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角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

年齢のギャップ。

2009年05月11日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤基調のうさちゃんプリントをベースに、合わせは緑基調のとかげプリントです。
哺乳類と爬虫類ですが、動物同士の組み合わせになりました。色調は鮮やかで綺麗ですね。平生地はこちらです。




以前にも触れましたが、「うさぎ」は草履職人の干支であります。人は自分の干支にちなんだものを身に着けるか、あるいは周囲に置くと「吉」という話を聞いたことがあります。草履材料の布地に「うさぎ」が多いのも、こんなことが由来するわけです。

昨今のインターネット普及で、旅先の情報をあらかじめチェックしてからお出での方が多いですね。
トップページには実演席に飾ってある「似顔絵」があるのですが、実際の年齢より若干年上に推測される場合があるようです。おそらくこれは「草履職人」というイメージが、「年長者」を連想させるためだと思うんですね。

今年のゴールデンウィーク、『ホームページを見て寄りましたぁ』とおっしゃるおばさまは、『いやぁ~、思ってたより若くてびっくりですぅ』。
また別のお客様は、ご夫婦で草履をお買い上げのあと米蔵へと進まれ、スタッフのひとりに訊ねたそうですよ、『あの草履屋さんって何歳?』。
やはり「草履を編む」という生業が、少なくとも四十歳代とは連想できないんでしょうね。

昨日の母の日、秋田市からお越しくださったご夫婦の奥様が草履を気に入ってくださいました。ご主人へ『買ってくれるぅ?』と訊くと、ご主人は笑顔で『いいよっ』。
私が奥様へ、『母の日に草履のプレゼントなんてイイじゃないですかっ』と言うと、『あらっ、あたしはこの人の母じゃないわ、妻よぉ』。

「ご主人から奥様へ母の日プレゼント」という意味をお伝えしご理解いただいたのですが、いくらなんでも母子じゃないのは一見して分りましたよ(苦笑)。

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