アーム内部配線交換。上左は前述の8N。上右はOYAIDE純銀絹巻線。 アルミ箔をクシャっとしたような音(これが不快な訳ではない)が特徴と思う。しかし柔軟性が悪くアームの感度落ちる。 真ん中左はMOGAMI2520の心線を出した物。悪くは無いが、良くもない。 真ん中中心(?)は武藤製作所のAUGline。音はあまり記憶ないが良かったと思う。しかし柔軟性が無く、針圧が適正にかからなかったので即却下。 真ん中右はOYAIDE純銀テフロン線。絹巻に似てるが若干しなやかか。同時比較した訳ではないので定かではない。テフロン被覆を剥くのが大変。 下右はMOGAMIトーンアーム内部配線。後にこれに戻す。ちょっとくぐもった感じもしないではないが、これがSME純正らしいと聞くと、良い音に聴こえる。 下右はMOGAMI2520。太すぎでこれも適正針圧がかからない。音は、良くもないが不満もない。
こんなに換えたが、ヴァイオリンのキツさは解決できなかった。
ナイフエッジベアリング。画像は純正品。これはナイロン製でエッジ部分はテフロンコーティングしてるとか。初期型は金属製だったが樹脂製に変更した。想像だが多分この部分で共振が起きて音に影響が出たので樹脂製に変更したのではないか。
これをセイシン製中心エッジ部品 EG-2422に変更。此れにはマウントスペーサー MS-8251が付属してて大そう高価だった。なんせ3012Rがもう一個買える金額だった。 音は衝撃的だった。今まで聴いてきたのはもやもやで、各音がはっきり聴こえるようになった。響きがうねっているところまで聴こえた。これ以降セイシンM2052はかなり使うようになる。この時はまだ前述のヴァイオリンのきつく聴こえる事は無かった。なんせそのLPをまだ入手してなかったから。
思えばこれが苦労の始まりだったと思う。雑誌で見た、「接点を減らすため、カートリッジからトランスまで直結にする」を実践したこと。ヴァイオリンの高域が歪んだ原因がこれとは知らず、アンプの組み直し、タンテの取付変更及びモーターの点検、アームのセッティング、タンテの変更、シェルの変更、アームの鳴き止め、カートリッジの変更・・・・
シェル(これはMG-10)に穴を明け、
アームのコネクタにも穴を明け、アームコードのコネクタもバイパスした。シェル側のシェルリードと端子、この端子とシェルのピン、このピンとアームコネクタのピン、このピンとアーム内部配線の端子、この端子とアーム内部配線、この配線とRCAジャック、このジャックとフォノケーブルのRCAプラグ、このプラグとフォノケーブル。これで8か所の接点を減らした。
これによる変化は絶大だった。遠くでぼんやり鳴っていたものが近くではっきり聴こえ、音像がどーんと広がった。空気感も出てきた。
しかし暫くして、マスクとベルガマスクの序曲の、ヴァイオリンの高音が歪んだようにキツく聴こえるようになった。このLPは当時特に気に入っていたので、たったLP片面3か所程だったが許せなかった。この対策にはタイトルに※