松岡圭祐の「千里眼 堕天使メモリー」読み終わりました☆
今回は2日間で読み終わっちゃった♪
この千里眼シリーズは、
岬美由紀という元自衛官で臨床心理士が主人公。
28歳という若さでいろんな経験を経て、
有名人である彼女。
人々の痛みをわかろうとし、自分が何とか力になりたいと一心に願い、
体当たりでそれに臨む姿にとても感動します
私は千里眼シリーズを飛び飛びに読んでいるので、
未だに出てくる内容がわからない部分があったりして。。
でも、このシリーズをいくつか読むうちに、
だんだんわかってくることもあり、
それがまた楽しくもあります。
岬美由紀とメフィスト・コンサルティングの関係もまだいまひとつわかっていません。
メフィスト・コンサルティングに岬美由紀がいたこと。
でも今は対立し、
岬美由紀のしようとすることを妨害するこのグループ。
全社会・全人類の生活のあらゆる段階に工作員を送り込み、
心理学的な煽動を用いて歴史をある一定の方向に導いている。
常に歴史の影に暗躍し、決して表社会にその存在をかぎつけらることはない。
と、
今回登場した工作員の「ポア」は言っていた。
今回の話は、
京城麗香がハローワークで大声で自分の主張をしていたことから始まる。
職を探しにきたとは思えない横柄な態度。
自分中心に地球は回っているかのような物言い。
同じく、ハローワークに職探しに来ていた鳥沢幸太郎はそれを目の当たりにして呆れていた。
しかし、
鳥沢はある面接に出向き、
また麗香に会う。
そこでまた自分の主張を大声で怒鳴り散らし、
会社の人を呆れさせていた麗香を、
ガマンがならずに外に連れ出す。
そこから鳥沢は麗香に引っ張りまわされ・・
災難に巻き込まれていく。
一方、
岬美由紀に同じ職場の牧野は、
ハローワークでの京城麗香のことを話し、
美由紀に麗香を見てほしいという。
牧野は麗香が人格障害だと思っていた。
美由紀はハローワークに出勤するが、
途中、
メフィストの工作員に麗香に会うことを妨害させられる。
なぜメフィストが麗香を狙っているのか?
メフィストが麗香を手に入れるために、
地震まで起こさせる!!
活断層に細工してまで麗香をなぜ?!
美由紀は、
麗香に会い、
以前に関わった西之原夕子だと気づく。
麗香こと、「夕子」は顔を変えていた。
ある事件で関わった夕子。
そのとき、
美由紀は夕子を助けられなかった。
その思いが、
今回夕子を自分のみを呈しても助け出そうという思いをいっそう強くさせる。
夕子は自己愛性人格障害で苦しんでいた。
自己愛性人格障害とは、
自分が特別な存在でなければならず、そういう自分にしか興味が持てない。
でもそれは、ありのままの自分ではないと薄々感じている。
だから、自分を欺くために人の悪口をいったりして、
徹底的に卑下することで、己の優越感を満たす。
上手くいかないことがあったとしても、
自分は特別な人間にしか理解されないと思い込んで、
相手を責めることで不満を浄化してしまう。
↑本文抜粋。
そんな夕子をメフィストから守り、
自分の人格障害を受け入れて立ち直ってもらおうとする美由紀。
美由紀とメフィストの戦いぶりがまた尋常じゃなく・・
ハラハラドキドキ
美由紀の真っ直ぐな気持ちが夕子に伝わる。。
それがまた感動します☆
そして、
自分をわかって受け入れてくれる人の存在
それが、
人格障害を克服するためには重要不可欠なんだと知りました
そして、
著者の松岡さんの千里眼もスゴイ!!
この小説であの大震災の予言とも思える内容が!
これ2007年に書かれたものだよね?
まるで2011・3・11のあの地震がわかってた?!
岬美由紀をも越える松岡さんの千里眼に脱帽です