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2023年7月4日(火) バンコク4日目は、唯一予約していた日帰りツアーに参加する日。
線路市場と水上市場に行ってみたいと思って様々調べてみたところ、そこそこ距離があり、結構移動が複雑そうだということで、ツアーを予約していたのである。
朝の6時半前に、ホテルのロビーに現地のガイドの方が迎えに来てくださった。
そこからバンに乗り、高速道路を走って鉄道市場へと向かう。
高速道路でバンコク市内に乗り入れる車線は、大渋滞。
ガイドさんによると、郊外に良い家を建てて、自家用車で通勤する人が多いのだそうである。
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途中には塩田地帯がある。
ここは海から数キロ離れている場所だそうだが、パイプを使って海水を運んでいるのだとのこと。
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線路市場に到着。
まずはガイドさんの案内で、市場を散策。
様々な野菜や果物、肉や魚が売られており、それらは地元の人々向けの食材のお店のようだ。
長いドジョウやナマズも。
カエルも売られていた。
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駅も見学。
自然の木を上手く使った籠で、鳴き声の良い鳥が飼われていた。
駅近くの有料トイレを借用し、近くの川も見学。
地元の方が川エビを釣っていて、のんびりした朝の風景。
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列車が通過するまでは自由時間ということで、一人で市場の中を散策してみた。
線路脇のお店を観察すると、列車が来る前に台を簡単に退避できるような工夫がされていた。
また、8時になると国家が放送で流れ、全員が起立して動かず聞いていたのにも、王国であるタイの文化を感じることができた。
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放送があり、そろそろ列車がやってくるようである。
お店の方々は慣れた手つきで屋台を片付け、観光客は地面に引かれた赤線の外まで退避。
列車がやってくるが、驚くほど体の近くを通るのには驚いた。
これは日本では許されないような、貴重な体験であることは間違いない。
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線路市場の次は、椰子畑の見学。
途中でも様々な所で見かけたこの施設だが、右側は家から出ていただいた悪霊に住んでいただく祠なのだそうだ。
悪霊を家から追い出すだけでなく、それがちゃんと外に住めるようにしてあげるところに、タイの方々の優しさを感じる。
椰子畑の周りには運河が整備されており、昔は通勤や荷運びに使われていたとのこと。
昔からある大家族で住む家。
風通しが良くて涼しく、日本の古い田舎の家に雰囲気が似ている。
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自由時間にガイドの方と話してみる。
『バンコクの街中で、タナカを塗っている人を時々見かけるんですが、ミャンマーの人達がバンコクにも居ますか?』
『ええ、ミャンマーの人が大勢きていますよ。 タイでは、若い人達が3Kの仕事を好まなくなっていて、工場では多くのミャンマーの人達が働いて産業を支えています』
『そうなんですね』
『もし、ミャンマーの人達が全員国に戻ってしまったら、タイの経済は大変な打撃を受けるでしょう』
東南アジアの国々の中での、タイとミャンマーのポジションが良く分かった。
同時に、これからどんどん人口減少していく日本として、労働力をどう確保していくのかという課題の奥深さを、改めて考えさせられた。
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ここから再び車で水上市場へ。
車から降りると、まずはエンジン船に乗って市場へと向かう。
市場に到着すると、手漕ぎの小さな船に乗り換える。
この水上市場は、とても独特の雰囲気で、すぐにその素晴らしさの虜に。
せっかくなので、ビールを購入して船上で楽しむ。
ビールは観光地価格だが、この雰囲気で飲むビールは最高に美味しかった!
次回もタイに来たら、この水上市場はぜひ再訪したいものである。
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ツアーの最後は簡単なお昼ご飯。
幹線道路沿いにある、ローカルな食堂。
ここでいただいた麺は、特にスープが美味しく最後の一滴までいただいた。
『ごちそうさまでした』
途中、塩田の売店にも立ち寄って見学し、帰路へ。
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ホテルで少し休憩し、チャイナタウンへと繰り出した。
今日の午後は、タイ古式マッサージのお店へ。
ここは、2時間で400バーツとリーズナブルな料金。
まずは着替え、足を洗っていただいてから2階に上がり、2時間たっぷりマッサージを堪能して、スッキリさっぱり。
『いやあ、ここは良いなあ。 次回もぜひ訪れたいものだ』
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ホテルに戻る途中で見つけたお店で、少し早い晩御飯。
久々の辛くないご飯に、少しホッとする自分に気づく。
雨が降り出した通りを眺めつつ、ビールを飲み、食事を楽しむ。
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ショッピングモールでつまみを買い出し。
ホテルに戻ると、テレビを見ながらビールを飲むという、今日も俺のバンコクの夜の定番スタイル。
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(5)に続く。