける。7N-S1010Ⅲが欲しかったがなんか無駄に思えてきた。気分的に「expensive」な物を使わないと気が済まなかったが、こんな事初めて、と言うかやっとたどり着いた感じ。ただこの奴は胴体に被覆のかすみたいな物が付いてるのでもうちょっと程度の良い物を探す。こんなのでもまともに聴けるのは、機器の反応が悪くなったor超越してしまった?ケーブルの差は信じてたのに、オーディオの楽しみが一つ減った。でも悪い事じゃない。
確かこんな型番だったと思う。
かれこれ20年位になる。音が堅くて使う気になれなかったのはシステムに問題が有ったのか?高域のちゃりちゃり感は思い出した。中域はちょっと薄いがうワッと広がり私好み。短いのが良いのか?