あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

瀬戸内シーカヤック日記: YB125SP_倉橋島ちりめんツーリング、生ちりめん丼&まるごとちりめん煎餅

2013年08月03日 | 旅するシーカヤック
2013年8月3日(土) このところの週末は、晴れればシーカヤック、雨が降れば広島市内に買い物に出掛けることが続き、YB125SPの出番が少なくなっていた。
今日は、久し振りにYB125SPで出掛けることにしよう。

朝起きて5時の天気予報をチェックすると、昼から雨の予報。 残念。 じゃあ、早めに出て近場を楽しむとしようか。

『ちょっと野呂山まで行ってくるよ』 『え、早いねえ。 気をつけて』

最近のお気に入りは、『林道 郷原野呂山線』

川尻から登るワインディングは、走り屋さんには良いだろうが、のんびりまったりツーリングを楽しみたい俺には、こちらのコースが好みである。


早朝、ほとんど他のクルマやバイクが居ない林道を、快適に駆け抜ける。 さすがに山の上は空気も涼しく、メッシュの長袖ウエアでも快適である。


途中の自販機でジュースを買い、展望台へ。

今日は、靄の瀬戸内海。

ベンチに座って冷たい野菜ジュースを飲み、景色を眺める。 聞こえてくるのは、鳥のさえずりだけである。

***

家に戻り、パソコンを開いて天気予報を確認すると、なんと午後の雨マークは消えていた! 『えー。 じゃあ、もっと遠くに行けば良かった』
すると妻は、『まだ早いじゃない。 普通の人は、これから準備して出掛ける様な時間よ』 『それもそうやな』

コーヒーを淹れてしばし休憩し、妻がヘアサロンに出掛けた後、再びバイクカバーを外して出発である。

今日のテーマは、地元の倉橋島で『ちりめんツーリング』

音戸大橋を経由して、

まずは倉橋温泉館へ。

ここの食堂、『海里部(かりぶ)』でシーズンには『生ちりめん丼』が食べられるのである。 これが、毎年夏のお楽しみ。

席に着くと、『生ちりめん丼、お願いします』

『お待たせしました』 おお、一年振りの生ちりめん丼である。

アップにすると、透明で華奢な生ちりめんが美しい。 『うーん、美味そうだ』

『いただきます』 醤油にわさびを溶き、生ちりめん丼に掛け回す。 まずは、玉子の黄身は崩さず、ちりめんの味を楽しむ。
『お、やっぱり旨いなあ』

そして途中からは、黄身を崩して掻き回す。 ねっとりトロリ。

『おー、これこれ。 これもタマランなあ』 パクパク、ぱくり。

今日はバイクなのでビールが飲めないのは残念だが、一年振りの生ちりめん丼を堪能した。 『ごちそうさまでした!』

***

次に向かうは、倉橋島の最南端にある鹿島。

瀬戸内の景色を堪能しながらのツーリング。


鹿島にあるのが、ちりめんで有名な『石野水産』

前に偶然訪れて、”ちりめん”と”まるごとちりめん煎餅”を購入させていただき、お気に入りになったお店。


バイクを停め、店に入ると、前に来た時に居られたおねえさんが、『あ、こんにちは。 この前はありがとうございました』
もう数ヶ月前なのだが、覚えていただけて居たようである。

『ちりめん煎餅、買いに来ました』というと、『すみません。 今日はないんですよ』との事。 『えー、そうなんですか。 残念』

***

お話を伺うと、まるごとちりめん煎餅がお土産に人気で、明日は焼く予定なのだが今日はもう在庫がないのだとか。
『この煎餅は、一枚一枚手焼きなんですよ。 この時期は暑くて、一日に焼ける量が減るんです』とのこと。 『へえ、手焼きですか。 そりゃあ大変ですよね』

『ちりめんは、そろそろ漁が終わる時期が近いんです』とも。 もう少しすると、ちりめんが大きくなりすぎて苦みも増すのだそうだ。
その他、冷凍した生ちりめんと、本当の生ちりめんの違いや、生ちりめんを商品化するための工夫など、興味深いお話を伺うことができた。

『へえ、そうなんですか。 知らなかったなあ』 おいしいちりめんを、安心して食べてもらいたいという思いが、しっかりと伝わってきた。 うん、これだからこそ、少し遠いが本家本元まで足を延ばす価値があると言うものである。

とはいえ、残念ながらちりめん煎餅は売り切れである。 『じゃあ、また買いに来ます』

すると、『ちょっと待って下さいね』と奥に入られ、『じゃあ、これ、商品じゃないですけどどうぞ』 『え、いいんですか?』 『ええ、どうぞ』

『ありがとうございます。 じゃあ、また買いに来ますから』 いやあ、この心遣いは本当にうれしいな。

***

せっかく鹿島まで来たので、段々畑を見学に。

青空も覗き、景色を楽しむには良さそうだ。


クルマでは通れない狭い道。 原付二種の出番である。


ちりめん加工場と思われる建物のそばに、石積みの段々畑がある。

前にも妻と見に来た事はあるが、いつみても先人の努力の積み重ねには頭が下がる。

いやあ、本当にすごいなあ。


***

さすがに鹿島まで来ると、海の美しさは素晴らしい。








帰り道、さすがに試作品を頂きっぱなしでは申し訳ないので、生ちりめん丼を食べた倉橋温泉館に再び立ち寄り、”まるごとちりめん煎餅”を購入。

豆茶もあったので、これも一緒に購入した。


***

倉橋温泉館で一年振りの生ちりめん丼を堪能し、鹿島の石野水産さんでちりめんについての興味深い話を伺い、そして試作品をいただいて、倉橋温泉館でちりめん煎餅をお土産に購入した。

まさに、YB125SP_ちりめんツーリング。 天気にも恵まれ、海沿いの景色も堪能し、本当に楽しいツーリングだった。

よっしゃ、今夜は、ちりめん煎餅と枝豆で、冷え冷えのビールをグイッと飲るか!
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