2013年8月4日(日) 今日は、地元の島でのシーカヤック教室。 今年2回目である。
YB125SPでとびしま海道を走り、島に到着。
天気予報では午前中に雨マークが付いていたので心配していたのだが、どうやらこのまま雨なしで持ちそうである。
事務所を訪れると、前回も参加してくれた6年生の男の子が寄ってきて、『シーカヤック、楽しみだな。 今日は二回目、二回目。 早く漕ぎたいなあ』と笑顔で言ってくれた。
『うん、この前もスゴク上手く漕げてたからね。 今日も楽しく漕ごうな』 『はい!』
この一言が、本当に嬉しいのだ。 いやあ、来て良かった。
***
いつものように準備体操を済ませると、カヤックを海におろしてスタート。
今年は、6年生の男女一人ずつと4年生の女の子二人をシーカヤック部の部員として、固定していただけるようなので、パドルやPFD、カヤックの割当を決めるのが楽である。 『じゃあ、前回と同じライフジャケットを付けて、パドルも前のと同じでね』
まずは、タンデム艇で先生と4年生の女の子に出てもらい、『先生、順番に子供達を出しますから、少し沖からしっかり見ておいて下さいね』
***
全員が無事に漕ぎ出した事を確認し、私の艇が最後に出発。
今日は、新米の先生を前に乗せてのタンデムである。 『先生、今日は頭で考えるんじゃなく、しっかり体で漕ぎ方を覚えようね』
『ようし、じゃあもう少し奥までいってみようか』
幸いな事に青空も見え始め、少し風もあって、暑すぎずちょうどよいシーカヤック教室日和である。
まずは、男の先生に先頭に立ってもらい、港内を一列になって時計回りに漕いでみる。 『そうそう。 いいじゃない!』
『じゃあ、今度は港の一番奥まで行ってみよう』
***
『ようし、今日は穏やかだから、少し港の外に出てみようか』 『防波堤を出る時は、みんなで固まって、そして船が来ないかしっかり音を聴いて、何かあったら大きな声を出すんだよ』
港の外に出てみると、景色が変わる。 『やっぱり、外は眺めがいいね』
『あ、あっちは野呂山だよ。 こっちに見えるのはグリーンピア安浦だ』 すると女の子が、『え、あっちが安浦ですか! 私知ってます』と嬉しそう。
やはり、港内から少し出るだけで雰囲気が変わり、子供達の目の輝きが違う。
***
『じゃあ、いったん港の中に戻ろうよ』 そして、安全な場所で『みんな、どんどん近寄ってきて』
『そう、パドルを渡してしっかり持って引っ張ってもらうんだ』 『そうそう、そうして、隣のカヤックを持って』
『ね、こんな風にして固まって休憩するんだよ』
『ようし、せっかくだから、6年生には他の人のカヤックを引っ張る練習もしてもらおう』 『えー、私が引っ張るんですか』 『そうだよ。 練習、練習』
まずは、男の子にレスキューロープをセットし、女の子の乗ったカヤックを引っ張って漕いでもらう。
『おー、上手いじゃない。 どうかな?』 『はい、一人で漕いでいるときより少し重いです』 『そうだろう。 頑張れ!』
女の子は、『あー、これは楽だ!』と楽しそう。
次は攻守交代。
『ね、誰かが気分が悪くなったり、怪我したりしたら、他の人が引っ張らないといけない事もあるからね。 そんな時に、こんなロープが必要だし、引っ張って漕ぐ力も必要なんだ』
***
途中の休憩の時には、俺一人PFDを付けて海にプカプカ。 『あー、気持ちええなあ』
『ようし、じゃあこれから今日のラストだ。 他の船に乗ってみたかったら言ってみて』
すると、4年生の女の子二人が、『二人乗りを漕いでみたい』 『おー、そうかそうか』
先生は、『まだ難しいんじゃないですかねえ』と心配そうだが、『じゃあ、遠くに行かずにこの近くだけで漕がせてみましょう。 しっかり見てあげていれば、大丈夫ですよ』
『せっかくだから、6年生も二人乗りに乗ってみれば』ということで、子供達4人を2艇のタンデムに乗せ、カヤックを漕ぎ慣れた先生に先に沖に出てもらい、『しっかり見ておいて下さいね』
すると、6年生2人組は難なく漕ぎ進み、4年生二人も『そうじゃないでしょ』、『あー、そっちそっち』とかワイワイ言いながら、楽しそうに漕いでいる。
安定性の高いタンデムカヤックだからこそ、安全な場所で、そして自分達の力で、いろいろと経験してもらう事は良い事である。
11時。 そろそろ終了の時間である。
カヤックを引き揚げ、荷物を運び、水道水で道具を洗うと一段落。
***
今日は、お昼ご飯も一緒にいただくことに。 食堂で子供達と一緒に座り、『いただきます』
私の前には、今日一緒に漕いだ4年生の女の子と6年生の男の子が。
そうそう。 ちょっと前には一緒にお昼ご飯を食べていただけの女の子が、今年はシーカヤック部の部員として参加してくれているのだ。
ほんと、そう考えると嬉しいものだ。
そして特に、その6年生の男の子は、本当にシーカヤックが好きになったらしく、俺にいろいろと質問してくれる。
『シーカヤック、何年くらいやってるんですか?』 『俺か、もう21年位漕いでるよ』 『えー、そうなんですか』
『俺は、シーカヤックにテントや寝袋を積んで島に渡ってキャンプしたりするのが好きなんだ。 楽しいぞー。 君も上手いから、大人に成ったらそんなカヤックを楽しんだら好いよ』 うんうん、と頷く。
『カヤックに乗っていてひっくり返ったりしないんですか?』 『うん、俺は海では練習の時以外はひっくり返った事はないねえ。 でも、荒れた海で、周りの人達がどんどんひっくり返るのを見た事はあるよ(津軽海峡横断で潮目に遭遇した時の話である)』
『あと、川下りの時はいっぱいひっくり返ったよ。 海と川じゃあ、カヤックの形が違うからね』 『へえ、そうなんですか』
『確かに海でもひっくり返る事はあるから、こんどはどうやって脱出するか、そしてカヤックに乗り込むか、練習してみような』 『はい』
どうやら、将来のシーカヤッカーの卵が育ちつつあるようだ。 うれしいな。
***
『ごちそうさまでした。 じゃあ、また来週来ます』
空も晴れてきた事だし、せっかくだから、とびしま海道のツーリングを楽しんで帰るとしよう。
曇り空だった朝とは打って変わって青空の『とびしま海道』
少し風も出て涼しく、YB125SPでのツーリングを楽しむにはちょうど良さそうだ。
海の景色が楽しめるアップダウンのあるワインディングを駆け抜ける。
少し狭い道にも入り、散策を楽しむ。
そうそう、島の道ってこんな感じなんだよな。
***
少し足を延ばして、大崎下島へ。
途中、おいしいみかんジュース。 一杯が100円。 おばちゃんは、『せっかくだから、コップのギリギリまでしっかり入れて飲みなさいね』と親切なアドバイス。
『ゴクリ』 『あー、美味い。 これはシミジミ心と体に滲みるなあ』 『ごちそうさまでした』
御手洗にあるお気に入りの展望台。
晴れて霞がない時の、ここからの眺めが大好きなのだ。
四国側も夏の空。
岡村島の上空も夏の空。
手応えを感じつつある、4年目のシーカヤック教室。 『ああ、本当に続けてきて良かった』
来週も、天気に恵まれますように!
YB125SPでとびしま海道を走り、島に到着。
天気予報では午前中に雨マークが付いていたので心配していたのだが、どうやらこのまま雨なしで持ちそうである。
事務所を訪れると、前回も参加してくれた6年生の男の子が寄ってきて、『シーカヤック、楽しみだな。 今日は二回目、二回目。 早く漕ぎたいなあ』と笑顔で言ってくれた。
『うん、この前もスゴク上手く漕げてたからね。 今日も楽しく漕ごうな』 『はい!』
この一言が、本当に嬉しいのだ。 いやあ、来て良かった。
***
いつものように準備体操を済ませると、カヤックを海におろしてスタート。
今年は、6年生の男女一人ずつと4年生の女の子二人をシーカヤック部の部員として、固定していただけるようなので、パドルやPFD、カヤックの割当を決めるのが楽である。 『じゃあ、前回と同じライフジャケットを付けて、パドルも前のと同じでね』
まずは、タンデム艇で先生と4年生の女の子に出てもらい、『先生、順番に子供達を出しますから、少し沖からしっかり見ておいて下さいね』
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全員が無事に漕ぎ出した事を確認し、私の艇が最後に出発。
今日は、新米の先生を前に乗せてのタンデムである。 『先生、今日は頭で考えるんじゃなく、しっかり体で漕ぎ方を覚えようね』
『ようし、じゃあもう少し奥までいってみようか』
幸いな事に青空も見え始め、少し風もあって、暑すぎずちょうどよいシーカヤック教室日和である。
まずは、男の先生に先頭に立ってもらい、港内を一列になって時計回りに漕いでみる。 『そうそう。 いいじゃない!』
『じゃあ、今度は港の一番奥まで行ってみよう』
***
『ようし、今日は穏やかだから、少し港の外に出てみようか』 『防波堤を出る時は、みんなで固まって、そして船が来ないかしっかり音を聴いて、何かあったら大きな声を出すんだよ』
港の外に出てみると、景色が変わる。 『やっぱり、外は眺めがいいね』
『あ、あっちは野呂山だよ。 こっちに見えるのはグリーンピア安浦だ』 すると女の子が、『え、あっちが安浦ですか! 私知ってます』と嬉しそう。
やはり、港内から少し出るだけで雰囲気が変わり、子供達の目の輝きが違う。
***
『じゃあ、いったん港の中に戻ろうよ』 そして、安全な場所で『みんな、どんどん近寄ってきて』
『そう、パドルを渡してしっかり持って引っ張ってもらうんだ』 『そうそう、そうして、隣のカヤックを持って』
『ね、こんな風にして固まって休憩するんだよ』
『ようし、せっかくだから、6年生には他の人のカヤックを引っ張る練習もしてもらおう』 『えー、私が引っ張るんですか』 『そうだよ。 練習、練習』
まずは、男の子にレスキューロープをセットし、女の子の乗ったカヤックを引っ張って漕いでもらう。
『おー、上手いじゃない。 どうかな?』 『はい、一人で漕いでいるときより少し重いです』 『そうだろう。 頑張れ!』
女の子は、『あー、これは楽だ!』と楽しそう。
次は攻守交代。
『ね、誰かが気分が悪くなったり、怪我したりしたら、他の人が引っ張らないといけない事もあるからね。 そんな時に、こんなロープが必要だし、引っ張って漕ぐ力も必要なんだ』
***
途中の休憩の時には、俺一人PFDを付けて海にプカプカ。 『あー、気持ちええなあ』
『ようし、じゃあこれから今日のラストだ。 他の船に乗ってみたかったら言ってみて』
すると、4年生の女の子二人が、『二人乗りを漕いでみたい』 『おー、そうかそうか』
先生は、『まだ難しいんじゃないですかねえ』と心配そうだが、『じゃあ、遠くに行かずにこの近くだけで漕がせてみましょう。 しっかり見てあげていれば、大丈夫ですよ』
『せっかくだから、6年生も二人乗りに乗ってみれば』ということで、子供達4人を2艇のタンデムに乗せ、カヤックを漕ぎ慣れた先生に先に沖に出てもらい、『しっかり見ておいて下さいね』
すると、6年生2人組は難なく漕ぎ進み、4年生二人も『そうじゃないでしょ』、『あー、そっちそっち』とかワイワイ言いながら、楽しそうに漕いでいる。
安定性の高いタンデムカヤックだからこそ、安全な場所で、そして自分達の力で、いろいろと経験してもらう事は良い事である。
11時。 そろそろ終了の時間である。
カヤックを引き揚げ、荷物を運び、水道水で道具を洗うと一段落。
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今日は、お昼ご飯も一緒にいただくことに。 食堂で子供達と一緒に座り、『いただきます』
私の前には、今日一緒に漕いだ4年生の女の子と6年生の男の子が。
そうそう。 ちょっと前には一緒にお昼ご飯を食べていただけの女の子が、今年はシーカヤック部の部員として参加してくれているのだ。
ほんと、そう考えると嬉しいものだ。
そして特に、その6年生の男の子は、本当にシーカヤックが好きになったらしく、俺にいろいろと質問してくれる。
『シーカヤック、何年くらいやってるんですか?』 『俺か、もう21年位漕いでるよ』 『えー、そうなんですか』
『俺は、シーカヤックにテントや寝袋を積んで島に渡ってキャンプしたりするのが好きなんだ。 楽しいぞー。 君も上手いから、大人に成ったらそんなカヤックを楽しんだら好いよ』 うんうん、と頷く。
『カヤックに乗っていてひっくり返ったりしないんですか?』 『うん、俺は海では練習の時以外はひっくり返った事はないねえ。 でも、荒れた海で、周りの人達がどんどんひっくり返るのを見た事はあるよ(津軽海峡横断で潮目に遭遇した時の話である)』
『あと、川下りの時はいっぱいひっくり返ったよ。 海と川じゃあ、カヤックの形が違うからね』 『へえ、そうなんですか』
『確かに海でもひっくり返る事はあるから、こんどはどうやって脱出するか、そしてカヤックに乗り込むか、練習してみような』 『はい』
どうやら、将来のシーカヤッカーの卵が育ちつつあるようだ。 うれしいな。
***
『ごちそうさまでした。 じゃあ、また来週来ます』
空も晴れてきた事だし、せっかくだから、とびしま海道のツーリングを楽しんで帰るとしよう。
曇り空だった朝とは打って変わって青空の『とびしま海道』
少し風も出て涼しく、YB125SPでのツーリングを楽しむにはちょうど良さそうだ。
海の景色が楽しめるアップダウンのあるワインディングを駆け抜ける。
少し狭い道にも入り、散策を楽しむ。
そうそう、島の道ってこんな感じなんだよな。
***
少し足を延ばして、大崎下島へ。
途中、おいしいみかんジュース。 一杯が100円。 おばちゃんは、『せっかくだから、コップのギリギリまでしっかり入れて飲みなさいね』と親切なアドバイス。
『ゴクリ』 『あー、美味い。 これはシミジミ心と体に滲みるなあ』 『ごちそうさまでした』
御手洗にあるお気に入りの展望台。
晴れて霞がない時の、ここからの眺めが大好きなのだ。
四国側も夏の空。
岡村島の上空も夏の空。
手応えを感じつつある、4年目のシーカヤック教室。 『ああ、本当に続けてきて良かった』
来週も、天気に恵まれますように!