角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

ハルらんらん♪

2016年05月10日 | 地域の話





お休み初日の昨日、かねてから計画していたわらび劇場へ出かけてきました。今年の大劇場は「ハルらんらん♪」。波乱の人生を歩みつつ、人生の最期は秋田県初の女性衆議院議員となる「和崎ハル」を描いたものです。

始まったばかりの公演ですから舞台の詳細は控えますが、ひとつ前の朝ドラ「あさが来た」に通ずる先駆的な女性ですね。「女に学問は要らない」が当たり前の世の中にありながら、これに真っ向から疑問を持ち、女性の不遇とたたかう姿は感動に値します。「目立てば叩かれる」は、古今を問わず世の常かもしれません。

舞台を通して登場するのは着物姿の女性です。秋田市の歓楽街「川反」にあった芸者置屋が大きな存在ですから、美しい着物が数多く出てきます。観客席の男性はそれだけでも愉しいと思いますが、私は草履の配色にヒントを得ました(笑)
来年1月3日の大千穐楽まで、複数回訪ねたい舞台でしたね。

画像にある「桜」は、舞台幕開け時点で設置されていました。花びらの立体感に感心させられたのですが、実はフィナーレに数倍の規模の桜が登場します。これは感心を超えて感嘆しますよ。聞くところによれば、役者さんを含むスタッフ総勢で仕上げたとのこと。舞台は「総力」、その中に観客席が含まれるのは言うに及びません。これから観劇されるみなさまには、ぜひ総力の一端を担ってください。それは舞台を楽しむだけで叶えられます。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2016-05-11 16:06:06
”か列の17”席(笑)ですね。御来場ありがとうございました。脚本スタッフとの対談を改めて読み、”和崎ハル”と言う人を調べる所から始まったこの作品。人生”中盤”が議員当選。更にその後の人生を知ると涙が止まりません。舞台では、ほんの一部を凝縮して展開します。これは、為三さん!政吉とフジタに並ぶ三部作の様に感じています。桜の花びらは勿論、2月の地吹雪の頃、主演ハル演じる彼女の御主人(大道具スタッフ)から、”山田さん、枝210本欲しい”と連絡が来ました。まさかの桜の巨木!3月新作仕込みのどの稽古場にもセッセと造られた桜の花枝がありました。
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ハマり役 (草履職人)
2016-05-11 17:08:26
みきさん

私より先に観劇した人たちが、皆一様に喝采していました。
私もようやく舞台を観て、なるほどと思わずにはいられませんね。
終演後お見送りをいただいた「桜庭桜子さん」、「和崎豊之さん」と
少し話をしました。和崎豊之さんにも、一度西宮家を
お訪ねいただきたいものです。

そして「ステちゃん」は彼女のために存在する役柄でしたよ。
みきさんからもいっぱい誉めて差し上げてください(笑)
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