角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

トイレの神様 足の神様。

2008年08月20日 | 実演日記
2008年8月20日のことでした。どちらからお越しか聞きそびれてしまったのですが、東北地方でないことは間違いありません。
お昼の食事を終えたツアーのお客様が入って見える中で、おばさまお二人が実演席に足を止められました。ひとりのおばさまが「ミニ草履」を見つけ、『あっ、これはトイレに飾ろっ』とおっしゃったんですね。

玄関や車の中に飾る話はよく聞いていたのですが、あえて「トイレ」に限定されたお客様はこのときが初めてです。私はすぐに関心がわき、『どうしてトイレなんですか?』と訊いてみました。すると…
『トイレに草履を飾ると、一生自分の足でトイレに通えるんだって』。

つまり「寝たきりにならない」おまじないというわけです。面白いことを言うものだと感心しながらも、それってとても大事なことだとも思ったわけです。その日の晩からわが家のトイレにも、可愛いミニ草履が提げられることになりました。

その後しばらく経って、お客様との何気ないおしゃべりに昔の家屋が話題になりました。そのときふと思いついたのが、このときの「おまじない」です。
昔の日本家屋、特に農村地帯の家屋は、母屋と若干離れて厠(かわや)がありました。つまりトイレで用を足すには一旦履物を履くわけです。昔は当然「ワラ草履」だったでしょう。

「トイレに草履を飾る」の由来は、おそらくその時代のワラ草履じゃないですかね。足が丈夫じゃなければワラ草履は履けない、ワラ草履が履けなければトイレに行けない。
トイレとワラ草履の密接な関係が、この「おまじない」に繋がったと推測しています。









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