角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

真冬の再会。

2009年01月24日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
紺基調の和柄プリントをベースに、合わせは青基調の桜プリントです。同系色合わせの典型例のこちら、紺系がお好きな女性にお勧めですね。
今年新設した「ご注文フォーム」の中に、「おまかせシリーズ」を追加しています。「紺系おまかせ」のご注文に、たとえば「今日の草履」が含まれるというわけです。

昨日までと一転、寒さが戻りました。最高気温はなんとかプラスのようですが、ここ数日の暖かさを想えば氷点下となんら変わりません。
それでも雪は脅かされたほど降りませんでした。相変わらず道路にはまったくありませんし、建物の屋根を見ても雪下ろしにはほど遠い量です。

ご年配の男性が私を見つけるなり、『あ~、いたいたっ』。少し遅れて奥様も入って見え、少しお話をしただけでリピーターさんというのが分りました。
詳しくお聞きするとご夫婦は都内にお住まいで、一昨年のゴールデンウィークにはじめて私と出会い、ご夫婦共にずーっと履いていてくれたそうです。奥様のほうは少し前にネット通販をご利用で、すでに二足目をお履きでした。

奥様はご主人へ、『こうして通販してるんだから、わざわざ買いに行かなくてもいいのよっ』と言っていたのですが、ご主人は『やっぱり実物を見て買いたいさぁ』と今日の角館訪問に至ったそうです。
本当に草履だけが目的を疑ったわけではないのですが、『これからどちらへ行かれます?』とお訊ねすると、『いやいや、もう帰るよ。だって草履を買ったらそれでイイものっ』とご主人。なんとお礼を申し上げて良いか分りません。

4、5日前のこと、昨年11月11日のブログにご登場の整体師さんが、その日と同じおともだちとお二人で訪ねてお見えでした。
『あれからずーっと履いてるんですけど、やっぱりイイですねっ。今日はともだちの分を頼まれて来ましたぁ』。ご一緒のおともだちも、『あたしの草履を見て、息子が履きたいっていうもんだから…』。
この真冬に、本当に『ようこそっ!』ですよ。まだ角館の桜をご覧いただいたことがないとのことでしたから、今年のお花見に三度の再会をお約束しました。

先の東京のご夫婦は私のホームページをご覧のうえ、今日が実演日ということを確認されたと思います。でも整体師さんたちは、冬も西宮家に行けば買えると思い込んでいらしたんですね。
冬季実演は今年が初めて、実演がなければ草履もありませんから、昨年であればお逢いすることなくお帰りになったわけです。

「真冬の再会」、多少の寒さは飛んでしまいますね。

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