読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

東野圭吾「虚ろな十字架」~真の償いとは?人間の生と死に真っ直ぐに向き合う☆~

2014-06-07 02:05:20 | 




東野圭吾「虚ろな十字架」読み終わりました☆



圭吾さんの作品は新作が出ると



すぐに購入して読んでるほど



圭吾さんに惹かれてる私




圭吾さんの作品は



私のような学がない人間でも



難しいことを言ってるのにとてもわかりやすく伝わってきます




それは


圭吾さんの「頭の良さ」



そして



人を思いやる気持ち



からなのだと思います






今回のこの「虚ろな十字架」という作品も



とても考えさせられる内容でした。




自分ならどうするだろう




登場人物



一人一人の気持ちになって考えた。




う~ん。。




でも「答え」なんて出ない。




これが正解!!



なんてものはないんだから



そりゃそーだよねぇ。





でも


そういう



想像力



・・っていうのは



実は


スゴク大事なんじゃないかと思う。





人を殺したいほど憎んだり・・



人生に嫌気がさして死にたいと思ったとき・・





そういうときに



その先の




想像





それがあったら・・



きっと



思いとどまることができるんじゃないか




そんなことを思うから。





圭吾さんの作品に出てくる言葉




人は一人じゃないということ☆



ひとりの後ろには数えきれないほどその人に関わった人たち☆



そう言うことを考えたら・・




簡単に



人を殺めたり自分の命を絶ち切ったり




そんなことは絶対にできないはず




そう思う。




今回の作品にもそういうセリフが出てきます。





命の重さに大きいも小さいもない




一人一人に与えられた




この世に「使命を持って生まれてきた」命





それを改めて考えさせられた。







中原道正の元に



刑事から電話がある。



それは


元妻が殺されたという内容だった。



その刑事とは以前関わりがあった。



11年前


一人娘の愛美が殺された事件のとき。



妻が買い物に出ている留守番中に


強盗に殺されてしまう。





犯人はすぐに捕まった。



再犯だった。



刑務所から仮出所したばかりの。




中原と妻の小夜子は犯人の死刑を望む



そこにしか



自分たちの気持ちの持って行き場がなかったから。



しかし




死刑が確定しても気持ちは晴れるどころか更なる闇へ向かう




その結果


夫婦は離婚することに。




その後5年間


元妻には会ってなかった中原。



小夜子の死で


中原はその死の真相を追うことになる!!




犯人は自首してくるものの・・



その背景が


どうも腑に落ちない。



何かべつのものが




離婚後ライターをやっていた小夜子が書いていたという



「死刑廃止論という名の暴力」



という原稿が見つかる。




それを


小夜子の母里江から受け取り読むことに。




そこに書かれていた内容に



中原は


小夜子も自分と同じ気持ちだったのだ。



と初めて


元妻の本当の気持ちを知る。




遺族にとって犯人の死など「償い」でもなんでもなく単なる通過点にすぎない




その通過点さえも奪われたら・・


遺族は一体どうすればいいのか?






小夜子がライターとして関わった人たちに



小夜子の



殺されなければならなかった理由があるのか



中原は


徐々に真相に迫っていく。




小夜子が求めていたものとは?




人を殺めた人間の自戒など



所詮虚ろな十字架でしかない



だけど


そんな半端な十字架でも、


せめて牢屋の中で背負ってもらわなければならい



この罪を見逃せば、すべての殺人について見逃す余地が生じる



そんなことは絶対に認められない





小夜子がある人物にいった



この言葉が・・



小夜子が命を奪われることに





殺人の再犯は実に多いのだという。



では


死刑にすればいいのか?



虚ろな十字架を背をわせることに意味はあるのか?





真の償いとは何なのか






う~ん。。



考えても



考えても



答えは出ない。



だけど




「考える」ということに意味はあるのだとおもう





人が人を裁くというのは難しい。。




奪われた命は大切な命。



犯人の「命」も



またひとつの「命」。




う~ん。。





考える・・




答えは出ない。。




けど



考える。



そういう機会を与えてくれた圭吾さんに感謝















この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 松岡圭祐「万能鑑定士Qの謎解... | トップ | 松岡圭祐「万能鑑定士Qの事件... »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事