ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

昨夜の嵐 鬼怒川の濁流

2006年12月27日 | 写真館
昨日は一日雨が降り続き、夜12時あたりからは嵐になりました。おかげでせっかく寝入ったところを暴風雨の音で起こされ、今日は睡眠不足です。今朝は雨は止んで晴天ですが風は相変わらず吹きまくっています。さっそく近くの鬼怒川に行き昨夜の嵐による増水状況を撮ってきました。濁流が渦巻いて流れ、川幅も見たことがないほど広かった。(蛇足:鬼怒川の橋の上で撮影していたところ、突風で帽子を吹き飛ばされて鬼怒川の濁流に流されました。カメラは無事でした。お粗末のご一席)

イラク 混迷を深める

2006年12月27日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月27日01時21分
フセイン元大統領、死刑確定 30日以内に執行の規定
 イラク高等法廷は26日、イスラム教シーア派住民を虐殺した罪で先月、死刑判決を受けたフセイン元大統領の控訴を棄却、死刑が確定したと発表した。法律の規定では、元大統領は、同時に死刑が確定した他の2被告とともに、30日以内に絞首刑に処せられる。

フセイン死刑はスンニ派とシーア派の修復不可能な内乱へ

イラクのフセイン逮捕は革命ではなかった。米イラク戦争だった。革命なら前大統領を死刑にするまでの覚悟を持ってやったであろう。戦争犯罪人の処罰でもアメリカが死刑にするなら分かる。しかし革命でもないのにフセインと戦わなかった自国民が死刑判決を下すことは、国内一部勢力の一方的な暴力である。これは内乱になる。ブッシュはますます混迷を深めるイラクを収拾する手を自ら失うことになる。

アフリカ 代理戦争の愚に気付かぬか

2006年12月27日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月26日23時58分
エチオピア軍、ソマリア首都に向け進軍表明
 ソマリア中南部で支配を拡大するイスラム勢力「イスラム法廷連合」(UIC)と本格的な戦闘に突入したエチオピア軍が26日、UICが掌握する首都モガディシオに向けて進軍を始めた。ロイター通信が、エチオピアに滞在するソマリア暫定政府筋の話として伝えた。首都から約70キロの地点に迫っており、48時間以内に首都を攻撃する可能性があるという。

昔 米ソ東西関係、今 米イスラム原理主義の代理戦争

ソマリア亡命政府を支援するエチオピアがソマリアに侵攻し、現政権イスラムUICを圧倒的なエチオピア軍の軍事力で攻撃中という構図はどう見ても、米国の軍事政治援助のもとで行われている代理戦争だ。1990年より前の世界の紛争は全て米ソ(中)の代理戦争だった。いまも無益な血が流されている。未開発国が多い部族社会のアフリカ諸国はえさと武器を与えられると、直ぐに戦争に突入する。

漢詩  「寒夜懐郷」

2006年12月27日 | 漢詩・自由詩
禿木空林凍鳥     禿木空林に 凍鳥飢え

寒雲動處晩風     寒雲動く處 晩風飛ぶ

傍炉敲句無由寝     炉に傍い句を敲きて 寝るに由無し

温酒蔵機何日     酒を温め機を蔵して 何の日にか帰らん


(赤い字は韻:五微   七言絶句平起式)

自由詩  「12月の雨 」

2006年12月27日 | 漢詩・自由詩
今日一日 強い雨 降り止まず

出るに出られず 本を読み 外を見る

濡れた窓から 林の木 淋しそう

遠くかすんで 黒い枝 ミルク色

鳥さえ鳴かず 猫も来ず 音もなし



窓を開ければ 雨の音 ただはげし

心を休め クラシック しみいるや
 
疲れたあたま 今は癒え ほぐされる

動くものとは ただ頭脳 とめられぬ

体に酸素 頭には 好奇心