なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

トレシーバとライゾデク

2016年02月02日 | Weblog

 今日は本来内科再来ではない日だが、訳あり(病状が)の患者さんを入れている日(毎週火曜日)だった。できるだけ自宅で過ごして、悪化したら即再入院予定の癌の患者さん2名が来院した。一人は県立がんセンンターから紹介された肺癌の80歳代男性で、もう一人は当地域の基幹病院腫瘍内科から紹介された胆管癌(胆道ステント挿入後)の80歳代男性だった。ふたりとも食欲があり、発熱・疼痛もなく、それなりに元気だった。前回から2週間目の受診だが、次回は4週間後にして、何かあればその時点で受診するように伝えた。

 本来はインスリン強化療法にしたいが、高齢認知症などで本人が自己注射できず、家族が注射する関係で1日1回しかできないということがある。持効型インスリンのランタスかトレシーバを使用することになるが、最近はトレシーバを使うことが多い。DPP4阻害薬+トレシーバになるが、GLP1受容体作動薬とトレシーバというのもある。トレシーバ70%(デグルデク210単位)にノボラピッド(アスパルト90単位)のミックス製剤のライゾデクが出た。どんな使い方になるのか様子見だと思っていたが、内科の若い先生がさっそく使い始めた。著しい高血糖の患者さんではトレシーバよりもいいようだ。

 ライゾデクは昼食前の血糖が高い人には朝に、夕食前の血糖が高い人には夕に注射するが、実際は家族の都合に合わせるしかない。ライゾデクでも超速効型が入らない時間帯に高血糖があれば、basal plusとしてノボラピッドを追加していくが、1日1回の注射に限定されているので、残念ながらそこまでとなる。

 SGLT2阻害薬が発売後1年になって、ぞくぞく長期処方解禁になる時期がきていて、MRさんたちが改めて宣伝に来ている。

 

 

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