角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

目の人・耳の人・肌の人

2016年05月11日 | 実演日記
武田鉄矢さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組、「今朝の三枚おろし」。かつては幾度となく聴いていたのですが、今の生活になってタイミングがまったく合わなくなっています。それが最近になって、ネットのYouTubeで聴けることが分かりました。主に朝作業で聴いています。

先日聴いた話題は、「目の人・耳の人・肌の人」。とある著明な実演販売士が説いているものでした。人が興味を覚える、あるいは関心を示す要素は様々なれど、大きく分けると「目」「耳」「肌」というわけです。これを日常の草履実演席に照らすと、実によく理解できました。

「目の人」は、視界に飛び込んできた明確な状況で関心の有無が決まります。角館草履の場合は「配色」がそれに当てはまるでしょう。角館草履の健康効果や素材は第二、第三の要素であり、まず「綺麗な草履」から関心が始まるお客様ですね。女性と思いきや男性にも多く、全体に珍しくありません。

「耳の人」は、角館草履の評判、風評、第三者の評価が気になるタイプでしょう。GW真っただ中のある日、お買い上げを躊躇するおばさまがおりました。そこへたまたま福島県からのリピーターさんがお買い換えにお越しで、先のおばさまはその事実を目の当たりにした途端お買い上げが決まったものです。こちらも珍しいタイプではありません。

「肌の人」は、実演席の空気感に関心を示すタイプです。明確な「何か」ではない、私の存在も含めた草履コーナー全体に興味を覚えるのでしょう。実はこうしたタイプが滞在時間も長くなると感じています。それは質問が多いからですね。話を聞けば聞くほど面白くなって、気がついたら新幹線の時間になっていたなんてことがままあります。

角館の超繁忙期が過ぎたこれからは、「肌の人」にたくさんお会いしたいものです。明日から実演再開です(^^)
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2016-05-13 14:27:13
”わあ!可愛い!””へえ!ナルホドナア!”そして、会話の中で人間を感じる”角館草履”さん。熊本から御礼の御便りが続々届きます。2007年”天草四郎”公演で特別協賛”心の絆”を頂いたのがドモホルンリンクルの再春館製薬さん。心配のファックス、支援のファックスが止らなかったと認められ”熊本の為に何か出来ないか?1つ買う品をもう一品買う”と言う御客様に社長西川氏自ら、”私の仕事は社員とその家族を守る事!そして待って下さる御客様の為に一日も早く再開したい!”の覚悟が綴られてあり、5年前を同質に思い出しています。明日は又一大イベントですね!
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早く日常を (草履職人)
2016-05-14 07:00:38
みきさん

角館草履の重要素材であるイ草は、ご存じの通り熊本県八代産です。
仕入れ先のイ草農家さんも少なからず被害があったとのこと。
月並みですが、「頑張ってください」としか言葉がありません。

昨日九州からお越しのツアーが西宮家で昼食を愉しまれました。
旅の間だけでも「非日常」を過ごしておられるのでしょう。
やはり話題は大地震で、事実とは若干異なる風評被害が
確かにあるようです。これもまた五年前を思い出さずに
いられませんね。

今はただ、一刻も早い「日常」が取り戻されますよう祈るだけです。
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