角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

冬場の修行。

2014年11月29日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き[四阡六百円]
朝ドラマッサンシリーズから「泉ピン子さん風草履」を編んでみました。中高年の女性ほど華やかな草履を履いてほしいのは本心です。でもすべての皆さんがそれを良しとはしません。ちょっとシブ目のこちらも、きっとお選びくださるおばさまが現れると思いますが、そのとき「泉ピン子さん風」を伝えてよいものかが思案です。

と思っていた矢先、由利本荘市から五人のおばさまが元気に入って見えました。うちのお二人が履き心地を気に入ってくださり、少しだけ出来上がっていた在庫の中から「今日の草履」もお選びです。お歳の頃はやはりピン子さんくらいでしょうか。朝ドラファンの年齢層でもあることから、「あたしはあんなにイジワルじゃないわよぉ」と思われてもナンですから話しませんでした。

さて先週に引き続いて恐縮ですが、明日一日お休みをいただきます。過日不幸のあった知人宅への弔問と、冬場の在庫作りに使用する材料の仕入れをしてきます。それともう一つ、実演席でとても重要な勉強をして来ようかと思っています。それは「語り」なんですね。



草履技術もさらなる修行が必要ですが、こちらも伸びしろはまだまだあると思っています。お客様の少なくなる冬場は、「草履」も「語り」もむしろ修行にうってつけの季節であります。
コメント (2)
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