北陸農政局から情報提供がありました。その一部を紹介します。
消費者の部屋通信 令和4年4月号 農林水産省発行より
「令和4年3月の消費者相談」
相談
購入した殻付きの冷凍ハマグリを加熱調理したが口が開かなかった。
生の貝は死 んでいると口が開かないが、なぜ冷凍の貝は死んでいるのに加熱すると口を開くの か。
回答
貝は「蝶番（ちょうつがい）」の部分に「靭帯（じんたい）」があり、常に貝を 開ける方向に力が入っていますが、
開きっぱなしではほかの生き物に食べられてし まうので、貝柱が貝殻と貝殻を引っ張ることで閉じます。
弱ってくると少し貝が開くのは、貝柱の力も弱めるため。そして死んでしまうと ダラッと開いてしまいます。
生きている貝を加熱すると、貝柱の筋肉タンパク質が変成し、殻から離れてしま い、パカッと開きます。
貝は冷凍にすると死んでしまいますが、貝柱のタンパク質は冷凍しても変化しない ことから、
加熱することで冷凍の貝も口が開きます。
【冷凍ハマグリを加熱しても口を開かない理由】
① 加熱不足
熱をかけると、貝殻にくっついていた貝柱がキュッと縮んで貝殻から外れて、
靭帯 に引っ張られた貝殻が開きますが、貝柱に熱がかかっておらず、貝殻から外れていな いと開きません。
② 靱帯の組織が壊れた
冷凍することで、氷の結晶が膨らんで、靱帯の組織を壊してしまった可能性があり ます。
【殻付きで冷凍した貝は、凍ったまま調理しましょう】
急激な温度変化により貝の口が開くので、汁物に利用する際は 水からではなく、
必ず沸騰したお湯に入れましょう。
フライパンで 酒蒸しなどにする場合も、フライパンをよく熱し、
酒をまわし入れ てからも口が開くまでは強火で加熱し続けることが大切です。
室温や冷蔵庫で自然解凍してしまうと口が開かなくなってしま うので、注意してください。
＜参考＞ 名古屋市科学館ホームページ「科学Ｑ＆Ａ」
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/study/science_qa/post_17.html
魚食普及推進センターホームページ 「熱をかけても貝が開かない理由」
https://osakana.suisankai.or.jp/s-other/5545
一般財団法人日本 educe 食育総合研究所ホームページ「食材を賢く保存＆上手に活用 しよう！～貝類編～」
貝に関連して、アサリの産地偽装事件に対しみなさんの関心も高いのではないでしょうか。
産地の適正化のための対策がとられているので紹介します！
アサリの産地適正化のための対策について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/220318.html
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令和4年3月の相談件数は94件（前年同期63件）だったそうです。
食に関して気になることがあったらぜひ相談してみてください。
インターネット相談窓口
https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/syouan/heya/heya.html
アサリの産地偽装問題！
「とれないものはとれない」と言えないのは何故なんだろうか。
消費者が期待しているからと偽装するのは消費者のためなんだろうか。
産地偽装問題について、どこでとれたものであれ、安全に食すことができれば良いのだが、
人によっては好みもあるだろうから、選択するための情報として産地も重要です。
その重要な表示を偽装するのは良くないが、
慣習として以前よりやっていたという理由で続けてきていたのは、消費者への背信行為だろう。
私たちの食は自給率を考えても、世界中の食べ物で支えられている。
どこでとれたものか、何が入っているのか、安全であるか等が
表示で確認でき選択する指標となるよう
事業者には誠実で有意義な表示を期待したい！
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消費者の部屋通信 令和4年4月号 農林水産省発行より
「令和4年3月の消費者相談」
相談
購入した殻付きの冷凍ハマグリを加熱調理したが口が開かなかった。
生の貝は死 んでいると口が開かないが、なぜ冷凍の貝は死んでいるのに加熱すると口を開くの か。
回答
貝は「蝶番（ちょうつがい）」の部分に「靭帯（じんたい）」があり、常に貝を 開ける方向に力が入っていますが、
開きっぱなしではほかの生き物に食べられてし まうので、貝柱が貝殻と貝殻を引っ張ることで閉じます。
弱ってくると少し貝が開くのは、貝柱の力も弱めるため。そして死んでしまうと ダラッと開いてしまいます。
生きている貝を加熱すると、貝柱の筋肉タンパク質が変成し、殻から離れてしま い、パカッと開きます。
貝は冷凍にすると死んでしまいますが、貝柱のタンパク質は冷凍しても変化しない ことから、
加熱することで冷凍の貝も口が開きます。
【冷凍ハマグリを加熱しても口を開かない理由】
① 加熱不足
熱をかけると、貝殻にくっついていた貝柱がキュッと縮んで貝殻から外れて、
靭帯 に引っ張られた貝殻が開きますが、貝柱に熱がかかっておらず、貝殻から外れていな いと開きません。
② 靱帯の組織が壊れた
冷凍することで、氷の結晶が膨らんで、靱帯の組織を壊してしまった可能性があり ます。
【殻付きで冷凍した貝は、凍ったまま調理しましょう】
急激な温度変化により貝の口が開くので、汁物に利用する際は 水からではなく、
必ず沸騰したお湯に入れましょう。
フライパンで 酒蒸しなどにする場合も、フライパンをよく熱し、
酒をまわし入れ てからも口が開くまでは強火で加熱し続けることが大切です。
室温や冷蔵庫で自然解凍してしまうと口が開かなくなってしま うので、注意してください。
＜参考＞ 名古屋市科学館ホームページ「科学Ｑ＆Ａ」
http://www.ncsm.city.nagoya.jp/study/science_qa/post_17.html
魚食普及推進センターホームページ 「熱をかけても貝が開かない理由」
https://osakana.suisankai.or.jp/s-other/5545
一般財団法人日本 educe 食育総合研究所ホームページ「食材を賢く保存＆上手に活用 しよう！～貝類編～」
貝に関連して、アサリの産地偽装事件に対しみなさんの関心も高いのではないでしょうか。
産地の適正化のための対策がとられているので紹介します！
アサリの産地適正化のための対策について
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/220318.html
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令和4年3月の相談件数は94件（前年同期63件）だったそうです。
食に関して気になることがあったらぜひ相談してみてください。
インターネット相談窓口
https://www.contactus.maff.go.jp/j/form/syouan/heya/heya.html
アサリの産地偽装問題！
「とれないものはとれない」と言えないのは何故なんだろうか。
消費者が期待しているからと偽装するのは消費者のためなんだろうか。
産地偽装問題について、どこでとれたものであれ、安全に食すことができれば良いのだが、
人によっては好みもあるだろうから、選択するための情報として産地も重要です。
その重要な表示を偽装するのは良くないが、
慣習として以前よりやっていたという理由で続けてきていたのは、消費者への背信行為だろう。
私たちの食は自給率を考えても、世界中の食べ物で支えられている。
どこでとれたものか、何が入っているのか、安全であるか等が
表示で確認でき選択する指標となるよう
事業者には誠実で有意義な表示を期待したい！
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