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雫井脩介「犯罪小説家」~死の入口へ誘われる媚薬。。リアルか?幻想か?境目がわからなくなる恐怖~

2017-10-19 03:35:07 | 
雫井脩介「犯罪小説家」読み終わりました。



も~

ラストまで気が抜けない展開でした~!




読みどころは


やっぱり


小野川の面白がっての行動なのか?


「意図的」に周りの人間を動かすためにやってることなのか?



そこだと思う。




「凍て鶴」で賞を取った



待居涼司




その作品に魅せられた


売れっ子脚本家の


「小野川充」




ぜひ映画化したいという話になる。





映画化されることは



いいことだと思った待居だったが



小野川の脚本の筋書きに


自分の作品とのギャップを感じ



気乗りがしなくなっていた。




凍て鶴の中の


「美鶴」に



多摩沢公園の池で浮いて死んでいた



自殺サイト「落花の会」の主催者



木ノ瀬蓮美


を重ねてくる小野川




待居から見たら


美鶴と蓮美は全く違う。。




なぜか



「落花の会」に執着する小野川




落花の会を取り上げた本を出版した


今泉とコンタクトを取り


木ノ瀬蓮美や落花の会の詳しいことを


聞きだす小野川




待居は小野川に引きずられるように


凍て鶴とは違う方向に進んでいく


小野川の暴走に巻き込まれていく。




そして


今泉もまた


小野川の言葉の端々に


木ノ瀬蓮美や落花の会の会員たちの


その後を追いかけるようになる。



いつの間にか


好奇心をかきたてられ・・



小野川に頼まれたことという以上の



自分の中の「知りたい」という感情に戸惑う。



戸惑いながらも


押さえられなくなっていく自分。




付き合っていた彼の自殺・・




自分も落花の会の会員だった。



そして・・


死の淵までいって引き返した経緯のある今泉







また



小野川の言動に・・



自分の中の何かに・・




死の淵へ誘われる今泉!!





小野川の目的とは?




そして・・


今泉が調べた


「パイン」や「ヒバ」の正体とは




待居が今泉に



「小野川に動かされている」ことを指摘される。




その言葉が・・


今泉の


好奇心をあおる??




待居の本心とは?




そして・・



ラストに待つのは






自殺サイトの和気あいあいと



オフ会の事を語り合う会員たちに



ちょっと違和感が。。




「死」についての


考え方って


こんなに人それぞれ違うんだなぁ~と。




誰かの「一言」が



自分の運命を決めてしまうこともある?




そんなことも考えさせられました。





作品に没頭するあまり・・



リアルと幻想の境目が無くなってしまう。。




そう言うことって・・



あるのかもしれないなぁ~。



お~こわっ









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