ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

六者協議は直ちに打ち切るべきだ。

2006年12月19日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月19日11時29分
6者協議「打ち切りの可能性ゼロではない」 麻生外相
 麻生外相は19日の閣議後の記者会見で、6者協議の進展がみられない場合、「(協議を打ち切る可能性は)ゼロじゃない。(その場合は)制裁はそのままずっと継続していく」との考えを示した。協議初日の18日、北朝鮮が核保有国としての立場を前面に打ち出したが、そうした主張は受け入れられないとの強い姿勢を示したものだ。 麻生氏は「核保有国として北朝鮮を認めないというのは5者は一致している」とも語り、北朝鮮の核放棄を前提に協議を進める考えに変わりがないことを強調した。

北の暴言を聞くにも限度がある。北が核を持ったというなら六者協議は前提を失っている。

最初から分っていたことで、またしても中国の甘い曖昧な言葉に騙されて交渉の場に着いた日米のアホさ加減も思いやられる。北を挑発して軍拡に邁進させ自爆を誘うのが正しい戦略である。北朝鮮が核を引っ込めるわけはない。どうせ論理はかみ合わないのだから、この会議でうんと挑発して北の暴論の限りを尽くさせ、世界の嘲笑を誘い会議を打ち切るのが得策だ。悲しいかな、北朝鮮の姿は戦前の日本軍国主義の軍縮会議で思い上がった態度に似ている。そして破滅へ向かった。

人免疫機構の解明

2006年12月19日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月19日09時56分
BCGがアレルギー防ぐ仕組みを解明 理研

 結核予防のためのワクチン「BCG」が、本来無関係なはずのアレルギーを抑える仕組みを、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの谷口克(まさる)センター長らのグループが明らかにした。花粉症やアトピー性皮膚炎などの新しい治療法につながる可能性があるほか、「アレルギー患者の増加は衛生状態の改善が一因」とする説を補強する成果だ。
 過去の疫学調査で、感染やBCGで結核菌への抗体ができたツ反陽性の人は、抗体ができていないツ反陰性の人に比べ、ぜんそくの発生率が約4分の1と低いことなどが知られていた。 谷口さんらが、BCGを注射したマウスを詳しく調べたところ、体内に侵入した細菌などを攻撃する免疫細胞の一種「ナチュラルキラーT細胞」(NKT細胞)が活性化されていた。

当たり前の結果過ぎて、面白くもない。では他の予防接種ではどうなのか。
予防接種の種類とアレルギーの種類の組み合わせで、この結果が該当するのは唯一か、それとも他の予防接種とアレルギーにも当てはまるのか。免疫を喚起すればNTK細胞が増えるのは当然であって、それが喘息のみに効果あるとは思えない。まだまだ研究すべきことはたくさんある。

桑田 パイレーツとマイナー契約へ

2006年12月19日 | 時事問題
asahi.com 2006年12月19日08時06分
桑田との契約決める パイレーツの地元紙報道
 米大リーグ移籍を目指す巨人の桑田真澄投手が、パイレーツ入りの意向を明らかにしたことについて、パイレーツの地元紙ピッツバーグ・トリビューンレビュー紙(電子版)は18日、パイレーツが桑田との契約を決めたと伝えた。 同紙によると、契約はマイナーで、来春のキャンプには招待選手で参加することになるだろうと報じた。

桑田選手ほどのかっての名投手がマイナー契約とは。日本での生きる道はないのか?

勝負の世界は厳しい。38歳で巨人から首にされ、大リーグのマイナー契約になるとは。その点他の世界は甘い。功なればそれなりの地位と仕事が与えられる。同じ投手として松阪の扱いとは将に雲泥の違い。そこまで大リーグにこだわる桑田の心境をうかがいたいものだ。

漢詩 「初冬夕餉」

2006年12月19日 | 漢詩・自由詩
橘柚帯黄已夕     橘柚黄を帯び 已に夕陽

北風結凍草堂     北風凍を結ぶ 草堂の霜

炉頭炒栗魚偏美     炉頭に栗を炒り 魚偏に美なり

乗暖弾琴酒倍     暖に乗じ琴を弾じ 酒倍す香し

(赤い字は韻:七陽   七言絶句仄起式)

小林秀雄全集第10巻「中原中也」より「中原中也」

2006年12月19日 | 書評
中原中也

小林氏は友人中原中也には触れたがらない。それは中原中也の恋人をないものねだりに奪ってすぐ捨てたからだ。それでも時々中原中也の詩を紹介する。
たとえば「骨」
ホラホラ、これが僕の骨だ、/生きていた時の苦労に満ちた、/あの汚らわしい肉を破って、/しらじらと雨に洗われ、/ヌックと出た、骨の尖。/・・・・・・・・・・・
また「山羊の歌」
汚れちまった悲しみに/今日も小雪の降りかかる/汚れちまった悲しみに/今日も風さえふきすぎる/・・・・・・・・・
また「六月の雨」
またひとしきり 午前の雨が/菖蒲のいろの みどりいろ/眼うるめる 面長き女/たちあらわれて 消えてゆく/・・・・・・・・・