ブログ 「ごまめの歯軋り」

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07年度予算 国債発行額過去最低に

2006年12月15日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月11日19時30分
07年度国債発行額、25兆円台前半に 安倍首相指示

 安倍首相は11日、07年度予算案で、財政赤字を埋めるための新規国債の発行額について「過去最大幅の減額」を尾身財務相に指示した。尾身氏は「厳しい目標だが25.5兆円程度以下にしたい」と、06年度当初予算比で4.5兆円以上を削る方針を明らかにした。 小泉政権時代の06年度予算での新規国債発行額は29兆9730億円であった。
 07年度予算では税収が52兆円超となり、06年度当初予算(45.9兆円)より6兆円以上増加する見通し。これを財源に国債減額に4.5兆円以上、企業減税に5000億円以上をあてる。

好景気を受け税収自然増6兆円  国債発行を抑え健全国家財政へ踏み出せるか

過去の予算では、国債の無制限な発行で国家財政破綻も近いと国際的に評価されてきた。昨年より平成景気のおかげで国債発行額は減少傾向にある。国債を買い支えてきた銀行、金融機関、郵便貯金などが抱える国債残高は天文学的数値である。しかし不思議なもので、日銀の貨幣輪転機が廻り続ける限り国家破綻はない。経済とは摩訶不思議なもので、世界のデリバテイブ決済残高は世界のGDPの数十倍で、ありえない経済実体である。けちなねずみ講よりスケールの違う信用取引である。実体より信用が先行する経済の輪を止める手はないものか。