あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: 布施明コンサート、芸予諸島の幽玄峡、YB125SPでタンデム・ラーメンツーリング

2014年05月18日 | 旅するシーカヤック
2014年5月17日(土) 木曜金曜の一泊二日の出張から深夜に戻り、土曜日の朝目覚めたのは7時前。
いつもなら、4時か5時には目が覚めるのだが、さすがに疲れが出たようだ。

この週末は天気が良さそうなので、尺取り虫方式での瀬戸内横断旅を続けるには良いコンディションなのだが、土曜日の夜に予定を入れているので今週はパス。
という訳で、久し振りに休日の朝寝坊を楽しんだ。

***

目が覚めるとコーヒーを飲み、玉子掛けご飯と味噌汁で朝食。
夕方までたっぷり時間があるので、今日は久し振りにメンテナンスの日にすることに。

まずは靴。
通勤で使っている3足の靴と、休日に町を歩く時用の靴を取り出す。
シューキーパーを入れたまま、まずはブラッシングした後、シュークリーナーで汚れを落とす。
その後は、シューラスタークリームで4足とも磨き上げ、靴磨きは完了。

『ああ、やっぱきれいな靴は気持ちええなあ』

***

バケツを取り出し、水を入れて駐車場へ。 次は、ロードスターの洗車である。

ボディを水洗いしてウエスで拭き取る。
幌は、アーマオールで保護コーティング。 煤けていた幌も、ツヤツヤ黒々。

ついでにインパネ周りもアーマオールで拭いてあげた。

『うん、15万km越えでもまだまだ大丈夫』

***

家に戻り、再びコーヒーを飲んでしばし休憩。
休憩している間に、砥石を洗面器に満たした水に浸けて、たっぷりと水を含ませる。

『ようし、そろそろいいかな』

家で普段使っている包丁3本。 ステンレス製はなく、鋼にこだわって購入しているもの。
長いものはもう15年近く使い続けており、これまで数えきれない研ぎ直しにより、少しラインが変わってしまっているほど。

お世話になっている包丁を、一本一本、丁寧に研ぎ上げていく。
クルマの洗車はほとんどしないが、包丁研ぎだけは定期的に行っている。
短い時間ではあるが、最初は普段使いで切れにくくなっていた包丁を、研ぎすませていく過程と達成感が好きなのだ。

研ぎ終えると、ティッシュペーパーで試し切り。

『おお、バッチリだ』

***

『いやあ、久し振りにメンテナンスの日だったなあ!』 普段の休日はほとんど家に居ないので、今日は時間があってちょうど良かった。
お昼ご飯を食べ、妻と一緒に近くの山への散歩を楽しむ。

夕方、そろそろお出かけの時間である。
今日は、数ヶ月前にチケットを購入したコンサートの日。

地方都市である広島県の、それまた片田舎の呉に住んでいる俺達。

海や山で遊ぶにはとても良い場所なのだが、芸術文化に触れる機会が少ないのが残念なところ。
東京や神奈川県など都会に住んでいれば、美術館や博物館も多く、各種の公演やコンサートなどに触れる機会にも恵まれるのだが、呉ではなかなかそうはいかない。

それでも時折、美術館を訪れたり、クラシックコンサートを聴きに行ったり、たまには宝塚大劇場まで足を運んだりして、少しでも楽しもうと努力はしている。
芸予諸島の海遊びでたっぷりと心に栄養を補給し、芸術文化に触れる事で脳にもしっかりと滋養を補給していきたいと思っているのである。

***

という訳で、今日はちょっと趣向を変えて、『布施明』のコンサート。
昔、テレビで見ていた、歌の上手な歌手の方が呉まで来てくださるのである。 これは行かねばなるまい。

妻と一緒に、呉のコンサート会場へ。

コンサートは2部制。
第1部は、音楽で綴る物語。 第2部は、『君は薔薇より美しい』、『シクラメンのかほり』などなど、ヒット曲を含むオリジナル曲の数々。

最初の曲こそ、音響効果のセッティングが巧く合っていなかったようで心配したが、2曲目以降、どんどんと布施明の世界に引きづり込まれた。
60代半ばを越えているとは思えない、素晴らしい声とそのボリュームには圧倒される。

圧巻だったのは『MY WAY
布施明ワールドに引き込まれ、圧倒され、打ちのめされた。
心はわななき、しびれ、そして感動。

素晴らしい! 今日はこのコンサートに来て、本当に良かった!

妻も、同じように感動し、よろこんでくれたようだ。

*コンサートでも歌われた、『心をあずけるまで

***

2014年5月18日(日) 朝7時半。 『じゃあ、出掛けてくるよ。 今日は近場だから、昼前には戻ってくるよ』
布施明のCDを聞きながら、音戸の出艇地へ。

外気温は16℃。 もう5月も半ばを過ぎようというのに、少し涼しい位である。

今日もお散歩ツーリングなので、安全装備とコーヒー、おやつだけの簡単装備。
『いざ、出発!』

穏やかな芸予諸島の海を、ウッドパドルで漕ぎ進む。
小情島を越え、鈴鹿島を過ぎて、奥ノ内湾へ。

徐々に潮が満ちていく中、岸寄りの浅瀬をのんびりとお散歩。
のんびりツーリングでは、海中観察が楽しみの一つ。

チヌ。

『これは何だろう?』

ヒラリヒラリ、そしてクネクネと泳ぎながら進む、不思議な生物をしばし観察。
そして、なんと『コブダイ』まで発見。 写真に収める事はできなかったが、これには驚いた。

***

曇りがちだった空も、徐々に明るくなってくる。

ここは、本当に静かで穏やかなエリア。

先週訪れたエリアが『芸予諸島の楽園/パラダイス』ならば、ここは『芸予諸島の幽玄峡』

ここも、シーカヤックを始めた頃から20年以上通い続けているが、いまだにお気に入りのエリアであり続けている。

こんな素晴らしいエリアで海のお散歩を楽しんでいたのだから、シーカヤックの深みにハマっていったのは当然の事である。

今日も、他のシーカヤッカーやマリンスポーツの姿を見る事はなく、まさに独り占め状態。


***

『ようし、そろそろ休憩するか』

いつものお気に入りの浜へと向かう。

ここも無人の静かな浜。

シーカヤックを引き揚げ、

ポットに詰めてきたコーヒーと、おやつで一休み。

静かな浜で、きれいな海を眺めながら飲むコーヒーは、格別である。


再び漕ぎだし、湾の奥にある小さな島の社にお参り。

そこからバウを北に向け、漕ぎだした浜へと戻った。

『ああ、ええお散歩ツーリングやったなあ』 今日は、たっぷり2時間半ほど楽しんだ。

***

家に戻り、着替えると、YB125SPを引っ張りだす。
妻を誘ってお昼ご飯へ。

『どこに行くん?』 『黒瀬に、新しいラーメンやを発見したんや。 ちょっと開拓しにいこう』

訪れたのは、『ラーメン まつうら』さん。



妻は、『ほたてラーメン・塩』

俺は、『さんまラーメン・醤油』


『これは美味いね』 『ほんと、美味しいよね』

『ごちそうさまでした。 美味しかったです』 『ありがとうございます。 またぜひいらしてください。 そして、バイクでのお帰り、気をつけて』

***

この週末は、靴、ロードスター、包丁のメンテナンスから始まり、
布施明のコンサートで脳に滋養を与え、
芸予諸島のお散歩ツーリングで心に栄養を補給し、
新たに開拓したラーメン屋で胃もたっぷりと満足した。

またまた最高の週末やったなあ。 さて、来週はどこ行こう?
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