西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

一人1台タブレットは警報発令時に、役に立つのか?普段から準備を進めてこそ、いざというときに活用できるようになるはずなわけで。

2024-06-03 15:31:32 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

西宮市も含めた広範な地域で大雨が降り、警報が発令されたのは先週火曜日のこと。
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我が家では、前日の夜から「明日は警報が出るかも!」ということで子供達が大盛り上がり。
学校の休みが確定した当日の朝は、お祭り状態になっていました。
昔から変わらぬ子供の姿ですよね、これって。
我が身を振り返っても、そうでしたもの。

一方で、私が子供だった時代と大きく異なるのが、ICT教育が導入されていること。
西宮の公立小中学校では「タブレットは毎日、持ち帰り!」を基本運用としていますし、「明日、警報が発令される可能性が高いことは事前に分かっていたはず。なぜオンライン教育が実施されないのか?」と疑問に思っている方も多いのではないかと思います。
というわけで、今日は、そこらへんについて。

この話についての、自治体の行動の根本指針は、文部科学省初等中等教育局から発令されている「感染症や災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校出来ない児童生徒の学習指導について」という通知だそうな。
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感染症や災害の発生等の非常時にやむを得ず学校に登校できない児童生徒の学習指導について(通知)@文部科学省HP

こちらの通知では
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●非常時に臨時休業又は出席停止等により児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合であっても、児童生徒の学習の機会を確保することができるよう、平常時から非常時を想定した備えをしておくことが重要
●非常時に登校できない児童生徒が発生した際の学習指導に関し、あらかじめ可能な対応策等について、地域や学校、児童生徒の実情等を踏まえて検討を行い、保護者等の理解を得ておくなどの取組も必要
●平常時から積極的なICT環境の整備とその活用を推進するとともに、非常時を想定して、例えば端末や通信環境が整っていない場合には学校に整備された端末やルータ等の貸出し・持ち帰りを積極的に行えるようにしておくこと、自宅等からの接続を試行しておくことなど、自宅等においてもICTを活用して学習を継続できるよう環境を積極的に整えることが重要
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と平常時から、いざというときにICTを活用した授業を行えるよう、準備を進める重要性を強く謳っています。
ここはとても納得できるところですね。

一方で、文部科学省としては「あくまで、登校しての授業が基本。オンライン教育は、やむを得ない場合の代替手段!」というイメージが強いのかな...という感覚を持っています。
例えば、「基本的な考え方」の中に「一定の期間児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合などには、例えば同時双方向型のウェブ会議システムを活用するなどして、指導計画等を踏まえた教師による学習指導と学習状況の把握を行うことが重要」という一文があります。
個人的には、この「一定の期間児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合」といった表現からも、「あくまで、登校しての授業が基本!」というイメージが伝わってくるように感じるんですよね。

で、ここで、とりわけ問題となるのが「一定の期間」という部分。
というのも、西宮市教育委員会の認識によると
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●同時双方向型のウェブ会議システムの活用が求められるのは、「一定の期間」児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合
→一日で終わる気象警報は、「一定の期間」には該当しない
→そもそも警報が発令されて臨時休校になる場合が発生することも前提に入れて、年間のカリキュラムを組んでいる
  ⇓
1日で終わる気象警報発令時に、オンライン教育で対応する必要はない!
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ということになるようなので。
なるほどなあ...

個人的には、1日で終わる警報発令時なんかは、別にいいのかな...と思ったりもするんですよね。
上にも書きましたが、そりゃあ警報が出た日とか嬉しかったですもの。。。

一方で、であるなら「一定の期間」については、きちんと定義づける必要があると考えています。
極端な話、
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●ある先生は「2週間以上連続して、はじめて一定期間!」と思っている
●別の先生は「3日以上なら、一定期間...」と思っている
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という違いがあった場合、後者なら「普段から、準備しておかなければ...」という感覚になるでしょう。
でも前者の場合、実際にそのような長期間に及ぶことは考えづらいですし、「平常時から準備しておこう!」とはなりにくいように思います。

だからこそ、まずは「一定期間」について、きちんと定義づけするべき。
その上で「『一定期間』以上、登校出来ない状態が続いている事例を把握→それらの学校・学級でオンラインが活用できていない場合、注意・指導!」という流れをつくるべきと思います。
そうなってこそ、全ての学校・学級で「一定の期間児童生徒がやむを得ず学校に登校できない場合に、同時双方向型のウェブ会議システムを活用する」ことが可能になるのではないかいな...と。
そして、それが自然になってくれば、いずれ、「警報が発令されれば、タブレットを利用してオンライン教育を実施する!」という学級も多く出てくると思うんですよね。
実際、今回の警報発令時にも、そうした対応を行った学級があったように聞いています。

といったところを教育委員会とは協議しており、なんらかの進展を得ることができるよう、取り組んでいきたいと思っています。
冬になれば、また学級閉鎖も多く発生することと思いますし、ちょっとずつでも前に進めて行かなければなりません。
大金はたいて推進している一人1台タブレットですもの、活用しなければ勿体ない!

引き続き、こうした問題にも取り組んでいきたいと思います。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


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