1月11日(木)
朝から気温が上がらずに寒い一日でしたが、明日からの自宅稽古の準備でずっと働きづめでした。
初茶会の道具は、まだしまうことはできませんから、何とかしないとお稽古ができませんので、狭い家の悲哀をしみじみと感じております。
拝見
棗と茶杓です。
茶杓は、母が戦争中に懐深く大事に持ち歩き、無事に戦争の終わりを迎えたという母の思いがこもって茶杓です。
蓋置
初茶会では、おめでたい道具を出しましたので、普段あまり使うことのない「鼓」を出しました。
初茶会で使った道具はほとんど片付けましたので、その分出さなければなりませんでした。
でも、こんなことが楽しいのかもしれません。
お稽古のたびにお道具を仕舞ったり出したりご準備が大変ですが、そういうことをしていると、体を動かさねばなりませんから健康に良いのではないでしょうか。私も一階から二階へと何往復もします。
戦争のさなかに、この茶杓だけは肌身離さなかったそうです。
それでも、母は悔しそうに「これしか持てなかったのよ・・・」箱を捨て、筒を捨て茶杓のみを懐に入れていたそうです。
我が家でも、二階に道具がしまってあるので、いい運動をしております。
元気で楽しいお茶を続けてゆきたいと思っております。
ありがとうございました。