西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

公立園の再編で産み出されるお金は、新しい子育て支援策に充てられるのか?それとも財政危機脱出のための穴埋めに使われるのか?

2024-04-22 11:16:41 | 市政全般に関連すること

昨朝は小雨のぱらつく中、元気に公園清掃。
秋の落葉だけが言われがちですが、実は今は常緑樹の落葉の時期で、かなり大量の落ち葉があるんですよね。
コンポストも満タンやし、木の根っこに蒔いておきましたが、肥やしになってくれると嬉しいですね!
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さて本題、3月議会で行った、代表質問のご報告の続きですよ。
それでは、どうぞ。

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【質問】
「西宮市幼児教育・保育のあり方」に基づく取組についてです。
『先にアクションプランPart2を作成し、新年度に着手する浜脇ブロックに引き続いての公立幼稚園と公立保育所の再編について具体的な取組をお示ししたところです。』とのことでした。
さて、当該プランでは「公立園の再編によって生み出された経営資源は、今後必要となる子ども・教育施策へ優先的に活用する」と明記されています。
一方で、2/13に行われた総務常任委員会において所管事務報告があった「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠について」では「幼児教育・保育のあり方に基づく公立幼稚園・保育所の再編」を歳出減の取組として掲げ、それによる効果額を「R6~10の累積効果額」10億~15億円、「R11の目標額」を4億~5億円としており、「子ども・教育施策へ優先的に活用する」という当初方針とは異なり、財源捻出のための材料として使う考えが示されています。
この両者の間には、大きな矛盾があるように感じますが、いかがでしょうか?
市の見解をお聞かせ下さい。
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【答弁】
幼児教育・保育の現場では、就学前児童数が減少する一方で、支援ニーズが多様化、複雑化しておりますが、私立園も含め、本市の幼児教育・保育のさらなる充実を図るためには、今後より一層、多くの人材や財源を投じていくことが必要となります。
しかしながら、本市の財政状況を踏まえますと、単に人材・財源を増やすことは容易ではありません。
そのため、より効率的・効果的に運営できるよう公立園を再編し、自ら人材・財源を生み出すことも必要であると考えており、こうした背景から「西宮市幼児教育・保育のあり方」を策定し取組を進めています。
アクションプラン[part2]及び「西宮市財政構造改善基本方針に基づく取組の大枠」におきましては、公立園の再編による人件費・管理費の歳出減や跡地売却費の歳入増をお示しするにとどまっておりますが、公立園の再編によって生み出された経営資源の具体的な活用については、今後お示ししたいと考えております。
「西宮市幼児教育・保育のあり方」に基づき、生み出された人材・財源につきましては、市全体の収支改善に寄与しつつ、子ども・教育施策のさらなる充実のため、優先的に活用してまいりたいと考えております。
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【意見要望】
答弁は『「西宮市幼児教育・保育のあり方」に基づき、生み出された人材・財源につきましては、市全体の収支改善に寄与しつつ、子ども・教育施策のさらなる充実のため、優先的に活用してまいりたい』という、どちらとも取れる内容であり、
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●財源捻出、すなわち足りない費用の穴うめに使うのか?
●新規も含めた事業の拡充に充てるのか?
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が、よく分かりませんでした。
幼稚園の統廃合は利用者・地域はもちろん、そこで働く方々にとっても、きわめて大きな影響がある話です。
その話をなんとか、ここまで進めることができた背景に「公立園の再編によって生み出された経営資源は、今後必要となる子ども・教育施策へ優先的に活用する」という基本方針があることは言うまでもありません。

市が目標とする「私立園も含め、本市の幼児教育・保育の更なる充実を図る」ためには様々な方面からの信用・信頼が欠かせません。
多くの方々との約束、市として示してきた前提の重みに十分、思いを馳せなければ信用・信頼は得るどころか、即座になくなってしまうでしょう。
この点、よくよく認識した上で、方向性を整理するべきと強く指摘しておきます。

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「財政危機発覚→対策のための計画策定!」という一連の流れの泥縄感が、こういうところにも垣間見える気がしてなりませんね。
これまで一所懸命取り組んできた担当の思いなんかを考えるにつけても、つくづく罪深いことだと思います。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


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