NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構] 製品安全センター
PSマガジン(製品安全情報メールマガジン) 2022.11.8 Vol。416より
近年、リユース品の売買は、店頭販売だけではなくフリマアプリやインターネットオークションといった
サービスも充実し、時間や場所を問わず個人間で気軽に行えるようになっています。
その反面、リユース品による事故は毎年発生し、そのうち約8割は火災が原因となっているため注意が必要です。
1.リユース品の事故
【事例1】
中古品販売店で購入したノートパソコンを充電していたところ火が出て周辺を焼損した。
→バッテリーパックに使用しているバッテリーセルの製造上の不具合により、
バッテリー内部に異物が付着したため、繰り返し使用に伴って絶縁性が失われ、
電池内部で短絡が生じて異常発熱し、出火に至ったものと考えられす。
当該バッテリーパックはリコール対象でした。
【注意事項】
製品がリコール対象製品ではないことを確認する。
【事例2】
賃貸マンションに設置されていた IH 調理器が焼損する火災が発生した。
→長期使用(11 年)により、トッププレートのシール材が劣化し隙間が生じたため、
隙間から浸入した煮汁等の液体が内部基板に付着し、トラッキング現象が生じて焼損したものと考えられます。
なお、事故が起こる一週間ほど前から主電源スイッチがオフの時に、
突然ブザー音と操作盤ランプが点灯する現象(事業者によると、故障時の報知機能)が2回発生していたものの、
主電源スイッチを切れば、何事もなかったため、使用が継続されていました。
【注意事項】
製造時から長期間経過していないかを確認し、
破損や変形、異常動作などの不具合の有無を合わせてチェックする。
【事例3】
譲渡された石油ストーブの消火時に、異音がして出火した。
→しんがやせ細って極端に短くなった状態で使用されていたため、消火時(しん降下時)にしんの火種が消えきらず、
滞留していた気化灯油に引火したものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「しんは消耗品である。消火しない等の現象が 発生した場合に
処置できない時は販売店や相談窓口に問い合わせる。」旨、記載されていました。
【注意事項】
取扱説明書を入手し、付属品が揃っているか、正しく取り付けられているか、
正常動作に影響する汚れがないか、消耗品の交換が必要かどうかなどを確認する。
【事例4】
譲渡された電気ストーブを使用中、電気ストーブを焼損する火災が発生した。
→電気ストーブの電源コードを本体内部で切断し、別の電源コードがねじり接続されていたため、
接続部が接触不良により異常発熱し、出火に至 ったものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「使用者自身での修理は事故の原因となる。修理は販売店等に依頼する。」
旨、記載されていました。
【注意事項】
メーカー等の信頼できる者以外により修理・改造された痕跡がないか確認する。
【事例5】
廃校となった学校から譲渡された電気掃除機を充電中、本体及び周辺を焼損する火災が発生した。
→電気掃除機に取り付けられていた純正品ではないバッテリーの充電制御機能が不十分だったことなどにより
バッテリー内部で短絡し、出火したものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「出火のおそれがあるため、専用のバッテリー パック以外は使用しない。」
旨、記載されていました。
【注意事項】
取り付けられているバッテリーの純正/非純正を確認し、
非純正バッテリーの場合はその信頼性もチェックする。
■NITEでは2022年10月27日にリユース品の事故に関する注意喚起
『NO チェック,NO リユース!〜安全に使うための5つのチェックポイン
ト〜』をプレスリリースしました。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs221027_00001.html
(注意喚起ミニポスター)
(1)リユース品使用時の注意ポイント
https://www.nite.go.jp/data/000140820.pdf
************************************
11月は「製品安全総点検月間」だそうです。
この機会にリユース品に限らず
身の回りにある製品について改めてチェックしてみましょう👆
リユース市場の規模は2021年で約2.7兆円(前年比 11.7%増)だそうです。
今後も拡大が予測されています。
消費者のSDGsや3Rへの認知が高まったことにより
資源の有効活用やごみ削減の意識が向上したことに加え、
フリマアプリやインターネットオークションといった個人間で売買できるようになっています。
売る側(提供側)も購入する側(入手側)も
どちらも安全な製品であるかどうかを見極めることが大切です。
安全に使うためにも、5つのチェックポイントを参考にしてください👆
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PSマガジン(製品安全情報メールマガジン) 2022.11.8 Vol。416より
近年、リユース品の売買は、店頭販売だけではなくフリマアプリやインターネットオークションといった
サービスも充実し、時間や場所を問わず個人間で気軽に行えるようになっています。
その反面、リユース品による事故は毎年発生し、そのうち約8割は火災が原因となっているため注意が必要です。
1.リユース品の事故
【事例1】
中古品販売店で購入したノートパソコンを充電していたところ火が出て周辺を焼損した。
→バッテリーパックに使用しているバッテリーセルの製造上の不具合により、
バッテリー内部に異物が付着したため、繰り返し使用に伴って絶縁性が失われ、
電池内部で短絡が生じて異常発熱し、出火に至ったものと考えられす。
当該バッテリーパックはリコール対象でした。
【注意事項】
製品がリコール対象製品ではないことを確認する。
【事例2】
賃貸マンションに設置されていた IH 調理器が焼損する火災が発生した。
→長期使用(11 年)により、トッププレートのシール材が劣化し隙間が生じたため、
隙間から浸入した煮汁等の液体が内部基板に付着し、トラッキング現象が生じて焼損したものと考えられます。
なお、事故が起こる一週間ほど前から主電源スイッチがオフの時に、
突然ブザー音と操作盤ランプが点灯する現象(事業者によると、故障時の報知機能)が2回発生していたものの、
主電源スイッチを切れば、何事もなかったため、使用が継続されていました。
【注意事項】
製造時から長期間経過していないかを確認し、
破損や変形、異常動作などの不具合の有無を合わせてチェックする。
【事例3】
譲渡された石油ストーブの消火時に、異音がして出火した。
→しんがやせ細って極端に短くなった状態で使用されていたため、消火時(しん降下時)にしんの火種が消えきらず、
滞留していた気化灯油に引火したものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「しんは消耗品である。消火しない等の現象が 発生した場合に
処置できない時は販売店や相談窓口に問い合わせる。」旨、記載されていました。
【注意事項】
取扱説明書を入手し、付属品が揃っているか、正しく取り付けられているか、
正常動作に影響する汚れがないか、消耗品の交換が必要かどうかなどを確認する。
【事例4】
譲渡された電気ストーブを使用中、電気ストーブを焼損する火災が発生した。
→電気ストーブの電源コードを本体内部で切断し、別の電源コードがねじり接続されていたため、
接続部が接触不良により異常発熱し、出火に至 ったものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「使用者自身での修理は事故の原因となる。修理は販売店等に依頼する。」
旨、記載されていました。
【注意事項】
メーカー等の信頼できる者以外により修理・改造された痕跡がないか確認する。
【事例5】
廃校となった学校から譲渡された電気掃除機を充電中、本体及び周辺を焼損する火災が発生した。
→電気掃除機に取り付けられていた純正品ではないバッテリーの充電制御機能が不十分だったことなどにより
バッテリー内部で短絡し、出火したものと考えられます。
なお、取扱説明書には、「出火のおそれがあるため、専用のバッテリー パック以外は使用しない。」
旨、記載されていました。
【注意事項】
取り付けられているバッテリーの純正/非純正を確認し、
非純正バッテリーの場合はその信頼性もチェックする。
■NITEでは2022年10月27日にリユース品の事故に関する注意喚起
『NO チェック,NO リユース!〜安全に使うための5つのチェックポイン
ト〜』をプレスリリースしました。
https://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2022fy/prs221027_00001.html
(注意喚起ミニポスター)
(1)リユース品使用時の注意ポイント
https://www.nite.go.jp/data/000140820.pdf
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11月は「製品安全総点検月間」だそうです。
この機会にリユース品に限らず
身の回りにある製品について改めてチェックしてみましょう👆
リユース市場の規模は2021年で約2.7兆円(前年比 11.7%増)だそうです。
今後も拡大が予測されています。
消費者のSDGsや3Rへの認知が高まったことにより
資源の有効活用やごみ削減の意識が向上したことに加え、
フリマアプリやインターネットオークションといった個人間で売買できるようになっています。
売る側(提供側)も購入する側(入手側)も
どちらも安全な製品であるかどうかを見極めることが大切です。
安全に使うためにも、5つのチェックポイントを参考にしてください👆
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