tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語 鳥啼山更幽

2012-05-02 18:46:36 | 禅語今昔
今日は朝から雨模様。
予報では夜から明け方にかけて大雨だそうで、お出かけ予定の方は気が気ではないでしょう。

連休が始まり、いつもと違い街の中も静な毎日です。賑やかなのはテレビだけ・・・。



この軸は、画賛の横物といわれるもので、禅語の一行物と違い、ちっと気楽に掛けられるお軸かも知れません。

森のたたずまいの画に「鳥啼山更幽」(鳥啼いて山更に幽なり)と賛が書かれており、初夏によく掛けられる軸のひとつです。

静か過ぎるほどの野山の道をのんびり歩いていても、その静かさは気が付かない。そんな時に鳴く鳥のけたたましい一声が静寂を破った時に本当の静さが解る。

人間も苦しみや辛い事、そしてストレスなどの重圧を乗り越えた時に初めて、今までの自分の平穏さに気が付き感謝の気持ちが生まれるといった意味でしょうか。

また、芭蕉の有名な句の「古池や 蛙飛びこむ 水の音」や「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」などは、同じ意味として解釈されるそうです。
「芳賀幸四郎著 禅語辞典 短交社刊」から要約。



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