なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

閉塞性腎盂腎炎

2023年07月22日 | Weblog

 先週金曜日に、発熱・左側腹部痛の51歳女性が受診した。発熱があるので発熱外来扱いとなった。コロナとインフルエンザの抗原定性迅速試験はいずれも陰性だった。(症状からは形だけの検査になる)

 腹痛ということで消化器科の外来に回された。左右の尿管結石の既往があることがわかった。外来を行っていた非常勤の先生が、血液と尿検査を提出すると、白血球21100・CRP2.4と急性の炎症所見を認めた。

 常勤の消化器科医に連絡がいって、腹部造影CTが行われた。左右の腎臓内に結石を認めて、左尿管内の結石と左水腎症を認めた。

 消化器科医が泌尿器科医(非常勤)に紹介した。泌尿器科医は尿管結石による尿路閉塞を伴う腎盂腎炎、つまり閉塞性腎盂腎炎として基幹病院泌尿器科医に連絡して、即受診としていた。

 「早急にステント留置等の治療が必要と考え、紹介させていただきます」とあった。閉塞性腎盂腎炎は泌尿器科emergencyなので通常は受けてもらえる。

 紹介する時は、こちらから閉塞性腎盂腎炎ですと表現するのが手っ取り早くていいようだ。それにしても、今回は紹介までに4人のリレーを要したことになる。

 

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