なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳幹(橋)梗塞・脳底動脈狭窄

2016年02月26日 | Weblog

 63歳男性が昨日の当直帯になってすぐに受診した。正確に言うと姪と甥(いずれも隣県在住)に連れて来られた。3日前に火曜日の夜からふらつきがあったが、翌日もそのまま仕事(建設業)をしていた。翌々日の昨日の朝からしゃべりにくい(呂律がまわりにくい)ことを自覚して、職場の人にも言われた。受診を嫌がっていたが、姪と甥に連絡がいって、午後5時半ごろに連れて来られたのだった。

 当直は整形外科の若い先生だった。午後9時ごろ自宅に電話が来た。延髄外側?の脳梗塞という話だった。意識清明でバイタルはやや血圧が高値のみで安定しているという。心房細動ではなくて、血液検査は異常なかった。年齢的に若いので、脳血管障害の専門病院への紹介を希望すれば搬送してもいいと伝えたが、やっと姪と甥に連れられて受診していて(ひとり暮らしで独身)、紹介するような人ではないという。当院入院として、オザグレルとエダラボンの点滴静注をお願いした。

 病室に診に行くと、きりっとした体型の短髪の方で元気だった。構語障害はほとんどなくなっている。今日頭部MRIを確認すると、左橋の一部の脳梗塞だった。気になるのは脳底動脈が狭窄していることだった。神経内科医と相談したが、血管内治療の適応は判断できないので、専門医に相談してくれという。まず脳血管疾患の専門病院に電話で相談してみた。画像のプリントをFAXしてもわかりにくいということで、今の治療を継続して来週の月曜日に紹介状と画像(CD)を持たせて家族受診となった(地域医療連携室から紹介状と画像のプリントをFAXした)。

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