角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

2009年上期終了です。

2009年05月22日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
茶の唐草をベースに、合わせはエンジ基調の相撲プリントです。
茶の唐草を準レギュラーとし、無くなり次第追加で編むようにしています。見慣れてくると展示パネルにないのが不自然になってきました。

いささか急なんですが、本日をもって2009年上期の公開実演を終了することにしました。長くて一ヶ月ほどのインターバルを置き、6月下旬には下期をスタートさせる予定です。
今年は元旦からはじめましたから、今日までの上期通算で93日間勤めました。下期のほうが期間として長いですから、この一ヶ月でできるだけ在庫を作りたいと思っています。

今年もここまで数々の出逢いがありました。公開実演で起こる出来事は、ほとんどが嬉しいことや楽しいことばかりです。「旅」を愉しんでおられる方々との出逢いですから、お客様もなにか想い出に残ることを探しているんでしょうね。

上期で起こったプライベートでは、まず挙げられるのがじっちゃとばっちゃの急逝ですね。よもやのふたり同日逝去、今でも周囲からは『仲良し夫婦だったんだべなっ』の声が聞かれます。
そんなじっちゃとばっちゃも明日が四十九日法要、魂もあの世へと行く日です。現世での人生という「旅」を終えたふたりは、今どんな気分でいるんでしょうね。

この一年半の間不治の病と闘ってきた私の叔母は、もう残り僅かな人生を生き抜こうとしています。ゴールデンウィークが明けたあたりから病状が悪化し、予定より少し早く実演を閉めるのもこんな理由が一部にあります。
もう30年近くも前のことですが、私はオヤジの死に目に会えませんでした。叔母はオヤジの妹でオヤジ方最後の血族、出来る限りのことをしてあげたいと思ってるんです。

ときに実演で聞かれる言葉に、『一度の人生だもの、元気なうちに遊んでおかなくちゃっ!』があります。まったくもって同感ですね。やがて誰にでも訪れる冥土の旅ですから、現世ではしっかり働いてしっかり旅を愉しみたいものです。

下期実演でも、そんな元気な旅人とたくさんお逢い出来るでしょう。まずはここまで、誠にありがとうございましたっ。

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2 コメント

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そんな時期かぁ (masato)
2009-05-24 20:35:24
草履職人さん、こんばんは。

毎日カレンダーを見たり、手帳を使ったり・・しているのに深いところでは、しっかりととらえていないのか・・・

五月も下旬になっているんですねぇ。
まさに一日一日の積み重ね。
大切にしないとね。

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気持ちの谷間 (草履職人)
2009-05-25 11:50:02
masatoさん、こんにちわ。

毎度のことなんですが、ときの経つのが早いですよ。
ついこのあいだ『明けまして…』なんて言ってた気がしますねぇ。

ご承知のとおり、角館は桜が終わると一段落って感じです。商いの結果はどうであれ、今の時期はなんとなく気だるさがあって、気分的には“谷間”ですかね。

次は7月下旬からの夏季行楽シーズン、気持ちを引き締めるのはもうすぐです。
そう、一日一日をしっかりと…ですよねっ。

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