asahi.com 2006年12月20日09時56分
財務省原案、一般会計82.9兆円 新規国債額15%減
・借金返済分を除く政策経費と税収の差額、いわゆる「基礎的財政収支」の赤字幅は4.4兆円となり、最悪だった03年度(19.8兆円幅)から4年で4分の1以下に急回復する。
・ 財政再建が進んだ最大の要因は巨額の税収増だ。07年度税収は06年度当初比約17%増の53.4兆円に達した。
・財政赤字を埋める新規国債発行額は15%減の25.4兆円と10年ぶりの低い水準になった。減額幅は過去最大の4.5兆円となる。
・このペースで財政再建が進めば、国と地方の基礎的財政収支を2011年度に黒字化するという政府目標は数年前倒しになる。
税収入増で財政再建の見通し明るくなる。
金融業の巨額の損失がようやく解消し、自動車を初めとする輸出産業が極めて好調なため経済界はようやく踊り場を脱して上昇しつつあり平成景気は史上最長期に達した。産業界のがんばりに対して、今後政府行政の改革と健全化が急務である。いい気になって官僚の放漫を許していては国家財政の健全化は覚束ない。官僚が支出を絞る時は、山上憶らの「貧窮問答」(短き物を端切るが如く)のように、いつも厚生・福祉・教育関係で弱いものいじめをやるのが原則である。彼らの利権の源泉である道路建設を必要最低必要限に抑制し、公共工事を適正かつ厳格に抑制しなければならない。