tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

禅語 楓葉霜経紅

2011-11-22 19:23:09 | 禅語今昔
朝の気温が最低だったそうですが、日中の日差しは暖かく過ごしやすい一日でした。
今日も先週のお稽古に使用した軸の話を書いてみようと思います。


楓葉霜経紅 玄道和尚筆

秋の深まりと共に野山の落葉樹が一斉に紅葉して錦繍を織り成したように絢爛たる風景を見せてくれます。こんな自然の情景を「楓葉 霜を経て紅」と表現したもので、いわば、あるがままの美しさを五字一句に現したといえます。

この一句が床の間に掛けてあるだけで、晩秋の山野に、あたかも自分が佇んでいるかのような気持ちにさせてくれます。

しかし、芳賀幸四郎著 一行物」の中では、「楓葉が霜を経過して初めて美しく紅葉するように、人間もまた、生きていくうえで様々な苦労を経験して、それを耐えしのぎ自分の成長の糧にして初めて立派な人間になれる。
「艱難(かんなん) 汝を玉にす」の諺を、美しく穏やかに言い換えたのが、この五字一句である。」こんな風に書いてあります。

この軸を拝見して、錦織り成す風景を思い描いていただければ良いかな・・・・。などと思っております。
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