あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 明治維新の志士も泊まった湯田温泉の松田屋ホテルを初訪問

2024年02月20日 | 旅するシーカヤック


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2023年2月19日(月) 今日から妻と二人で山口県の湯田温泉にドライブ旅。
今回は、初めての宿泊先となる松田屋ホテルさんにお世話になることとした。

かなり前から、湯田温泉には明治維新の志士達も利用した有名な高級宿があるという噂は聞いていたのだが、これまで山口県での高級宿としては音信が気に入って通っていたので、訪問する機会がなかったのである。

60歳で転職してから約3ヶ月が経過し、仕事にも慣れてきたので、妻と休みを調整してこの月火で泊まりに行ってみることとしたのである。

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マツダ6で下道を走り、湯田温泉へ。
15時からのチェックインに合わせて宿に到着。
静かな郊外にあるものばかりと思っていたのだが、想像とは異なり湯田温泉の中心エリアの道路沿いにその宿があったのだが、狭い門を車で抜けるとそこには別世界が待っていた。

まずは広い別室に案内され、お菓子と抹茶が供される。
 
茶室でウエルカム抹茶をいただく音信とは雰囲気は異なるが、このスペースには松田屋ホテルに宿泊した明治維新の志士達に関する資料や、これまたこの宿に滞在した事を書籍にも書かれた司馬遼太郎さんの記録などもあり、抹茶をいただいた後はそのような情報に触れることができるので、とても良い時間となる。


 

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今回予約していた部屋、101号室・萩の屋に案内される。

居室に入ると、目に飛び込んできた景色に感動した。
 
雰囲気の良い歴史を感じさせる和室で、目の前には手入れされた日本庭園が望めるのである。

『いやあ、この部屋は良いですね!』 『はい、ここは人気のお部屋なんですよ』

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一通りの説明を受け、荷物を置くと、館内を見学。
 
見学自由な維新資料室を見せていただいた。

そしてお風呂へ。
午前0時で男女の風呂が入れ替わるとの事で、この時の男風呂はなんということもない温泉であったが、なかなか戻ってこなかった妻が入ったお風呂『蔵の湯』はとても良かったとのこと。

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お風呂から上がると部屋でゆっくりビールを飲む。
 
ここは、情報端末を貸し出していただけ、それで各お風呂の空き状況や混雑具合が確認できるほか、ドリンクメニューもチェックすることができ、とても便利であった。

それにしても、この素晴らしい庭を眺めながら飲むビールのなんとも美味いことよ!
 
これぞまさに、至福のひととき。
 
Kindleで本を読みながら、夕食までのひと時をゆっくりと過ごす。

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今日の夕食は、『ふくの極み4X◆ふくの王様「とらふく」を堪能!とらふくコ-ス<特選料理>』

フク刺しは大皿にたっぷり。

これは食べ応えがありそうだ! まずは濁り酒で乾杯。
 
座椅子は、外の景色が楽しめるように配置していただいたので、暮れ泥んでいく庭の景色を楽しみながら食事をすることができる。
 
瓶ビール、そして冷酒。 お酒は、松田屋ホテルお勧めの『維新の宿』

このお酒が美味しいのには驚いた。 妻も美味しそうにいただいていた。

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ふぐの唐揚げ。

ふぐチリ鍋。

そして獺祭も。

締めはふぐ雑炊。

『あー、本当に美味しかったなあ。 大満足!!!』


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翌朝は、6時前から入れ変わった男湯へ。

撮影禁止なので写真はないが、妻が言っていた通り、お湯の質が良いことに加え、庭を眺めることができる素晴らしいお風呂であった。
高級宿でも、設備、景色、料理の三拍子が揃うところはなかなかないのが実情であるが、松田屋ホテルはそういう意味ではとても高いレベルでバランスしていることを実感することができた。
『これは本当に良い宿を見つけたなあ』

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次第に明るくなっていく庭を眺めながら、お茶を飲み、新聞を開く。

新聞にも、なぜか松田屋ホテルの印が押されていた。
 

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朝食前に、庭を散歩してみた。
 
昨日は生憎の雨であったが、今日は雨も上がり、少し明るい空。
 
早朝なのでまだ庭に出ている宿泊客はおらず、静かに散策を楽しめた。
 
庭から泊まっている部屋を眺めてみたが、とても良い雰囲気であった。
 
『いやあ、この部屋を予約して正解であったなあ』

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朝食は7時30分からお願いしておいた。

品数も多く、目でも楽しませていただける朝ごはん。
 
箸袋には、松田屋ホテルの名前も入っていた。

庭を眺めながらの朝ごはんは、これ以上ない満足感であった。


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食後は、庭を眺めながら中原中也の詩を読んでみた。
 
中原中也は初めてであったが、いくつか心に響くものがあった。

この部屋の楽しみは、なんと言っても美しい庭の眺め。
 
この庭を眺めながら過ごす時間は、非日常的であり、心に深い満足感が残る。


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維新の湯に入り、

再び部屋でのんびりまったり。
 

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10時前にチェックアウト。 『お陰様でとても良い時間を過ごすことができました。 また来ます』
帰りには、時々寄り道しながら下道を走る。

花尾八幡宮。
 
こんなところにこんな立派な神社があるなんて!
 
上まで登ってみると、なかなか良い眺めであった。
 
犬鳴きの滝。


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初めて泊まらせていただいた明治維新の志士たちとも縁のあった歴史ある松田屋ホテルさん。
高いレベルで設備、景色、料理が三拍子揃った高級宿を経験したことで、改めて良い宿を訪れる楽しみの深さを知ることができたことは自分でも驚きの再発見。

老いぼれてヨボヨボの爺さん婆さんになるまでに、様々な旅を経験し、深くて良い思い出をできるだけ沢山記憶に残しておきたいと思う。
『ここにはまたぜひ泊まりに来たいし、まだまだ知らない良い宿を開拓したい』と、還暦を過ぎての俺らしい人生の楽しみ方の方向性を再確認した旅であった。

風の吹くまま気の向くまま、フラリ風来坊・生涯不良の旅するサラリーマン・シーカヤッカー。
さて、次はどこ行こう?
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