なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

1か月前からの咳・痰

2023年07月23日 | Weblog

 7月19日水曜日の当直の時に、76歳女性が受診した。前の週の7月13日に、1か月咳と痰が続くという症状で、内科新患を受診していた。その日は食欲もなくてと、夜間になってき受診してきた。

 市内の別の病院に高血圧症・気管支喘息で通院している。次回予約は7月21日という。特に変わりなければ予約日の受診したが、症状があればその前に受診していいはずだが。

 7月13日に当院を受診した時は、発熱はなく、喘鳴もなかった。(発熱がないので発熱外来扱いになっていなかった)他院通院中でもあり、担当医は鎮咳剤と去痰剤を処方して、通院している病院で相談するようにと伝えていた。

 

 7月19日に受診した時も、咳・痰が続き、食欲もないという訴えだった。(発熱外来扱いになっていない)感冒罹患後に、喘息が悪化しているのかと思ったが、喘鳴はなかった。

 症状が長いので胸部X線を撮影した。すると、両側下肺野に浸潤影が疑われた。胸部CTで確認すると、両側下肺野を中心に斑状の浸潤影とすりガラス陰影があった。

 炎症反応は軽度上昇で、後から追加したコロナの検査は陰性だった。その日はとりあえず、セフトリアキソン点滴静注を行った。

 

 7月20日は呼吸器外来で来てもらっている先生に相談した。すると、器質化肺炎ではないですか、という。確かにそれだと1か月の経過は合う。細菌性肺炎と比べると、案外患者さんは元気です、ともいわれた。それも合う。

 短期間抗菌薬と併用はと訊いてみたが、それだと何が効いているかわからなくなるという。酸素吸入もしていないので、ステロイド単独で慎重に経過をみることにした。

 

 

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